「玄関ドアを塗装する際の費用はいくら？」
「玄関ドアを塗装する際の注意点を知りたい」
「玄関ドアは自分で塗装できる？」
上記のように玄関ドアの塗装に、疑問がある方は多いのではないでしょうか。
玄関ドアの塗装について詳しい情報を知らずにいると、納得のいく塗装を行えない場合があります。
本記事では、玄関ドアの塗装をお考えの方へ、塗料の種類から色選び、素材別の費用相場までを詳しくお伝えし、疑問を解消します。
具体的に解説する内容は以下になります。

・【素材別】玄関ドアを塗装する際のポイント
・玄関ドアを塗装する際に使う塗料の種類
・玄関ドアを塗装する際の費用相場
・玄関ドアの塗装にかかる日数
・玄関ドアを塗装する際の色の選び方
・玄関ドアを塗装する前の注意点
・自分でできる玄関ドアの日々のメンテナンス

この記事を読めば、玄関ドアの塗装で失敗することを防げるでしょう。

【素材別】玄関ドアを塗装する際のポイント

玄関ドアの塗装を検討する場合、はじめに知っておきたいのは、塗装する際のポイントです。
本章では玄関ドアを塗装する際のポイントを、木製と金属製の素材別に解説します。
それぞれの素材に適した塗料と塗装方法、コツがあるため、まず玄関ドアの素材に何が使われているかを確認の上、ポイントを見ていきましょう。

木製の場合

木製のドアを塗装する際のポイントは、クリア塗装を剥がして塗装する点です。
木製のドアは、木目の美しさが損なわれないよう透明なクリア塗装が施されているため、まずクリア塗装を剥がしてから塗装する必要があります。
剥がさずに塗装すると新しい塗料がしっかり密着できず剥がれ落ちてしまうため、クリア塗装を剥がす作業は重要なポイントです。
また、木製のドアは断熱性に優れている反面、経年劣化により色褪せや腐食が起こるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
木製ドアの場合は、必ずクリア塗装を剥がして塗装しましょう。

金属製の場合

金属製のドアを塗装する際、アルミ製の場合は注意が必要です。
アルミは非鉄金属であるため、塗料がしっかり密着しません。
そのためアルミ製のドアにしっかりと塗料を密着させる場合、強溶剤塗料を使って硬度を出した上で塗装しなければなりません。
通常の施工手順とは異なるため、ほかの金属製のドアの塗装に比べ、やや費用が高くなります。
通常、金属製のドアは断熱性が高くない反面、耐用性に優れ、木製に比べ塗装の頻度は少なく済みます。
ただし、アルミ製のドアは塗装条件が異なると覚えておきましょう。

玄関ドアを塗装する際に使う塗料の種類

玄関ドアを塗装する際に使う塗料の種類には、どのようなものがあるのでしょうか。
本章では木製の玄関ドアを塗装する際に使う、2種類の塗料をご紹介します。

・造膜タイプの塗料
・浸透タイプの塗料

以下でそれぞれ説明します。

造膜タイプの塗料

造膜タイプは汚れや傷に強く、マットな仕上がりになる塗料です。
木目を塗り潰すため、木目や木材の質感は期待できません。
ただし、耐用性が高く、長期間にわたり汚れや傷から玄関ドアを保護してくれるでしょう。
木材は膨張と伸縮を繰り返す特性から、常に呼吸していると言われています。
空気や水分を通さない塗料で塗装した場合、木材が呼吸できないため亀裂が入りやすくなり、塗料が剥がれることがあります。
そのため、造膜タイプの塗料を使用する場合は、通気性の高い透湿性のある塗料を選ぶと良いでしょう。

浸透タイプの塗料

浸透タイプの塗料は、木材の風合いや木目の質感を活かしたい場合におすすめな塗料です。
しかし、木材の表面に塗料の膜が作られないため、紫外線や雨水の影響を受けやすく耐候性は強くありません。
そのため浸透タイプの塗料を使用する際は、木材の保護のために、透明塗料で仕上げコーティングを施します。

玄関ドアを塗装する際の費用相場

玄関ドアの塗装には、どのくらいの費用がかかるのか、気になる方も多いかと思います。
業者へ見積もり依頼する前に、あらかじめ、おおよその費用相場を頭に入れておきましょう。
玄関ドアを塗装する際の、費用相場は以下になります。

・木製の場合：2万円～15万円
・金属製の場合：3万円～8万円

アルミ製のドアの場合は、塗装工程が異なるため、上記よりも高くなります。
また素材にかかわらず、傷などの補修を必要とする場合は別途料金が必要です。
劣化状況により費用が異なるため、詳しい金額を確認したい場合は専門業者へ見積もりを依頼しましょう。

玄関ドアの塗装にかかる日数

玄関ドアの塗装にかかる日数は、1～4日が一般的です。
劣化状況や補修の有無、ドアのデザインなどにより異なります。
塗装の間は在宅しなければならないため、施工日は業者にしっかり確認した上で、スケジュールを調整しましょう。

玄関ドアを塗装する際の色の選び方

玄関ドアを塗装する場合、どのように色を選ぶとよいのでしょうか。
塗料はカラーバリエーションが非常に多いため、迷う人も多いでしょう。
本章では玄関ドアを塗装する際の色の選び方をまとめました。
3つの色の選び方について解説します。

・家全体のバランスから考える
・アクセントカラーを使ってみる
・デザインを入れてみる

以下で詳しくご紹介します。

家全体のバランスから考える

家全体のバランスから考えると、調和のとれた色選びができます。
たとえば屋根や外壁など家全体が薄い茶系の色なら、玄関も同系色で濃いめの茶色を選ぶと統一感が生まれ、まとまりの良い印象になります。

アクセントカラーを使ってみる

アクセントカラーを使い、玄関ドアを家全体の差し色にする方法です。
たとえば家全体が白い印象なら、玄関ドアを鮮やかなブルーにしてみるなど、玄関ドアにアクセントを置くことで、コントラストを楽しめます。

デザインを入れてみる

ドアにデザインを入れるのも1つの方法です。
たとえば塗装には今までと同じ色を使用する場合でも、草木や花の模様を入れると玄関ドアが一気におしゃれな印象になります。
ただし依頼する業者によってはできない場合があるため、まずは業者へ相談してみましょう。

玄関ドアを塗装する前の注意点

玄関ドアを塗装する前に、注意すべき点があります。
場合により、玄関ドアを塗装できないもしくは、ドア自体を交換しなければなりません。
分譲住宅のドア、劣化が激しいドアの場合のそれぞれの注意点を、下記で詳しくお伝えします。

分譲住宅の場合はドアの内側しか塗装できない

注意点の1つ目は、分譲住宅のドアの場合です。
分譲住宅はドアの内側しか塗装できません。
玄関ドアの外側は共有部分であるため、塗装したい場合は管理会社へ問い合わせましょう。

劣化が激しい場合はドアを交換する必要がある

劣化が激しい玄関ドアは、塗装ではなくドアの交換が必要な場合があります。
ドアに割れやサビ、腐食など著しい劣化が見られる場合は、塗装できず交換となることを覚えておきましょう。

自分でできる玄関ドアの日々のメンテナンス

玄関ドアの塗装自体は業者へ依頼した方が良いですが、長持ちさせるためには日頃からやっておいたほうが良いことがあります。
本章では、自分でできる日々のメンテナンスを2つお伝えします。

・布でドアの表面を拭く
・細かな傷やサビを修理する

以下で詳しく確認できます。

布でドアの表面を拭く

柔らかい布でドアの表面を拭きます。
木製のドアは乾拭き、金属製のドアには水拭きと乾拭きで汚れを落としましょう。
埃などによる汚れはドアの開閉にも影響するため、定期的にお手入れしてください。
日頃から小まめなメンテナンスを行い、玄関ドアを長持ちさせましょう。

細かな傷やサビを修理する

玄関ドアの細かな傷やサビを見つけたら修理がおすすめです。
木製ドアの場合は、補修材とヘラを使用し傷や凹みを埋めていきます。
金属製ドアにサビを見つけた場合は、紙やすりでサビを落とすと良いでしょう。

玄関ドアの塗装の剥がれはプロに依頼して直してもらおう

玄関ドアは住まいの顔といえる重要な場所です。
玄関ドアは素材により特性が異なるため、塗装に適した塗料や方法、注意点も異なります。
長持ちさせるには、玄関ドアを日頃からチェックし、メンテナンスすることが重要です。
玄関ドアの塗装の剥がれやサビを見つけたら、プロに依頼し直してもらいましょう。