「屋根カバー工法にかかる日数が知りたい」
「屋根カバー工法の日数は長くなることもあるの?」
「屋根カバー工法の日数を短くしたい」
上記のように、屋根カバー工法にかかる日数について詳しく知りたい方は多いでしょう。
この記事では、以下の内容をお伝えします。
・屋根をカバー工法で修理する場合にかかる日数
・工程別の屋根カバー工法にかかる日数
・カバー工法の日数が延びる原因
・カバー工法の修理日数をできるだけ短くする方法
・カバー工法の修理日数を確認する方法
この記事を読むと、住宅の屋根カバー工法にかかるだいたいの日数が分かり、工事の予定を立てやすくなるでしょう。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。
もくじ
屋根をカバー工法で修理する場合にかかる日数

屋根をカバー工法で修理する場合にかかる日数は約5日~2週間です。
工事日数は、屋根の大きさや天候などによっても異なります。
雨天時などには工事を中断することがあるためです。
カバー工法では古い屋根材を取り外す作業や廃材の処理などを行わないことから、その分の時間がかかりません。
そのため、カバー工法は葺き替え工事と比較すると工期が短く、早く終わる傾向があります。
【工程別】屋根カバー工法にかかる日数

本章では、屋根カバー工法にかかる日数を以下の工程別に解説します。
・足場の組み立て
・新しい防水シートの設置
・板金の取り付け
・屋根材の設置
・棟板金の取り付け
・足場の解体
それぞれの作業でどのくらいの日数を要するのか、以下で詳しくお伝えします。
足場の組み立て
足場の組み立て作業にかかる日数は1日です。
足場は、作業員が安全かつ、施工品質を保ちながら作業するために必要な骨組みです。
足場を組み、上から飛散防止ネットを設置することで近隣住宅に塗料が飛び散るのを防ぐこともできます。
新しい防水シートの設置
新しい防水シートの設置にかかる日数は1日です。
防水シートは、屋根からの雨漏りを防ぐ部材です。
雨水が浸入しないよう、屋根の軒先から、屋根の最も高い所にある棟に向かって敷き詰めます。
板金の取り付け
板金の取り付けにかかる日数は1~2日です。
板金は軒先板金やケラバ板金、谷どい板金などを指します。
軒先板金(のきさきばんきん)とは、屋根の先端部分である軒先に取り付けられている板金のことです。
ケラバ板金は、ケラバに取り付ける板金です。
屋根の端部分のうち、地面に対し水平な方が軒先である一方、斜めになっている側の端をケラバと言います。
谷樋板金(たにどいばんきん)は、屋根の谷になっている部分に設置する板金です。
屋根材の設置
屋根材の設置にかかる日数は2~3日です。
カバー工法では、現在使っている屋根材の上に新しい防水シートを敷いた後、新しい屋根材を被せます。
設置する屋根材の種類によって施工方法は異なり、作業日数も変動することがあります。
棟板金の取り付け
棟板金(むねばんきん)の取り付けにかかる日数は1日です。
屋根の最も高い部分である棟に取り付ける部材を棟板金と言います。
下地となる木材を取り付けた後、屋根と合う形に施工した棟板金を固定します。
足場の解体
足場の解体にかかる日数は1日です。
足場の解体の際は、倒壊や転落などの事故が起こらないよう注意しなければなりません。
また、足場に使用する部材を運ぶ際にぶつけることのないよう気を付けながら作業する必要もあります。
屋根のカバー工法の日数が延びる原因

本章では、屋根のカバー工法の日数が延びる原因について解説します。
具体的には、以下のものが挙げられます。
・作業する職人が少ない
・足場の設置が難しい
・作業スペースが狭い
・補修箇所が後から見つかる
・塗装工事なども同時に行う
・自然災害が発生する
・近隣とのトラブルが発生する
それぞれについて、以下で詳しく説明します。
作業する職人が少ない
作業する職人が少ない場合、屋根のカバー工法の日数が延びやすいです。
工事の内容によって、作業に必要な職人の人数は異なります。
施工を請け負う業者内で対応可能な職人が少ない場合などは、工事の日数が長くなるケースが多いです。
足場の設置が難しい
足場の設置が難しい場合、屋根のカバー工法の日数が延びる原因となります。
近隣住宅との間隔が狭い場合は、自宅の敷地内だけで足場を組むことが難しいケースがあります。
上記の場合、隣の住宅の許可を取って足場を組ませてもらうこともあるため、時間がかかるのです。
また、足場の設置にかかる日数は前章でご紹介した通り1日程度ですが、3階以上の建物の場合は足場を必要とするフロア数が増えるため工事の日数も長くなります。
作業スペースが狭い
作業スペースが狭い場合、屋根のカバー工法の日数が延びる原因となります。
作業時は、資材を置いておくスペースや車を停めるスペースが必要です。
スペースが狭いと搬入作業や搬出作業などを効率よく行えないため、工事の日数も長くなります。
補修箇所が後から見つかる
補修箇所が後から見つかった場合、屋根のカバー工法の日数が延びる原因となります。
工事の途中で、見積もり前の点検では気付かなかった破損や劣化箇所が見つかることがあります。
上記の場合には追加工事が必要となるため、工事の日数が長くなるのです。
塗装工事なども同時に行う
塗装工事なども同時に行う場合、屋根のカバー工法の日数が延びやすいです。
同時進行で他の工事を行う際は、足場の設置は一度で済みます。
しかし、工事の工程が増えるため、日数が多くかかるケースもあるのです。
自然災害が発生する
自然災害が発生した場合、屋根のカバー工法の日数が延びる原因となります。
台風や豪雨が発生した場合、作業を続けるのは危険なため中断せざるを得ません。
梅雨の時期や台風の時期などは、当初の予定より延びることを想定し、工事の日数を長めに考えておくと良いでしょう。
近隣とのトラブルが発生する
近隣とのトラブルが発生した場合、屋根のカバー工法の日数が延びる原因となります。
騒音や資材の飛散、ホコリの飛散などが原因でクレームを受けるケースがあります。
上記の場合はトラブルへの対応が必要となるため、工事の日数も伸びてしまうのです。
屋根カバー工法の修理日数をできるだけ短くする方法

本章では、屋根カバー工法の修理日数をできるだけ短くする方法を解説します。
・天候が安定している時期に依頼する
・施工しやすい屋根材を選ぶ
・作業人数が多い業者を選ぶ
それぞれの方法について、以下で詳しく説明します。
天候が安定している時期に依頼する
屋根カバー工法の修理日数をできるだけ短くするには、天候が安定している時期に依頼しましょう。
真夏は暑すぎるため、作業の効率が悪くなってしまいます。
梅雨や台風の時期は、悪天候の中で作業を継続するのが難しく、工事を中断せざるを得ないケースも多いです。
修理日数を短くするには、天候が安定している時期を選ぶと良いでしょう。
施工しやすい屋根材を選ぶ
屋根カバー工法の修理日数をできるだけ短くするには、施工しやすい屋根材を選びましょう。
施工しやすい屋根材に、縦葺き(たてぶき)屋根があります。
縦葺きとは、屋根材を棟から軒先にかけて縦方向に施工する方法で、雨水が流れやすくなるメリットがあります。
縦葺きはカットされた板金を設置するだけなので、スムーズに工事が可能です。
作業人数が多い業者を選ぶ
屋根カバー工法の修理日数をできるだけ短くするには、作業人数が多い業者を選びましょう。
作業に必要な人数は工事によって異なりますが、人数が足りなければ効率よくスムーズに工事を進められません。
そのため、作業人数が多い業者を選んでおくと安心です。
屋根カバー工法の修理日数を確認する方法

本章では、屋根カバー工法の修理日数を確認する方法について解説します。
・見積もり時に質問する
・工事の工程表で確認する
・工事中に聞いてみる
それぞれの方法について、以下で詳しく説明します。
見積もり時に質問する
屋根カバー工法の修理日数を確認するには、見積もり時に質問してみると良いでしょう。
見積もり時は工事にかかる費用の確認だけでなく、修理日数についても質問しやすいタイミングです。
工事の工程表で確認する
屋根カバー工法の修理日数を確認するには、工事の工程表で確認してみると良いでしょう。
工事の工程表にはスケジュールの詳細が記載されています。
工程表を渡されない場合もあるため、欲しい場合は事前に依頼しておくと良いでしょう。
工事中に聞いてみる
屋根カバー工法の修理日数を確認するには、工事中に聞いてみると良いでしょう。
職人へ直接質問することで、その場で答えを知れるのでスムーズです。
屋根をカバー工法で修理する場合は事前に日数を確認しておこう

屋根をカバー工法で修理する場合には、約5日~2週間程度かかります。
板金の取り付けや屋根材の設置など、工程ごとに必要な日数は異なりますが、工事は順調に進行するケースばかりではありません。
足場の設置が難しい場合や、作業スペースの確保がしにくい場合などは効率良く作業が進まず、日数が延びてしまうケースがあります。
屋根をカバー工法で修理する場合は事前に日数を確認しておきましょう。