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「タスペーサーを使う場合、デメリットってあるの?」
「タスペーサーを使う場合、どんなデメリットが考えられる?」
「タスペーサーで縁切りした方が良いのか、迷っている」
上記のように、タスペーサーを使う場合のデメリットが気になっている方は多いでしょう。
この記事では、以下の内容をお伝えします。

・【タスペーサーを使うデメリット1】費用が高くなりやすい
・【タスペーサーを使うデメリット2】取り付けるのが難しい
・【タスペーサーを使うデメリット3】劣化が激しい屋根は破損する恐れがある
・【タスペーサーを使うデメリット4】アスベストを含む屋根は破損する恐れがある
・タスペーサーを使う場合のメリット

この記事を読むと、タスペーサーを使うデメリットやメリットを確認でき、タスペーサーで縁切りするか判断しやすくなるでしょう。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。

【タスペーサーを使うデメリット1】費用が高くなりやすい

タスペーサーを使うデメリットの1つに、費用が高くなりやすいことが挙げられます。
本章では、タスペーサーの購入費や取り付け費、カッターを使った縁切りの費用について詳しく解説します。

タスペーサーの購入費や取り付け費がかかる

タスペーサーは、購入費や取り付け費がかかるため、費用が高くなりやすいです。
タスペーサーを使った縁切りの費用相場は200円~500円/平方メートルです。
たとえば20~30坪の住宅でタスペーサーを使用した場合は、約15,000円~74,000円となります。
費用相場は、屋根の傾斜によって変動することも把握しておきましょう。
屋根の傾斜が緩やかな場合よりも、傾斜が急な屋根の方が屋根の面積が大きくなるため、より費用がかかります。
タスペーサーは、購入費や取り付けのための人件費がかかります。
そのため縁切りしない屋根塗装の場合や、カッターを使用して縁切りする場合などと比べて費用が高くなりやすいのです。

カッターを使った縁切りも人件費がかかる

タスペーサーを使用しない場合、カッターを使った縁切りをすることもあります。
タスペーサーのように購入費はかかりませんが、人件費はかかります。
カッターなどでの縁切りは、丁寧な作業を行わなければ屋根材などを傷付けてしまうリスクのある作業です。
そのため作業に時間がかかり、費用がその分高くなりやすいのです。
タスペーサーの使用とカッターでの縁切りのどちらの費用が高くなるのか気になる場合には、見積もり時にどちらが得になるのか確認しておきましょう。
タスペーサーで縁切りしておけば、後々の雨漏りも防げます。
そのため、長期的に考えればコストパフォーマンスに優れているのはタスペーサーによる縁切りかもしれません。

【タスペーサーを使うデメリット2】取り付けるのが難しい

タスペーサーを使うデメリットの1つに、取り付けるのが難しいことも挙げられます。
タスペーサーの取り付けには、技術や経験が必要です。
とくに、タスペーサー01は屋根材の下に差し込む工程があるため、屋根材に傷が付かないよう細心の注意を払う必要があります。
タスペーサー01とは、Z型でバネのような構造になっており、浸水が起こりにくい特徴を持つタスペーサーです。
一方、タスペーサー02も雨や風で飛ばされないように固定しなければなりません。
タスペーサー02は取り付けが簡単で、様々な屋根に対応しているタスペーサーです。

【タスペーサーを使うデメリット3】劣化が激しい屋根は破損する恐れがある

タスペーサーを使うデメリットの1つに、劣化が激しい屋根の場合、破損する恐れがある点も挙げられます。
劣化している屋根は割れるケースがあるため、まずはメンテナンスが必要です。
以下で詳しく解説します。

劣化している屋根材は割れるケースあり

劣化している屋根材にタスペーサーを使用すると、割れてしまうケースがあります。
たとえば、すでにひびが入っていたり、欠けている箇所があったりする場合には、タスペーサーを使用しない方が良いでしょう。
同様に、経年劣化によって屋根材が脆くなっている場合なども、タスペーサーを使うと割れてしまうケースがあるため注意が必要です。

劣化している場合はまずメンテナンスが必要

屋根が劣化している場合は、まずメンテナンスが必要です。
タスペーサーの取り付けの前に、屋根材の重ね葺き工事や葺き替え工事をした方が良いでしょう。
重ね葺き工事とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる工事です。
一方、葺き替え工事は既存の屋根を取り除き、新たな屋根材を設置する工事です。
それぞれの工事には、以下の費用がかかります。

・重ね葺き工事:60万円~240万円
・葺き替え工事:70万円~250万円

屋根材が劣化している場合は、まずメンテナンスを行い、屋根材を取り換える必要があります。

【タスペーサーを使うデメリット4】アスベストを含む屋根は破損する恐れがある

タスペーサーを使うデメリットの1つに、アスベストを含む屋根は破損する恐れがある点が挙げられます。
理由について、以下で詳しく解説します。

アスベストを含む屋根材は脆い

アスベストを含む屋根材は脆いため、タスペーサーの使用に向きません。
アスベストが含まれたスレート屋根の場合、かなり脆くなっていることから屋根塗装自体も危険な状態です。
そもそも、屋根に乗った際に屋根材が割れてしまう可能性もあります。
そのため、タスペーサーを使った縁切り作業も難しくなります。

アスベストを含む屋根はまずメンテナンスが必要

アスベストを含む屋根は、まずメンテナンスが必要です。
たとえば、スレートやセメント瓦の屋根はアスベストを含んでいる可能性があります。
また、2004年以前のスレート屋根もアスベストが含まれている可能性のある屋根です。
このように、アスベストを含む屋根の場合にも、葺き替え工事や重ね葺き工事などでメンテナンスする必要があるでしょう。

タスペーサーを使う場合はメリットも大きい

タスペーサーを使う場合は、メリットも大きくなります。
本章では、タスペーサーを使うメリットについてお伝えします。
前章までで見てきたとおり、デメリットが多く感じられるタスペーサーですが、メリットもきちんと理解しておくことで、使用するかどうか判断しやすくなるでしょう。

工期が短い

タスペーサーを使う場合のメリットとして、工期が短いことが挙げられます。
カッターなどで縁切りする場合は、屋根の大きさにもよりますが、日数を要するのです。
屋根塗装は、高圧洗浄、下地処理や補修、下塗り、中塗りや上塗りの順に行います。
カッターなどで縁切りする場合は、上記の工程が全て完了してから行わなければなりません。
仕上げ塗装が終わった後、充分に塗料を乾燥させてからでないと行えないのです。
また、カッターで縁切りする作業は、屋根材を傷付けないよう注意が必要です。
そのため、作業自体も日数がかかることがほとんどでしょう。
しかし、タスペーサーを使う場合は、下塗りが完了した時点で作業を始められます。
作業自体も数時間で行えるため、工期が短く済むのです。

人為的なトラブルを軽減できる

タスペーサーを使う場合のメリットとして、人為的なトラブルを軽減できることが挙げられます。
カッターなどで縁切りする場合、屋根の塗装面にひび割れが発生する場合もあります。
カッターで乾いた塗料を剥がす際に、乾いて硬くなった塗料を扱うことになるため、業者の作業ミスなどが起こりやすいのです。
また、カッターでの縁切りは、仕上げ塗装が終わってから、工程の最後に行うため屋根に足跡がついてしまう恐れもあります。
一方、タスペーサーは上記のようなミスやトラブルが起きる心配がありません。
タスペーサーの使用は、トラブルなくスムーズに工事を完了してもらいたい場合にもおすすめです。

タスペーサーを使用するかはメリットとデメリットを把握した上で判断しよう

タスペーサーは、屋根の縁切りの際に、スレートの重なった部分に差し込むだけで隙間を作ることのできる道具です。
タスペーサーを使用した縁切りは、カッターなどで縁切りする作業と比較するととてもシンプルで、人為的ミスが起こりにくく、後期も短く済むメリットがあります。
一方で、タスペーサーの使用にはいくつかのデメリットがあります。
たとえば、費用面でコストがかかることや、劣化している屋根には使用できないことなどです。
このように、タスペーサーの使用には一長一短があります。
タスペーサーを使用するかどうかは、メリットとデメリットを把握した上で判断しましょう。

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