「屋根塗装の工程を詳しく知りたい」
「屋根塗装の施工日数を把握してから、依頼を検討したい」
このようなお悩みはありませんか?
本記事では、一般的な屋根塗装の工程や施工日数についてわかりやすく解説しています。
また、費用相場や工事価格を安く抑えるコツについても紹介しています。
屋根塗装をお考えの方は、最後までご覧になりぜひ参考にしてみてください。
もくじ
屋根塗装の一般的な工程
屋根塗装の一般的な工程は、以下のような流れです。
・近隣住民へのあいさつ
・足場設置
・高圧洗浄
・下地の調整
・養生
・塗装
・縁切り
・足場の解体と掃除
業者や屋根の状態によっては、別の工程が組み込まれる場合もありますので、参考としてご覧ください。
以下にて、それぞれの工程について詳しく解説します。
近所の住民へのあいさつ
屋根塗装では、最初に近所の住民へのあいさつを行います。
塗料のにおいや騒音などの影響があるため、事前に工事をする旨を伝えておくことが重要です。
あいさつの際には、以下の内容を伝えるとよいでしょう。
・工事内容
・施工日数
・工事の時間帯
・注意点
近隣住民へのあいさつは、屋根塗装で必ず行うべき重要な工程の一つです。
多くの場合は屋根塗装業者が対応します。
しかし、近所の方に会う機会があれば、施工主もあいさつをしておくことで地域での良好な関係が築けるでしょう。
足場設置
近隣へのあいさつが済んだら、足場を設置していきます。
足場とは、作業員が安全に塗装工事を行うために設置される、木または金属の資材で組まれた構造物です。
屋根は高所にあるため、プロといえども塗装作業には大きな危険を伴います。
しかし、足場を設置しておけば、作業員の落下や転倒を防げます。
また、足場を組めば移動しやすくなるため、効率的に作業できます。
仕上がりにも影響するため、足場の設置は必要です。
高圧洗浄
足場を組み終えたら、屋根の高圧洗浄を行います。
屋根には砂やほこり、古い塗膜などの不純物が付着しています。
塗装する前に高圧洗浄機を使って、きれいに洗浄する作業が必要です。
もし、汚れがついたままで塗料を塗布してしまうと、見栄えが悪くなるだけでなく、耐久性が下がる可能性もあります。
そのため、高圧洗浄機できれいに汚れを落として、塗料の密着性を上げるのです。
下地の調整
高圧洗浄で屋根の表面をきれいにしたら、下地の調整を行います。
下地の調整とは、屋根の傷んだ部分の修復や表面を整える作業のことです。
具体的には、以下のような作業が行われます。
・ケレン作業:サビや古い塗膜を削除
・クラック補修:ヒビ割れの修復
・目止め:穴やヒビを埋める
屋根は年月が経つと、ヒビ割れやふくらみなど、さまざまな劣化が生じます。
傷んだ箇所を整えて、補修する作業が下地の調整です。
養生
下地の調整ができたら、屋根周りを養生します。
養生とは、ビニールシートやマスキングテープなどを使い、塗装しない部分に塗料がつかないよう保護する作業のことです。
また、近隣への塗料の飛び散りを防ぎ、作業効率を上げる目的もあります。
もし、養生をしないと、不要な場所に塗料がつき、仕上がりに影響する恐れもあるのです。
そのため、屋根塗装において養生は欠かせない作業です。
塗装
屋根周りの養生を終えたら、塗装していきます。
屋根塗装では、3回に分けて塗料を塗ります。
1回目は、「下塗り」と呼ばれる作業です。
シーラーやプライマーと呼ばれる塗料を使用します。
下塗りは、この後に行われる中塗り・上塗りの下地となるものです。
塗料の染み込みを防いで、密着性や発色を高める役割があります。
2回目は「中塗り」です。
屋根の表面を滑らかにして、次に行われる「上塗り」のムラをなくすために行われます。
基本的に、中塗りは上塗りと同じ塗料を使います。
3回目は「上塗り」です。
上塗りは塗装の仕上げ作業で、均一に塗料を塗っていきます。
このように、3回塗りを行うことで塗料の性能が発揮できて、美しい仕上がりとなります。
縁切り
塗料を塗り終えたら、「縁切り」の工程です。
縁切りには、屋根の内部に入り込んだ雨水を排出させる目的があります。
縁切りをしないと、隙間から入った雨水の逃げ場がなくなり、屋根の内側に水が溜まり続けるため、雨漏りの原因となります。
縁切りとは、「スレート瓦」を塗装した際に、瓦が重なった部分の塗膜を切り離す作業のことです。
カッターやヘラなどを使って、塗膜を切り離していきます。
もしくは、タスペーサーという部品を使った縁切り方法も主流になっています。
塗装前にタスペーサーを瓦の隙間に差し込み、その上から塗装していく方法です。
塗装後に縁切りする必要がなく、またカッターやヘラで屋根材を破損させる心配がありません。
足場の解体と掃除
屋根塗装に問題がなければ、足場の解体と掃除を行います。
組んだ足場を解体するため、どうしても近隣への騒音が発生します。
工事のあいさつを行う際は、足場の解体時の騒音についても伝えておくとよいでしょう。
足場の解体と、全体の掃除を終えたら工事は完了です。
屋根塗装の工程をすべて行う場合の施工日数
一般的な屋根塗装の工程をすべて行った場合、施工日数は7日間〜10日間ほどかかります。
ただし、屋根の形状や状態によっては、さらに日数がかかかることもありますので、目安として覚えておきましょう。
また、屋根塗装は天候にも大きく影響されるものです。
雨や風の強い日が続くと、工期が延びるケースもあります。
そのため、屋根塗装を検討中の場合は、日数のゆとりを持って計画を立てることをおすすめします。
屋根塗装でかかる費用の相場
屋根塗装における、住宅の坪数別の費用相場を紹介します。
・30坪:約20万円~60万円
・40坪:約25万円~80万円
・50坪:約30万円~100万円
上記のように、家の大きさによって屋根塗装の費用は高くなっていきます。
また、塗料のグレードも施工費用に影響します。
上記の費用目安を覚えておくと、適正価格がわかり、業者選びにも役立てられるでしょう。
屋根塗装にかかる費用を抑えるコツ
屋根塗装にかかる費用をできるだけ抑えたいという方に向けて、以下の2つのコツを紹介します。
・塗料の価格を下げる
・優良業者に工事を依頼する
それぞれの詳しい方法を、解説します。
工事前にぜひチェックしてみてください。
使用する塗料の価格を下げる
使用する塗料の価格を下げることで、屋根塗装の工事費用を抑えられます。
なぜなら、塗装にかかる費用は、塗料の価格に影響されるからです。
塗料の価格が上がれば、工事費用もそのぶん高くなります。
グレードが低く、安い塗料を使用すれば、コストダウンが可能です。
ただし、品質を下げるとどうしても屋根塗装の耐久性は下がります。
また、安い塗料を使うと、高品質なタイプと比べて色あせしやすくもなります。
価格を抑えた塗料を使用する際のメリットとデメリットをふまえて、予算に合わせた塗料選びをするようにしましょう。
優良業者に塗装工事を依頼する
優良な業者に工事を依頼すれば、屋根塗装の費用を抑えられます。
理由は、詐欺に遭うリスクが減り、施工不良を防げるため、結果的に無駄な出費を抑えられるからです。
しかし、優良業者の見分け方がわからない方も多いのではないでしょうか。
安心して依頼できる業者を選ぶ際のチェックポイントを以下にてまとめました。
・長期保証制度がある
・アフターフォロー体制が整っている
・豊富な実績がある
・全メーカーの塗料に対応できる
・工事の瑕疵保険に加入している
大切な家の塗装を任せるわけですから、厳しい条件をクリアした優良な業者に依頼しましょう。
屋根塗装の工程を把握して信頼できる優良業者に工事を依頼するようにしよう
屋根塗装の工程や費用相場を把握しておくと、トラブルや詐欺を回避しやすくなります。
塗装工事を依頼する前には、基礎知識を持っておくことが大切です。
安心して屋根塗装ができるように、本記事で紹介した優良業者の選び方をぜひ参考にしてみてください。