「屋根塗装って、意味がないの?」
「自宅の屋根塗装って、した方がいいの?」
「屋根塗装しても意味がないケースが知りたい」
このように、屋根塗装には意味があるのか気になっている方は多いでしょう。
この記事では、屋根塗装には本当に意味がないのかどうかを、以下の観点から確認していきます。
・屋根塗装しても意味がないは嘘?
・屋根塗装しても意味がない劣化症状
・屋根塗装では直せない劣化症状のメンテナンス方法
・屋根塗装しても意味がない屋根材の種類
・屋根塗装しても意味がないタイミング
・屋根塗装した方が良いタイミング
この記事を読めば屋根塗装に意味がないと決めつける必要がないことが分かり、自宅の屋根塗装を行うべきか判断しやすくなるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
屋根塗装しても意味がないは嘘?

本章では、屋根塗装しても意味がないというのは嘘なのかという疑問に迫ります。
劣化症状によっては、屋根塗装しても直せない場合があります。
すでにメンテナンス時期を過ぎてしまっているため直せないものや、反対にまだメンテナンス時期が来ていないため直せないものもあるのです。
上記のような場合には、屋根塗装は意味がないと言えるでしょう。
また、そもそも屋根塗装が必要ない屋根材もあります。
日本で古くから使用されてきた粘土瓦は、防水性などの機能が高いことから塗装の必要がありません。
新築から数年しか経っていなかったり、屋根のメンテナンスから数年しか経っていなかったりと、タイミングによっても屋根塗装の意味がないケースがあります。
それぞれについて、次章以降でさらに詳しく解説していきます。
屋根塗装しても意味がない劣化症状

本章では、屋根塗装しても意味がない劣化症状について解説します。
劣化症状がひどい場合は塗装では直せないことから、屋根塗装しても意味がありません。
屋根材自体の補修や交換などが必要になるのです。
具体的には、以下の劣化症状が見られる場合は屋根塗装できません。
・屋根材に大きなひび割れや欠損がある
・屋根材が反り返っている
・屋根材が腐食している
・防水シートや野地板が傷んでいる
・雨漏りしている
それぞれの劣化症状について、以下で詳しく説明します。
屋根材に大きなひび割れや欠損がある
屋根材に大きなひび割れや欠損がある場合、屋根塗装しても意味がありません。
屋根材は、経年劣化によって大きなひび割れや欠損が生じることがあります。
塗装では補修しきれないため、カバー工法や葺き替えなどによるメンテナンスの必要があります。
カバー工法は重ね葺きとも言われている方法で、すでにある屋根の上に新しい屋根を被せる方法です。
葺き替えでは、すでにある屋根材を取り外してから新しい屋根を施工します。
屋根材が反り返っている
屋根材が反り返っている場合、屋根塗装しても意味がありません。
屋根材の劣化が進むと、屋根材が反り返ってしまうケースがあります。
広範囲にわたって反っている場合には、カバー工法や葺き替えでメンテナンスする必要があります。
屋根材が腐食している
屋根材が腐食している場合、屋根塗装しても意味がありません。
屋根は普段の生活の中でじっくりと見る機会が少ないため、気付きにくいかもしれませんが腐食してしまうケースもあります。
屋根材が腐食している場合にも、カバー工法や葺き替えを行い、取り換える必要があります。
防水シートや野地板が傷んでいる
防水シートや野地板が傷んでいる場合、屋根塗装しても意味がありません。
屋根は常に紫外線などにさらされているため、劣化しやすい箇所です。
屋根材だけでなく、野地板という下地材や防水シートまで傷んでしまう場合があります。
雨漏りしている
雨漏りしている場合、屋根塗装しても意味がありません。
雨漏りを塗装で直すことはできないからです。
そのため雨漏りを見つけた場合にも、カバー工法などで対処する必要があります。
屋根塗装では直せない劣化症状のメンテナンス方法

本章では、屋根塗装では直せない劣化症状のメンテナンス方法を紹介します。
劣化した屋根のメンテナンス方法には、葺き替えと重ね葺き(カバー工法)があります。
それぞれについて、どのような工事なのか詳しく見ていきましょう。
葺き替え
葺き替えとは、現在の屋根を全て撤去し、新たな屋根に置き換える工法です。
葺き替えの費用は70万円~250万円です。
新品の屋根に交換することによって屋根の寿命が長くなったり、外観も良くなったりします。
重ね葺き(カバー工法)
重ね葺き(カバー工法)とは、現在の屋根の上から新たな屋根を被せる工法です。
重ね葺き(カバー工法)の費用は60万円~240万円です。
現在の屋根の取り外しや廃棄の費用がかからないため、コストを抑えられる点がメリットです。
屋根塗装しても意味がない屋根材の種類

本章では、屋根塗装しても意味がない屋根材の種類について解説します。
粘土系の瓦屋根や一部のスレート屋根は、屋根塗装しても意味がありません。
それぞれの屋根材について、以下で詳しく説明します。
粘土系の瓦屋根
粘土系の瓦屋根は、屋根塗装しても意味がありません。
粘土系の瓦屋根は、耐用年数がとても長い点が特徴です。
また、防水性にも優れています。
そのため、基本的には塗装の必要がないのです。
しかし、色を変えたい場合や、日焼けしてしまった箇所をきれいにしたいという場合は、屋根塗装を行っても問題ありません。
一部のスレート屋根
一部のスレート屋根は、屋根塗装しても意味がありません。
たとえば、パミールという屋根材は、耐久性に問題があると言われています。
そのため、塗装すべきではありません。
コロニアルNEOという屋根材も同様に耐久性に問題があることから、塗装以外のメンテナンスが必要です。
屋根塗装しても意味がないタイミング

本章では、屋根塗装しても意味がないタイミングについて解説します。
具体的には、住宅を建てて間もない時期や、屋根材を工事して数年以内の場合が挙げられます。
それぞれについて、なぜ意味がないのか確認していきましょう。
住宅を建てて間もない
住宅を建てて間もない場合、屋根塗装しても意味がありません。
築年数が浅い場合は、元々の塗装による効果がまだ持続している状態です。
そのため、屋根塗装しても意味がないケースがほとんどなのです。
ただし、すでに劣化症状が出ている場合には、一度業者に見てもらうと良いでしょう。
屋根材を工事して数年以内
屋根材を工事して数年以内の場合、屋根塗装しても意味がありません。
屋根材の葺き替え工事や、重ね葺き工事をして数年以内の場合は、塗装も同時に行っている場合がほとんどでしょう。
そのため、そこまで劣化は進んでいないはずと考えられます。
ただし、気になる劣化のサインなどがある場合には、早めに業者へ相談した方が良いでしょう。
屋根塗装した方が良いタイミング

本章では、屋根塗装した方が良いタイミングについて解説します。
具体的には、前回の塗装からの経過年数や使用する塗料によって判断すると良いでしょう。
以下で詳しくお伝えします。
目安は10年
屋根塗装した方が良いタイミングの目安は、前回の塗装からおおよそ10年です。
しかし、屋根は常に紫外線や風雨の影響を受けていることから、場合によっては10年よりも短くなる可能性もあるため注意しましょう。
使用する塗料によっても異なる
屋根塗装した方が良いタイミングは、使用する塗料によっても異なります。
塗料ごとの耐用年数の目安は以下のとおりです。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
上記は外壁塗装における耐用年数であるため、紫外線などの影響を受けやすい屋根塗装の場合にはさらに短くなると考えておきましょう。
屋根塗装は意味がないと簡単に判断せず、業者に点検してもらった上で塗装するか決めよう

屋根材によっては、屋根塗装の必要がない種類があります。
また、劣化症状やタイミングによっても屋根塗装の必要のない場合があるため、屋根塗装は意味がないと考える方も多いでしょう。
しかしながら、強い紫外線や風雨にさらされることの多い屋根は、外壁以上に劣化しやすい箇所です。
屋根塗装は意味がないと自己判断し、劣化した状態で放置してしまうと、工事を行わなければならないほどに悪化してしまうかもしれません。
そのため、屋根塗装は意味がないと簡単に判断するのではなく、業者に点検してもらった上で塗装するか決めましょう。