「レンガの外壁って塗装が必要なの?」
「レンガの外壁を塗装するタイミングはいつ?」
「レンガの外壁塗装の方法が知りたい」
レンガの外壁の塗装について、上記のような疑問がある方は多いでしょう。
レンガの種類それぞれに適したメンテナンスや塗装のタイミングを間違えると、レンガの外壁の寿命が縮まってしまいます。
この記事では、レンガの外壁塗装を検討している方の疑問を、レンガの外壁の種類別に徹底解説していきます。
具体的には以下の内容を確認できます。
・レンガの外壁は塗装すべきか
・レンガ調サイディングを塗装するタイミング
・本物のレンガやレンガ調タイルの外壁をメンテナンスすべき劣化症状
・レンガ調サイディングの外壁塗装にかかる費用相場
・【ケース別】レンガ調サイディングの外壁塗装方法
この記事を読めば、レンガ外壁に関する知識が深まり、住宅のレンガ外壁を塗装すべきかどうか判断できるでしょう。
もくじ
レンガの外壁は塗装すべき?
レンガの外壁はそもそも塗装すべきなのでしょうか?
レンガの外壁は大きく分けて3種類があり、塗装が必要かはそれぞれ異なります。
本章では、以下の3種類のレンガの外壁の塗装について、ご紹介します。
・本物のレンガ
・レンガ調タイル
・レンガ調サイディング
以下で詳しく解説します。
本物のレンガの場合
本物のレンガの外壁には、塗装は不要です。
レンガは鉱石や粘土を焼き固めて作られる無機質素材のため、経年劣化に強く耐水性や耐用性に優れ、メンテナンス不要と言われている素材です。
レンガ自体に高い機能性があるため、塗装の必要はありません。
レンガ調タイルの場合
レンガと同じく、レンガ調タイルも塗装の必要はありません。
厚みが薄いタイル調ではありますが、素材はレンガと同じ無機質素材のため塗装は不要です。
レンガ調サイディングの場合
レンガ調サイディングの外壁は、定期的な塗装が必要です。
レンガ調の窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主な原料とする外壁です。
無機質素材とは異なり防水性がないため、雨水の浸入を防ぐためには定期的な塗装が必要です。
レンガ調サイディングを塗装するタイミング
定期的な塗装が必要なレンガ調サイディングは、どのようなタイミングで塗装すべきでしょうか。
本章では、塗装のタイミングとなる2つの目安を紹介します。
・新築から約10年後
・劣化症状が出たタイミング
以下でそれぞれ説明します。
新築から約10年後が目安
一般的な外壁塗装のタイミングと同じで、新築から約10年が塗装の目安です。
住宅を長持ちさせるためにも、メンテナンスは非常に重要です。
新築から10年を目安に、外壁の状態を業者へ点検してもらいましょう。
劣化症状も1つの目安
外壁の劣化症状も塗装を検討する目安になります。
外壁の劣化は、以下の4つがわかりやすい症状と言えるでしょう。
【触ると白い粉が付く】
レンガ調サイディングの外壁に手や衣服が触れた際に白く汚れ(チョーキング)がつく場合は、表面が劣化している可能性があります。
経年劣化により塗料が剥がれ、紫外線や雨風から外壁を守れなくなっているサインです。
【反っている箇所やひび割れしている箇所がある】
レンガ調サイディングの反りやひび割れは、早急に補修が必要です。
対策を取らずに放置した場合、反りやひび割れた箇所が大きくなり、雨水が浸入し雨漏りの原因になったり、劣化が進んで外壁が剥がれたりしてしまいます。
上記の場合、外壁の張り替えといった大がかりな工事になるため、反りやひびは放置せず、すぐに専門業者に依頼し、状況を確認してもらうべきです。
【色あせが目立つ】
レンガ調サイディングの色褪せが目立ってきたら、劣化が進んでいると思いましょう。
塗料が劣化して色褪せするため、外壁の劣化のわかりやすいサインと言えるでしょう。
【カビやコケ、藻が発生している】
レンガ調サイディングのカビやコケの発生も放置してはいけない症状です。
外壁のカビやコケは、湿気が原因で起こる症状です。
レンガ調サイディングは凹凸に湿度がたまりやすく、カビやコケが発生しやすいため注意が必要です。
カビやコケを放置すると汚れが広がり落としづらくなるため、少しでも早い段階で業者に外壁を洗浄し塗装してもらうと良いでしょう。
上記の劣化症状が見られる場合は、外壁の劣化が進んでいると言えます。
塗装すべきかや、塗装でどの程度修繕できるのかなど、一度業者に点検してもらいましょう。
本物のレンガやレンガ調タイルの外壁をメンテナンスすべき劣化症状
本物のレンガやレンガ調タイルの場合は、基本的には外壁塗装の必要はありません。
ただし、劣化症状が見られる場合は塗装以外の方法でメンテナンスが必要です。
本物のレンガとレンガ調タイルのそれぞれの劣化症状について、詳しく見ていきましょう。
本物のレンガの場合
本物のレンガの外壁の場合、以下のような劣化症状が見られたら、メンテナンスの検討時期と言えるでしょう。
・レンガの抜け落ち
・レンガや目地のひび割れ
・コケや藻の発生 など
メンテナンスは、レンガの取り扱い実績がある業者への依頼がおすすめです。
レンガ調タイルの場合
レンガ調タイルの場合は、以下のような劣化症状が発生した場合、速やかにメンテナンスを行うべきです。
・浮いている
・剥離している
・ひび割れしている
・目地が肉痩せしている など
適切なメンテナンスのタイミングを外してしまうと大がかりな工事になる場合があるため、注意が必要です。
レンガ調サイディングの外壁塗装にかかる費用相場
一般的な住宅のレンガ調サイディングの外壁塗装にかかる費用は、どのくらいなのでしょうか。
外壁塗装の費用は、住宅の延床面積(坪数)をもとに算出されます。
以下の坪数を参考に、費用相場をご確認ください。
(注:()内は外壁面積です)
・20坪:約40万円~120万円(79.2平方メートル)
・30坪:約60万円~120万円(118.8平方メートル)
・35坪:約65万円~125万円(138.6平方メートル)
・40坪:約70万円~130万円(158.4平方メートル)
・45坪:約80万円~145万円(178.2平方メートル)
・50坪:約90万円~160万円(198.0平方メートル)
・60坪:約100万円~200万円(237.6平方メートル)
一般的に延床面積を1.2倍したものが、外壁の面積とされています。
たとえば延床面積が30坪の場合、1坪を3.3平方メートルとして以下の計算で外壁面積を求めます。
・延床面積:30坪×3.3平方メートル=99平方メートル
・99平方メートル×1.2=118.8平方メートル
住宅の外壁面積を求める際は、上記の計算方法を参考にしてください。
【ケース別】レンガ調サイディングの外壁塗装方法
レンガ調サイディングの外壁塗装は、どのように行われるのでしょうか。
暖かみのある風合いが特徴のレンガ調サイディングは、希望に合わせて様々な塗装が可能です。
本章では以下3つのケースそれぞれの塗装方法をご紹介します。
・現在の色味を残したい場合
・レンガの色を変えたい場合
・高級感のある印象にしたい場合
以下で詳しく説明します。
現在の色味を残したい場合
現在の外壁の色味をそのまま残したい場合は、クリア塗装にすると良いでしょう。
クリア塗装は名前通り透明な塗料を使うため、もともとの色味や風合いが失われないようツヤを出して仕上げます。
劣化状況によってはクリア塗装が向いていない場合もあるため、業者にしっかりと事前点検してもらいましょう。
レンガの色を変えたい場合
レンガの色を変えたい場合は、好みの色の塗料1色で塗るのがおすすめです。
もしくはのっぺりとした印象にしたくなければ、目地とレンガ部分を違う色で塗り分ける2色塗り分け塗装が良いでしょう。
高級感のある印象にしたい場合
高級感のある印象にしたい方へは、多彩模様塗装はいかがでしょうか。
多彩模様塗装とは、様々な色を取り混ぜたような仕上がりが期待できる、吹付け工法での塗装です。
天然石のような重厚さを演出でき、単色では表せない高級感が特徴です。
レンガ調サイディングの外壁を塗装したい場合は業者に相談しよう
本物のレンガは基本的に塗装は不要ですが、レンガ調サイディングには定期的な塗装が必要です。
劣化状況をみながら、10年に一度は塗装しましょう。
レンガ調サイディングは高い技術を要するため、DIYはおすすめしません。
美しい仕上がりの外壁を実現するためには、外壁塗装の専門業者へ相談しましょう。