「鉄骨部分を塗装する際の単価が知りたい」
「鉄骨部分の塗装にかかる費用をできるだけ抑えたい」
上記のように、鉄骨部分の塗装単価が気になっている方は多いでしょう。
この記事では、以下の内容をお伝えします。
・【箇所別】鉄骨部分の塗装単価
・【塗料別】鉄骨部分の塗装単価
・鉄骨箇所の塗装単価が高くなるケース
・戸建ての鉄骨部分を塗装する際の流れ
・鉄骨部分以外の鉄部を塗装する場合の単価
・鉄骨部分の塗装費用を抑える方法
この記事を読むと、鉄骨部分の塗装にかかる単価の相場が分かり、見積書を確認する際に役立つでしょう。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。
もくじ
【箇所別】住宅の鉄骨部分を塗装する際の単価
本章では、住宅の鉄骨部分を塗装する際の単価について、箇所別に説明します。
ベランダやフェンスなど、住宅の鉄骨部分を塗装する際にかかる費用は以下の通りです。
・鉄骨ベランダ:5万円~15万円
・鉄骨フェンス:3万円~10万円
・鉄骨門扉:2万円~3万円
・鉄骨階段:8万円~30万円
・鉄骨ガレージ:10万円~25万円
ベランダのように足場設置の必要がある高所や、ガレージのように面積が大きい部分は、費用がさらに高くなります。
また、使用する塗料の種類や劣化の進行度合いによっても費用は変動します。
塗装前にサビを落とす作業が必要な場合は、その分の費用も発生するでしょう。
【塗料別】住宅の鉄骨部分を塗装する際の単価
本章では、住宅の鉄骨部分を塗装する際の単価について、塗料別に説明します。
それぞれの塗料の単価は以下の通りです。
・シリコン塗料:1,800円~3,500円/平方メートル
・フッ素塗料:3,000円~5,000円/平方メートル
・無機塗料:3,500円~6,000円/平方メートル
上記の塗装単価は、中塗りと上塗りにかかる費用です。
別で下塗り塗料の費用もかかります。
下塗りを一度のみ行う場合の費用は、600円〜1,000円/平方メートルです。
鉄骨箇所の塗装単価が高くなるケース
本章では、鉄骨箇所の塗装単価が高くなるケースについて解説します。
具体的には、以下の場合に塗装単価は高くなります。
・高所の場合
・塗装面積が大きい場合
・劣化が激しい場合
・グレードの高い塗料を使う場合
それぞれについて、以下で詳しくお伝えします。
高所の場合
鉄骨箇所が高所の場合、塗装単価が高くなります。
高所での作業時は、安全に作業を行うため足場を組まなければなりません。
足場の設置と解体の費用相場は、600円~900円/平方メートルです。
業者の車が入れないような狭い場所や、近隣住宅との距離が近いなどのケースでは、さらに費用がかかることもあります。
塗装面積が大きい場合
鉄骨箇所の塗装面積が大きい場合、塗装単価が高くなります。
たとえば、ガレージの場合は車の台数によって屋根部分の面積が大きくなります。
また、鉄骨階段も階数によって費用が変動する部分です。
2階建てに比べると3階建ての方が面積も大きくなるため、費用も高くなりやすいでしょう。
劣化が激しい場合
鉄骨箇所の劣化が激しい場合、塗装単価が高くなります。
劣化している箇所に対し、補修が必要になるケースがあるためです。
鉄骨箇所は特に錆びたり劣化したりしやすいため、注意しましょう。
グレードの高い塗料を使う場合
鉄骨箇所にグレードの高い塗料を使う場合、塗装単価が高くなります。
耐用年数の長い塗料であるほど、塗料の単価は上がります。
戸建ての鉄骨部分を塗装する際の流れ
本章では、戸建ての鉄骨部分を塗装する際の流れを説明します。
・鉄骨ベランダ
・鉄骨フェンス
・鉄骨門扉
・鉄骨階段
・鉄骨ガレージ
それぞれの箇所の塗装について、以下で詳しくお伝えします。
鉄骨ベランダ
鉄骨ベランダを塗装する際の流れを説明します。
塗装前に、ベランダを解体します。
塗料を塗る前に、サビや汚れを落とすケレン作業が必要です。
汚れやサビをしっかりと除去した後、錆止め効果のある塗料を塗布します。
よく乾燥させた後に中塗り塗料、上塗り塗料で塗装し、最後に新たな床材でベランダを組み立てます。
鉄骨ベランダを塗装しないと、床を支える鉄部分までサビが進行し、破損したり落下したりする恐れもあり大変危険です。
鉄骨フェンス
鉄骨フェンスを塗装する際の流れを説明します。
最初に高圧洗浄などを行い、汚れやカビを落とします。
塗装前に汚れをしっかりと除去しておくことで、塗料の膜が密着しやすくなるのです。
ケレン作業もしっかりと行い、古い塗料の膜やサビを落とします。
その後、錆止め効果の高い下塗り塗料で、下塗りをします。
中塗り塗料、上塗り塗料による塗装を正しく行うことで、錆止め塗料の効果が発揮できるのです。
鉄骨フェンスを塗装せず放置していると、劣化が進み、折れたり穴があいたりする恐れもあります。
鉄骨門扉
鉄骨門扉を塗装する際の流れを説明します。
ホコリや泥などの汚れを水洗いし、サンドペーパーやワイヤーブラシを使用して汚れを落としていきます。
汚れを落とした後は、できるだけすぐに錆止め効果のある塗料で下塗りをすると良いでしょう。
下塗り塗料がしっかりと乾いたら、中塗り、上塗り塗料を塗ります。
鉄骨門扉を塗装せず、雨などに晒された状態で放置しておくと、鉄の内部まで腐食が進行してしまいます。
鉄骨階段
鉄骨階段を塗装する際の流れを説明します。
最初に、ケレン作業でしっかりとサビや汚れを落としましょう。
続いて、錆止め効果のある塗料で下塗りをし、さらに中塗り、上塗りを行って仕上げます。
鉄骨階段は、劣化が進んだまま塗装をせず放置しておくと大変危険です。
最悪のケースでは、手摺り部分のサビが進行し崩れてしまったり、床が抜けて事故につながったりすることも考えられるため、きちんとメンテナンスしなければなりません。
鉄骨ガレージ
鉄骨ガレージを塗装する際の流れを説明します。
最初にケレン作業を行い、汚れを落とします。
ガレージは大きいため時間はかかりますが、この後の塗料を密着させるためにもしっかりと汚れを落としておきましょう。
次に錆止め塗料や上塗り塗料などを塗布し、仕上げていきます。
この際、ガレージの天井や柱も同様に塗装します。
鉄骨ガレージを塗装せず放置しておくと、最悪の場合には崩壊してしまったり、部品が落ちてきたりするケースがあり大変危険です。
鉄骨部分以外の鉄部を塗装する場合の単価
本章では、鉄骨部分以外の鉄部を塗装する場合の単価について説明します。
それぞれの箇所の塗装費用の単価は以下の通りです。
・雨戸:2,000円~4,000円/1枚
・ポスト:2,000円~10,000円/1個
・シャッター:1,200円~2,500円/平方メートル
・換気フード:500円~5,000円/1個
上記の金額は、あくまで参考程度の金額です。
実際にかかる費用は、鉄部の大きさや使用する塗料の種類などによっても異なります。
鉄骨部分の塗装にかかる費用を抑える方法
本章では、鉄骨部分の塗装にかかる費用を抑える方法について解説します。
具体的には、以下の方法があります。
・外壁や屋根塗装と一緒に行う
・閑散期に依頼する
・地域密着型の業者に依頼する
それぞれの方法について、順に見ていきましょう。
外壁や屋根塗装と一緒に行う
鉄骨部分の塗装にかかる費用を抑えるには、外壁や屋根塗装と一緒に行いましょう。
足場が必要な高所の塗装では、外壁や屋根塗装を同時に行うことで足場代を1回分で抑えられます。
ただし、鉄製の箇所は劣化が早いという特徴があります。
そのため、劣化が進行している場合には、外壁や屋根塗装の時期を待たずに依頼すべきでしょう。
閑散期に依頼する
鉄骨部分の塗装にかかる費用を抑えるには、閑散期に依頼しましょう。
塗装業界の閑散期とは、梅雨の時期や冬などです。
この時期に依頼することで、通常よりもリーズナブルな費用で済んだり、お得なキャンペーンをやっていたりする場合があるため、チェックしてみると良いでしょう。
地域密着型の業者に依頼する
鉄骨部分の塗装にかかる費用を抑えるには、地域密着型の業者に依頼しましょう。
大手業者の場合、下請け業者への仲介手数料が発生します。
しかし、地域密着型の業者であれば、その分のコストを抑えられるでしょう。
鉄骨部分の塗装費用を抑えたい場合は地域密着型の業者に依頼しよう
鉄骨部分の塗装費用は、該当部分の面積や、塗装する位置の高さなどによって異なります。
また、鉄骨部分の劣化状況や使用する塗料によっても費用は変動します。
少しでも鉄骨部分の塗装費用を抑えたい場合には、外壁塗装や屋根塗装と同時に行ったり、閑散期に依頼したりという方法が有効です。
しかし、鉄部は劣化が早いため、劣化が進行している場合は外壁や屋根の塗装を待たずに塗装するべきです。
また、閑散期である梅雨などの時期は、そもそも塗装自体に適した時期ではないことも理解しておくと良いでしょう。
少しでも費用を抑えたいという場合には、地域密着型の業者に依頼をすると、大手業者のように仲介手数料が発生しないためおすすめです。
鉄骨部分の塗装費用を抑えたい場合は、地域密着型の業者に依頼しましょう。