日本ペイントが販売するパーフェクトトップは、コストパフォーマンスの高い人気の塗料です。
パーフェクトトップでの塗装を検討していて、どのくらい長持ちするのか気になる方も多いでしょう。
本記事ではパーフェクトトップの耐用年数と長持ちさせるコツ、おすすめするケースについて解説します。
具体的に解説するのは、下記の内容です。
・パーフェクトトップの耐用年数
・パーフェクトトップと主な塗料との耐用年数の比較
・パーフェクトトップの耐用年数がアクリル塗料より長い理由
・パーフェクトトップの塗装を長持ちさせるコツ
・パーフェクトトップが向くケース
パーフェクトトップは紫外線や雨風などで劣化しにくく、住宅の外壁塗装に向いている塗料です。
施工方法や色の選択などを工夫すれば、より長持ちさせることも可能です。
本記事を読めばパーフェクトトップの特徴や耐用年数が理解でき、住宅に適切な塗料を選択しやすくなります。
もくじ
パーフェクトトップの耐用年数

パーフェクトトップは耐用年数が10〜15年とされており、同価格帯の塗料と比較して長めです。
耐用年数が長いと、メンテナンスの頻度や費用を抑えられるメリットがあります。
ただし耐用年数は塗料の種類だけではなく、立地条件や施工技術などにも左右されます。
パーフェクトトップで塗装すれば、必ず10〜15年持つとは限らない点を理解しておくと良いでしょう。
パーフェクトトップと主な塗料の耐用年数の比較

パーフェクトトップ以外の塗料は、どのくらい耐用年数があるのか気になる方もいるかもしれません。
一般的に住宅で用いられる塗料の耐用年数は、下記になります。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
パーフェクトトップの耐用年数はシリコン塗料より長く、フッ素塗料や無機塗料よりは劣ります。
本来ならパーフェクトトップに含まれるアクリルという樹脂は、シリコンよりもグレードが低いです。
しかしパーフェクトトップの場合は、特殊なアクリル樹脂を用いることで耐久性を高めています。
他と比較しても、パーフェクトトップは価格や耐用年数のバランスが良い塗料です。
パーフェクトトップの耐用年数がアクリル塗料より長い理由

パーフェクトトップの耐用年数がアクリル塗料より長い理由は、下記のとおりです。
・光安定剤を配合している
・酸化チタンをコーティングしている
・親水性が高い
・防カビ・防藻機能が備わっている
それぞれの理由を、くわしく解説します。
光安定剤を配合している
パーフェクトトップは光安定剤を配合しているため、塗料の膜が劣化しにくいです。
光安定剤には塗料の膜を劣化させる原因である、ラジカルを捕まえる効果があります。
ラジカルは劣化エネルギーとも呼ばれ、あらゆる物質を劣化させる原因です。
塗料に含まれる酸化チタンが紫外線や酸素、水などにさらされることで発生します。
パーフェクトトップは光安定剤がラジカルを抑制するため、塗料の膜が長持ちします。
酸化チタンをコーティングしている
塗料に含まれる酸化チタン自体をコーティングしているのも、長持ちする理由の1つです。
酸化チタンは塗料を白く発色させる白色顔料で、紫外線に当たるとラジカルが発生します。
パーフェクトトップは、酸化チタンが紫外線に当たらないようにコーティングを施した塗料です。
結果として紫外線による影響を受けにくくなり、塗料の膜が劣化するのも防ぎやすくなります。
親水性が高い
パーフェクトトップは、親水性が高い塗料です。
親水性とは水とのなじみやすさを指し、雨で汚れを浮かして洗い流す効果があります。
汚れが蓄積しにくくなると、塗料の膜も長持ちしやすくなります。
パーフェクトトップは汚れやすい箇所の塗装や、メンテナンスにかかる手間を減らしたい方にもおすすめです。
防カビ・防藻機能が備わっている
パーフェクトトップは汚れ以外に、カビや藻の予防もできます。
前述した通り親水性が高く、カビや藻が付着しても雨で落ちやすくなり、繁殖するのを防ぐためです。
カビや藻は見た目を悪くするだけではなく、人体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
パーフェクトトップは、塗装の美しさを長持ちさせる効果も高いです。
パーフェクトトップで塗装した箇所を長持ちさせるコツ

パーフェクトトップで塗装した箇所を長持ちさせるには、下記のコツがあります。
・下地処理を丁寧に行う
・専用の下塗り塗料を使う
・黒色や紺色で塗装しない
・塗布量や乾燥時間を守る
美しい塗装を長持ちさせたい方は、ぜひ目を通してください。
下地処理を丁寧に行う
塗装を長持ちさせるには、丁寧な下地処理が欠かせません。
下地処理を怠ると、うまく塗料が密着せず剥がれやムラなどの原因になります。
具体的には高圧洗浄で汚れや古い塗料の膜を除去したり、下地処理で劣化箇所を補修したりなどが効果的です。
塗装を長持ちさせるには塗装技術だけではなく、下地処理の丁寧さも重要なポイントです。
専用の下塗り塗料を使う
パーフェクトトップには、専用の下塗り塗料が販売されています。
他の下塗り塗料を使用すると、思ったように仕上がらない可能性があります。
下塗りは塗装の耐久性や、仕上がりの美しさを左右する重要な工程です。
パーフェクトトップ専用の塗料で下塗りをすると、塗装箇所が長持ちしやすくなります。
黒色や紺色で塗装しない
塗装の色を決める際に、黒色や紺色を選ばないのも長持ちさせるコツです。
白色顔料である酸化チタンは、黒色や紺の塗料に含まれる量が少ないためです。
もともとの酸化チタン含有量が少ないと、ラジカルを制御する機能は発揮しにくくなります。
パーフェクトトップの効果を得るためには、黒色や紺色を避けるのがおすすめです。
もし外壁を黒色や紺色にしたい場合は、フッ素塗料や無機塗料など別の塗料を選ぶと良いでしょう。
塗布量や乾燥時間を守る
塗装する際に、決められた塗布量や乾燥時間を守ることも大切です。
塗料の塗布量や乾燥時間は、メーカーがそれぞれ定めています。
中には塗布量を故意に減らしたり、乾燥時間を省略したりする業者が存在するため要注意です。
パーフェクトトップに限りませんが、塗布量や乾燥時間は耐用年数に大きく影響する要素です。
パーフェクトトップで塗装するのがおすすめなケース

下記のケースに該当する場合、パーフェクトトップで塗装するのをおすすめします。
・コストを抑えて長持ちさせたい場合
・お手入れに手間をかけたくない場合
・高級感のある外観に仕上げたい場合
それぞれのケースについて、くわしく解説します。
リーズナブルな価格で長持ちさせたい場合
費用は抑えたいけれど長持ちする塗料を選びたい場合は、パーフェクトトップが向いています。
パーフェクトトップはシリコン塗料とほぼ同じ価格で、シリコン塗料以上の耐用年数があります。
特に白や明るい色に塗装したい場合は、パーフェクトトップの効果を発揮しやすいです。
パーフェクトトップはコストパフォーマンスの高い塗料であり、多くの方に選ばれています。
お手入れに手間をかけたくない場合
お手入れの手間を減らしたい方にも、パーフェクトトップが向いています。
親水性が高く、定期的に清掃せずとも汚れを雨で洗い流してくれるためです。
カビや藻も発生しにくくなるため、雨や湿気の多い地域に適しています。
パーフェクトトップは、手間なく塗装面を美しく保ちたい方にもおすすめします。
高級感のある外観に仕上げたい場合
パーフェクトトップで塗装すると、滑らかで美しく仕上がるメリットもあります。
刷毛で塗った跡が付きにくく、均一に仕上げやすいためです。
光沢やツヤを出す効果に優れており、高級感を出したい場合に適しています。
ツヤは好みによって調整可能で、外観に合わせた塗装にしやすいです。
手頃な価格で耐久性も求める場合はパーフェクトトップを検討してみよう

パーフェクトトップは、劣化の原因であるラジカルを制御する機能により、耐用年数を高めています。
耐用年数は10〜15年となっており、同価格帯のシリコン塗料より長持ちします。
ただし決められた塗布量や乾燥時間を守らなかったり、下地処理を怠ったりすると耐用年数が短くなるため注意しましょう。
また、塗装面が汚れにくく、高級感のある外観を維持しやすいのもメリットです。
手頃な価格で耐久性も求めたい場合は、パーフェクトトップによる塗装をおすすめします。