「屋根塗装の費用相場はいくら？」
「屋根塗装の費用を安く抑えるにはどうすれば良い？」
このようにお悩みの方は多いでしょう。
本記事では、屋根塗装の費用相場や料金を安く抑えるためのコツについて解説します。
具体的には、以下について説明します。

・【坪数別】屋根塗装の費用相場
・屋根塗装にかかる費用相場の内訳
・外壁塗装と同時に屋根塗装する場合の費用相場
・屋根塗装の料金が相場よりも高くなる理由
・屋根塗装の費用を安く抑える3つのコツ

本記事を読んで屋根塗装の費用相場について知っておくことで、余計な出費や失敗を避けやすくなるでしょう。

【坪数別】屋根塗装の費用相場はいくら？

坪数に応じた屋根塗装の費用相場は以下の通りです。

・20坪：15～40万円
・30坪：20～60万円
・40坪：25～80万円
・50坪：30～100万円
・60坪：40～130万円

一般的な大きさ(30～40坪)の一戸建てであれば、屋根塗装の費用相場はおおよそ20〜80万円と考えておいて良いでしょう。
しかし、屋根塗装の費用は屋根の形状や足場の組み方、使用する塗料などによっても変動します。
坪数に応じた屋根塗装の費用相場は、あくまでも参考程度に把握しておきましょう。

屋根塗装にかかる費用相場の内訳

本章では、屋根塗装にかかる費用相場の内訳について解説します。
屋根塗装の費用は、作業内容や使用する塗料の種類によっても異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
それぞれの内訳について、以下で詳しく解説します。

【作業別】費用相場

屋根塗装時に発生する作業ごとの費用相場は以下の通りです。

・足場設置と解体：600～900円／平方メートル
・飛散防止ネットの設置：100～200円／平方メートル
・高圧洗浄：100～300円／平方メートル
・下地補修：劣化状況によります
・下塗り：600～1,000円／平方メートル
・中塗り+上塗り：1,000～6,000円／平方メートル

これらの他に廃材の処理や現場管理費などもかかりますが、その費用は業者によって異なります。
想定外の金額に慌てることのないよう、各作業の費用についてあらかじめ把握しておくことが大切です。

【塗料別】費用相場

屋根塗装に使用する塗料別の費用相場は以下の通りです。

・アクリル塗料：1,000～1,800円／平方メートル
・ウレタン塗料：1,500～2,500円／平方メートル
・シリコン塗料：1,800～3,500円／平方メートル
・フッ素塗料：3,000～5,000円／平方メートル
・無機塗料：3,500～6,000円／平方メートル

価格の高い塗料の方が、一般的に長持ちしやすい傾向にあります。
そのため初期のコストはかかっても、長期的に見ると単価の高い塗料の方が経済的な場合もあります。
屋根の素材に合った適切な塗料をしっかりと選びましょう。

外壁塗装と同時に屋根塗装する場合の費用相場

本章では、外壁塗装と同時に屋根塗装する場合の費用相場について解説します。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで足場の設置などが一度で済み、費用を抑えることが可能です。
外壁塗装と屋根塗装を同じタイミングで行う場合の坪数に応じた費用相場は、以下を参考にしてください。

・20坪：60～110万円
・30坪：80～160万円
・40坪：95～180万円
・50坪：115～200万円

上記のように外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、一度の作業で済むため、費用の節約にもつながります。
しかし、一度に支払う金額自体が大きくなることは考慮しておきましょう。

屋根塗装の料金が相場よりも高くなる理由

本章では、屋根塗装の料金が相場よりも高くなる理由について解説します。
具体的には、以下の5つの理由が挙げられます。

・屋根自体の劣化が激しい
・3階建て以上の住居である
・屋根の傾斜が大きい
・住居の敷地が狭い
・割高な塗装業者に依頼してしまう

以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

屋根自体の劣化が激しい

屋根自体の劣化が激しい場合、料金が相場よりも高くなる可能性があります。
屋根の一部が欠けていたりひび割れが生じたりしている場合は、塗装する前に修繕の必要があるからです。
そのため修繕費用を含めると、単純に屋根塗装のみの料金よりも費用が多くかかることになります。

3階建て以上の住居である

3階建て以上の住居の場合にも、料金が相場より高くなる傾向があります。
安全に作業を行うためには足場を組む必要がありますが、3階建て以上の住居の場合は、より高い足場を組まなくてはなりません。
頑丈な素材を用いて、より強度の高い足場にする必要もあります。
これらの理由から、高所での足場の設置は通常単価よりも費用がかかるのです。

屋根の傾斜が大きい

屋根の傾斜が大きい場合も、屋根塗装の料金が高くなります。
傾斜が急になるほど屋根面積が大きくなるためです。
さらに、傾斜が急になると作業のための足場を追加設置する必要も生じます。
よって、住宅の屋根の傾斜が大きい場合には、通常より屋根塗装の料金がかかると考えられるでしょう。

住居の敷地が狭い

住居の敷地が狭い場合にも、屋根塗装の料金が相場より高くなると言えます。
敷地が狭いと、隣家との距離が近くなります。
隣家との距離が近い場合、足場の運搬や組み立てに技術を要し、手間もかかるでしょう。
その結果、屋根塗装の料金が相場よりも高くなりやすいのです。

割高な塗装業者に依頼してしまう

割高な塗装業者に依頼してしまうことによって、料金が高くなるケースもあります。
世間には、相場の2倍や3倍で見積もりを出すような、ボッタクリ業者も全く存在しないとは言い切れません。
上記のような業者に依頼してしまうと料金が高くなってしまう恐れがあるので、注意してください。

屋根塗装の費用を安く抑える3つのコツ

本章では、屋根塗装の費用を安く抑える3つのコツについて解説します。

・外壁塗装と同じタイミングで塗装する
・助成金や補助金制度を活用する
・太陽光パネルがある場合は屋根のフチだけ塗装する

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

外壁塗装と同じタイミングで塗装する

外壁塗装と同時期に屋根塗装も行うと、費用を安く抑えられるでしょう。
外壁塗装も屋根塗装も、業者に現場まで来てもらう必要があり、作業時には足場を組む必要があります。
これらを同じタイミングで実施すれば、足場の組み立て代や業者の交通費、打ち合わせ回数などが減らせます。
ただし、外壁塗装と屋根塗装のそれぞれの費用はかかるため、一度に出ていくお金が増える点は考慮しておきましょう。

助成金や補助金制度を活用する

屋根塗装の費用を安く抑えるためのコツとして、助成金や補助金制度の活用も挙げられます。
たとえば埼玉県熊谷市の助成金制度「住宅リフォーム資金助成金」は、20万円以上（税抜）の工事に対し、費用の5%（上限10万円）が商品券で支給されます。
「住宅リフォーム資金助成金」は、塗装を含む屋根や外壁の改修に使用可能です。
助成金や補助金制度ごとに細かく条件が異なるため、住宅の地域の助成金や補助金制度の情報をチェックしてみると良いでしょう。

太陽光パネルがある場合は屋根のフチだけ塗装する

太陽光パネルがある場合は、屋根のフチだけ塗装することで費用を安く抑えられます。
太陽光パネルが設置されている箇所はほとんど劣化しないため、太陽光パネルが重なっていない箇所だけ塗装すれば問題ありません。
太陽光パネルが重ならない箇所は、屋根の外側部分であることが多いでしょう。
この場合は屋根のフチだけを塗装することになるため、通常よりも費用を安く抑えることが可能です。

屋根は外壁と同じタイミングで塗装しよう

屋根の塗装は住宅にとって必要不可欠ですが、その費用が気になる方も多いでしょう。
しかし、本記事を読んでコツを把握することで、屋根の塗装費用を抑えることは可能です。
各地域の助成金や補助金を活用したり、太陽光パネルを避けて塗装したり、住居の状況に応じたコツをぜひ参考にしてみてください。
また、屋根塗装と外壁塗装を同じタイミングで行うことで、足場代や業者の出張費などを節約できます。
一時的な出費は多くなるものの、長い目で見るとコストパフォーマンスが良くなります。
屋根塗装の費用を安く抑えたい場合には、外壁塗装と同じタイミングで依頼してみましょう。