外壁リフォームを検討する際、「サイディングの厚み」に注目していますか?
多くの方が色やデザインに目を向けがちですが、実は厚みの違いが住宅の耐久性・メンテナンス性・工事費用に大きな影響を与えることをご存じでしょうか。
本記事では、一般的な14mmから18mmまでのサイディング厚みについて、それぞれの価格差・施工方法の違い・耐久性能・メンテナンス性をわかりやすく解説します。
外壁材選びで失敗しないために、厚みによるメリット・デメリットをしっかり理解し、後悔のない外壁リフォームを実現しましょう。
もくじ
1. サイディングの厚さと価格の関係
■ 厚みによる価格差の基準
サイディングボードは、その厚みによって価格に大きな差が出てきます。一般的に使用される厚みは以下の通りです。
- 14mm(釘打ち工法が中心)
- 15mm・16mm(釘打ち・金具留めの両方に対応)
- 17mm・18mm以上(金具留めが標準)
厚みが増すほど、原材料の使用量や製造工程が増えるため、製品価格も高くなります。さらに、重くなることで施工時の手間や時間もかかり、人件費・工賃にも影響します。
とはいえ、「高いから避ける」という単純な判断は危険です。厚みがあるサイディングほど、強度・耐久性・断熱性が優れており、結果的にメンテナンス費用を抑えられることが多いのです。
■ 厚さと価格の相場目安(※目安)
厚み | 主な施工法 | 材料価格(m²あたり) | 特徴 |
---|---|---|---|
14mm | 釘打ち | 約3,000〜3,500円 | 初期コスト重視。選択肢は少なめ。 |
15〜16mm | 金具留め・釘打ち | 約4,000〜4,800円 | 耐久・美観・コストのバランス型。 |
17mm以上 | 金具留め | 約5,000〜6,000円以上 | 高性能・高意匠タイプ向き。 |
※上記はサイディング材単体の目安価格です。施工費・足場代などは別途かかります。
■ 初期費用だけで選ぶリスク
「予算を抑えたいから14mmを選んだ」という理由だけで決めてしまうと、思わぬ後悔につながる可能性があります。
14mmのサイディングは、軽量で扱いやすく、初期費用が安く済むのが最大のメリットです。特に、短期的に住む予定の建物や、賃貸住宅の外装などでは有効な選択肢とも言えます。
しかし、以下のようなリスクが存在します。
- 釘穴からの雨水侵入:経年とともに釘の周囲から水が入り込み、下地の木材が腐食する恐れがあります。
- ひび割れや反り:厚みがない分、風雨や太陽熱の影響を受けやすく、反り返り・ひびが発生しやすい傾向に。
- 釘の錆による見た目の劣化:時間が経つと、釘が浮いてきたり、サビが広がって見栄えを損なう可能性も。
一度劣化が始まると、美観を損ねるだけでなく、雨漏りや構造体の腐食といった深刻なトラブルへ発展することもあります。その場合、補修や全面張り替えなど、再施工によるコストが発生し、「安く済ませたつもりが高くついた…」という結果にもなりかねません。
■ 長期的なコスト視点「ライフサイクルコスト(LCC)」で考える
サイディング選びで重要なのは、「目先の価格」ではなく「トータルでかかる費用=ライフサイクルコスト(LCC)」です。
LCCとは、建材の購入費+施工費+維持管理費+将来の補修・交換費をすべて含んだコストのこと。
たとえ初期費用が高くても、耐久性が高くメンテナンスが少なくて済む厚手のサイディングのほうが、10年20年単位で見ればコストパフォーマンスが良いというケースも多くあります。
2. サイディングの厚みと施工方法の違い
サイディング材の厚みによって、選べる施工方法や工事内容も大きく変わります。ここでは、「釘打ち工法」と「金具留め工法」の違い、それぞれのメリット・デメリット、施工費用への影響について詳しく解説します。
■ 釘打ち工法と金具留め工法の比較
サイディングの施工には主に2つの方法があります。
施工方法 | 主な対応厚み | 特徴 |
---|---|---|
釘打ち工法 | 主に14mm | 材料費・施工費が安価。仕上がりに差が出やすく、雨漏りリスクや劣化の懸念がある。 |
金具留め工法 | 15mm以上 | 見た目が美しく高耐久。工事費用は高めだが、劣化しにくく長持ちしやすい。 |
◉ 釘打ち工法とは?
釘打ち工法は、サイディングを外壁の下地(胴縁)に直接釘で打ち付けて固定する施工方法です。
14mm厚の製品で主に採用される方式で、工法自体はシンプルで、職人の技術次第で短時間かつ低コストで施工できる点がメリットです。
ただし、以下のようなデメリットがあります。
- 釘穴から雨水が侵入するリスク
- 経年で釘が錆びたり浮いたりする
- 釘周辺の材が劣化するとひび割れ・反り返りが生じやすい
- 外観に釘頭が見える場合もあり、意匠性にやや劣る
また、施工精度にバラつきが出やすく、長期的な耐久性の面では不利になるケースも少なくありません。
◉ 金具留め工法とは?
金具留め工法は、専用の金具でサイディングを裏側から固定する施工方法です。主に15mm以上の厚みがある製品で対応可能となります。
この工法には次のようなメリットがあります。
- 釘穴をあけないため、雨水侵入のリスクが低い
- サイディングの表面に釘が見えず、仕上がりが美しい
- 金具でしっかりと支えるため、反りや浮きが出にくく長寿命
- 脱着もしやすいため、将来的な交換・修繕がしやすい
一方で、金具や特殊部材を使用するため初期コストはやや高めです。また、施工にはある程度の経験や技術力が必要となるため、信頼できる業者に依頼することが重要です。
■ 厚み別・施工方法別の費用目安と特徴
施工方法ごとに費用感・性能・適性を整理すると以下の通りです:
厚み | 工法 | 費用感(m²あたり) | 特徴とおすすめポイント |
---|---|---|---|
14mm | 釘打ち工法 | 材料+施工で約8,000〜10,000円 | 初期費用を抑えたい方向け。メンテナンス前提で短期運用に。 |
15〜16mm | 金具留め工法 | 材料+施工で約10,000〜13,000円 | 耐久・仕上がり・コストバランス重視の方向け。 |
17mm以上 | 金具留め工法 | 材料+施工で約13,000〜16,000円 | 高耐久・高意匠で、長く住む予定の住宅におすすめ。 |
※上記金額は目安であり、使用するサイディング材のブランドやデザイン、施工地域によって変動します。
■ 工法選びが将来の「手間と費用」を左右する
一見、釘打ち工法の方がコスト面では有利に思えますが、耐久性やメンテナンスの頻度を考えると、長期的には金具留め工法の方が安心です。
特に近年では、
- 長く安心して住み続けたい方
- 見た目の美しさを重視する方
- 将来的な張り替えリスクを減らしたい方
このようなニーズから15mm以上の金具留めサイディングを選ぶ方が増えています。
3. サイディングの厚みと性能の違い
外壁材としての「性能」は、家の寿命や快適さを大きく左右します。ここでは、サイディングの厚みによって異なる【耐久性】【耐火性】【劣化のしにくさ】を詳しく解説します。
■ 厚みと耐久性・劣化のしにくさ
厚みのあるサイディングは、耐久性に優れる点で非常に魅力的です。以下のような特徴があります:
- ひび割れ・反りが出にくい
厚みがあることで、外部からの衝撃や温度変化にも耐えやすく、ひび割れや反り返りのリスクが低下します。 - 経年劣化が遅い
日々の風雨・紫外線などによる素材の劣化が緩やかで、交換や補修までのスパンが長くなるため、長期的なコストを抑えられます。 - 塗膜の保持力も高い
厚手のボードは塗料の密着性も良く、再塗装のサイクルも延ばせる傾向があります。
対して、14mm程度の薄いサイディングは、以下のような劣化リスクが高まります。
- 施工時の釘打ちによる微細な損傷から、時間とともに釘穴まわりから雨水が浸入することも。
- 外壁表面が歪みやすく、表面の浮き・反りが起きやすい。
- サイディング自体が薄くて断熱・遮音性に劣る場合も。
耐久性を求めるなら、最低でも15mm以上の厚みがあるサイディングを選ぶのが安心です。
■ 耐火性と安全性の比較
「厚みがあるほど燃えにくい」というわけではありませんが、厚みのあるサイディング製品は耐火構造材として認定されているものが多く、火災時の安全性が高い傾向にあります。
とくに以下の点に注目しましょう:
- 国土交通省の「準耐火構造認定」や「防火構造認定」を取得した製品は、火災時にも一定時間燃え広がりを抑える性能が認められています。
- 一部の厚手サイディングは、建築基準法に基づく「防火地域」での使用も可能で、安心して住宅密集地にも導入可能です。
火災リスクに備えたい方や、三階建て・住宅密集地にお住まいの方は、耐火認定製品×厚み16mm以上のサイディングを選ぶのがおすすめです。
4. メンテナンス性とランニングコスト
サイディングは「張って終わり」ではありません。定期的な塗装や補修が必要となるため、メンテナンス性と維持費も厚み選びの重要な判断材料となります。
■ メンテナンスサイクルの違い
一般的なメンテナンス目安は以下のとおりです:
厚み | 工法 | メンテナンス目安 |
---|---|---|
14mm | 釘打ち | 約8〜12年で塗装・補修が必要 |
15〜16mm | 金具留め | 約10〜15年で再塗装目安 |
17mm以上 | 金具留め | 15年以上長持ちする製品も |
14mmのサイディングは釘打ち施工のため、雨水や湿気が内部に浸入しやすく、釘まわりから劣化が進むケースも多く見られます。その結果、想定よりも早く補修や塗装が必要になることも。
一方、厚手で金具留めのサイディングは外部要因に強く、再塗装の周期が長く済む=メンテナンス回数が減る=ランニングコストが安くなるという利点があります。
■ トータルコストで見た賢い選び方
「初期費用が安いから薄いサイディングでいいや」と思っていても、10年後、20年後に高額な補修費が必要になることも。
そこで、選び方の指針として以下を参考にしてください:
- 価格重視・短期的な運用を想定:14mmでもOK。ただし、補修費がかかる前提で。
- コスパと仕上がりのバランス重視:15〜16mmがベストバランス。一般住宅で最も多く選ばれる厚みです。
- 性能重視・高級志向・長期運用:17mm以上。高耐久&高意匠で長くキレイに住みたい方に。
一時的な出費ではなく、「総コスト=ライフサイクルコスト」で比較することが後悔しないポイントです。
5. 「やまもとくん」に相談するメリット
外壁材選びで迷ったら、プロに相談するのが一番確実です。
株式会社やまもとくんでは、施工実績23,000棟以上の経験をもとに、お客様に最適な厚み・工法・サイディング材をご提案します。
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まとめ|厚み選びは総コストと目的で考える
サイディングの厚みは、価格・施工方法・耐久性・メンテナンス性に大きな影響を与える非常に重要な選択ポイントです。
目的・重視点 | 推奨厚み |
---|---|
とにかく初期費用を抑えたい | 14mm |
バランス重視・一般住宅用 | 15〜16mm |
長寿命・デザイン・性能重視 | 17mm以上 |
「見た目は気に入ったけど、数年で張り替え…」なんて後悔をしないためにも、厚みという視点を忘れずに比較・検討することが大切です。
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