「屋根の断熱リフォームってどうやるの?」
「屋根の断熱リフォームのメリット、デメリットが知りたい」
「屋根の断熱リフォームをする場合、費用はどのくらいかかる?」
上記のように、屋根の断熱リフォーム方法や金額が気になっていませんか?
この記事では、以下の内容をお伝えします。
・屋根の断熱リフォームを行う4つの方法
・屋根を断熱リフォームするメリット
・屋根を断熱リフォームするデメリット
この記事を読むと、自宅に合った屋根の断熱リフォームの方法を選びやすくなるでしょう。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。
もくじ
屋根の断熱リフォームの方法1:屋根の葺き替え工事を行う

1つ目の屋根の断熱リフォームの方法は、屋根の葺き替え工事を行うことです。
葺き替え工事による断熱リフォームの内容や費用相場について、以下で詳しく解説します。
葺き替え工事とは
葺き替え工事とは、既存の屋根を撤去し、新しい屋根材に置き換える工事です。
その際に断熱材を設置する方法により、断熱リフォームが可能です。
断熱の方法としては、外張り断熱があります。
外張り断熱では、建物の外側に断熱材を貼ります。
断熱材によって建物を囲むため、断熱効果が高くなるのが特徴です。
費用相場
葺き替え工事の費用相場は80万円~350万円です。
上記金額は葺き替え工事の費用に加え、屋根断熱の費用も考慮しています。
葺き替え工事では、既存の屋根材を撤去する際の作業費や、撤去した屋根材を廃棄するための費用もかかります。
また建物の大きさや屋根の勾配、新しい屋根材の種類によっても費用は変動するため、上記の費用相場はあくまでも参考程度として把握しておくと良いでしょう。
屋根の断熱リフォームの方法2:屋根の重ね葺き工事を行う

2つ目の屋根の断熱リフォームの方法は、屋根の重ね葺き工事を行うことです。
重ね葺き工事による断熱リフォームの内容や費用相場について、以下で詳しく解説します。
重ね葺き工事とは
重ね葺き工事とは、既存の屋根材の上から新たな屋根材を被せる工事です。
重ね葺き工事による断熱リフォームでは、断熱材入りの屋根材を取り付けることで断熱効果を高めやすくなります。
重ね葺き工事では既存の屋根材を取り外さないため、工期が短い点がメリットです。
しかし、屋根が二重になることで重みが出てしまう点はデメリットと言えるでしょう。
費用相場
重ね葺き工事の費用相場は60万円~240万円です。
既存の屋根を取り外さないため、葺き替え工事と比べると費用は安くなります。
しかし一度重ね葺きを行うと、次のメンテナンスでは葺き替え工事しか行えません。
屋根材を次々に重ねていくと、重くなりすぎてしまうためです。
そのため、重ね葺き工事は長期的に見てコストパフォーマンスに優れているとは言い難いかもしれません。
屋根の断熱リフォームの方法3:屋根の裏に断熱材を設置する

3つ目の屋根の断熱リフォームの方法は、屋根の裏に断熱材を設置する方法です。
屋根の裏側から断熱材を充填する方法でよく使用される断熱材は、以下の3つです。
・天然繊維
・無機繊維
・発泡プラスチック
以下でそれぞれどのような断熱材なのか詳しく説明するとともに、費用相場についても解説します。
天然繊維
屋根の断熱リフォームでは、屋根裏に天然繊維を設置することが多くあります。
天然繊維とは有機物を使った断熱材で、木材を由来とするセルロースファイバーなどがあります。
有害物質を含まず、吸湿性に優れている点がメリットです。
無機繊維
屋根の断熱リフォームでは、屋根裏に無機繊維を設置することが多くあります。
無機繊維とは無機物を繊維状にした断熱材で、鉱物を由来とするロックウールなどがあります。
価格が比較的安価で、防火性が高い点がメリットです。
発泡プラスチック
屋根の断熱リフォームでは、屋根裏に発泡プラスチックを設置することが多くあります。
発泡プラスチックとはプラスチックを発泡させ気泡を出す断熱材で、硬質ウレタンフォームなどがあります。
湿気に強い点がメリットです。
費用相場
屋根裏に断熱材を設置する場合の費用相場は10万円~70万円です。
屋根断熱は対応すべき面積が広いため、断熱材が多く必要になったり、施工に手間がかかったりする傾向にあります。
使用する断熱素材によっても費用は異なります。
屋根の断熱リフォームの方法4:屋根を断熱塗料で塗装する

4つ目の屋根の断熱リフォームの方法は、屋根を断熱塗料で塗装することです。
本章までに紹介した3つの方法に比べると、断熱効果は少なくなります。
そのため、断熱効果をより実感できるようにするには前述の3つの方法と併用すると良いでしょう。
断熱塗料とは
断熱塗料とは、熱を伝わりにくくすることで室内の温度を快適に保つ塗料です。
断熱塗料は特殊な機能を備えている分、一般的な塗料と比較すると費用が高い傾向にあります。
費用相場
断熱塗料の費用相場は3,000円~6,000円/平方メートルです。
ここでは、屋根の面積が100平方メートルと仮定して計算してみましょう。
3,000円~6,000円×100平方メートル=30万円~60万円となります。
上記費用以外にも、足場の設置や下地処理などの作業費用もかかります。
また、建物の大きさによっても費用は変動するため、費用相場はあくまでも参考程度に把握しておいてください。
屋根を断熱リフォームするメリット

本章では、屋根を断熱リフォームするメリットについて解説します。
具体的には、以下のメリットが挙げられます。
・室内が快適になる
・光熱費を削減できる
・補助金や助成金を利用できる
・屋根裏を有効活用できる
それぞれ順番に見ていきましょう。
室内が快適になる
屋根を断熱リフォームするメリットに、室内が快適になることが挙げられます。
断熱リフォームによって室内の温度が一定に保たれるため、暑さや寒さによるストレスを軽減できます。
光熱費を削減できる
屋根を断熱リフォームするメリットに、光熱費を削減できることが挙げられます。
前述のとおり、断熱リフォームの効果により室内の空気が外に漏れにくくなるため、エアコン代などを抑えやすくなるのです。
補助金や助成金を利用できる
屋根を断熱リフォームするメリットに、補助金や助成金を利用できることが挙げられます。
断熱リフォームで利用できる補助金としては「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や「子育てエコホーム支援事業」など、様々な補助金があります。
具体的な条件などに関しては、お住まいの自治体に確認すると良いでしょう。
屋根裏を有効活用できる
屋根を断熱リフォームするメリットに、屋根裏を有効活用できることが挙げられます。
断熱リフォームによって暑さや寒さを軽減できるので、屋根裏でも快適な温度が保たれます。
そのため、屋根裏をロフトにするなど有効活用できるのです。
屋根を断熱リフォームするデメリット

本章では、屋根を断熱リフォームするデメリットを解説します。
具体的には、結露が発生しやすいことや工事期間が長くなることなどのデメリットがあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
結露が発生しやすくなる
屋根を断熱リフォームするデメリットに、結露が発生しやすくなることが挙げられます。
断熱材は湿気を通しにくく、結露が起きやすくなります。
そのため、換気を十分に行えるような対策が必要です。
工事期間が長くなりやすい
屋根を断熱リフォームするデメリットに、工事期間が長くなりやすいことが挙げられます。
屋根の断熱リフォームでは施工面積が比較的広いため、工事にかかる日数が長くなることが多いです。
工事期間の長さがストレスの原因になることもあるため、事前に理解しておくと良いでしょう。
住宅の屋根に合った断熱リフォームを依頼しよう

屋根の断熱リフォームには以下4つの方法があります。
・葺き替え工事
・重ね葺き工事
・断熱材の設置
・屋根塗装
それぞれの工事のメリットやデメリットを理解した上で、自宅に合ったリフォームを選択すると良いでしょう。
どの工事方法が自宅の屋根に合っているのかをご自身で判断するのが難しい場合には、プロの業者に相談すれば適切なアドバイスが受けられるのでおすすめです。
その上で、住宅の屋根に合った断熱リフォームを依頼しましょう。