「塗装で使うガイナの耐久性はどれくらい?」
「ガイナの効果について知りたい」
「ガイナで塗装したいけれど、費用はどのくらいかかる?」
このように、外壁や屋根の塗装で使用するガイナについて、気になっている方は多いでしょう。
この記事では、ガイナについて以下の情報を解説します。
・屋根や外壁塗装に使われるガイナとは?
・ガイナで塗装した場合に期待できる5つの効果
・ガイナで塗装した場合の耐久性
・ガイナで塗装する際の費用相場
・屋根や外壁をガイナで塗装する際の注意点
この記事を読むことで、ガイナの効果や費用などについて理解でき、ガイナの塗装での失敗が避けやすくなるでしょう。
ガイナについて詳しく知りたいと思っている方は、ぜひ記事を読んでみてください。
もくじ
屋根や外壁塗装に使われるガイナとは?
屋根や外壁塗装に使われるガイナとは、住宅の暑さ対策や寒さ対策に適した断熱性や遮熱性のある塗料です。
断熱性とは、室内と屋外の熱の移動を防ぐことで、外が暑い時には室内を涼しく、外が寒い時には室内を暖かく保てます。
遮熱性とは、太陽の光を反射して室内に取り込まないようにすることで、それにより室内の温度の上昇を抑えます。
つまり、ガイナを塗装することによって冬は室内を暖かく、夏は室内を涼しくできるのです。
ガイナは宇宙ロケットの開発技術を応用することによって生まれた商品です。
ガイナの機能には断熱性や遮熱性以外にも、防音性や防臭性、結露抑制効果などがあり、機能性に優れた塗料と言えます。
ガイナで塗装した場合に期待できる5つの効果
本章では、ガイナで塗装した場合に期待できる以下の5つの効果について解説します。
・断熱・遮熱効果
・保温効果
・防音効果
・防臭効果
・結露抑制効果
それぞれの効果について、詳しく説明していきます。
断熱・遮熱効果
ガイナの断熱効果、遮熱効果は非常に優れています。
実際にガイナを工場の屋根の一部に塗装したところ、塗装していない箇所と比べて、屋根の表面温度が-22度になったという事例があります。
このように、ガイナを塗布することで、室内の温度上昇を防げます。
その結果、室内が涼しくなるためエアコンなどの電気使用量も減らすことが可能です。
ガイナを塗装することで省エネ効果も得られるのです。
保温効果
続いて、ガイナの保温効果について説明します。
ある実験では、内装にガイナを塗装した場合、塗装していない建物に比べ、明け方まで体温が下がりにくかったとの結果が得られています。
ガイナを塗布することで、熱の移動を抑えることが可能です。
外からの冷気を遮ることが可能なため、室内を暖かく保てるのです。
防音効果
続いて、ガイナの防音効果について説明します。
ガイナを塗布することで、内部からの音の漏れや、外部からの音の侵入を防ぐことが可能です。
ガイナの塗料の表面は特殊セラミックで覆われており、音を反射できます。
音は振動によって伝わりますが、ガイナはその振動を止める効果である制振効果に優れているのです。
集合住宅の一室にガイナを塗布し、上階で音を発生させる実験では、ガイナを塗布した状態では生活音が軽減されたという実験結果が得られています。
このように、ガイナを塗布することで、内部からの音の漏れや外部からの音の侵入を防ぎやすくするのです。
防臭効果
続いて、ガイナの防臭効果について説明します。
空気中には、臭いの元となる成分が浮遊しています。
臭い物質は、静電気によって壁や天井に付着しますが、ガイナの塗料の膜は静電気を帯びません。
そのため、壁や天井へ汚れがつきにくくなります。
さらに、ガイナは臭いの物質を浮遊させにくくするので消臭効果も得られるのです。
公園内トイレにガイナを塗布したところ、公衆トイレの嫌な匂いが軽減されたという実験結果もあります。
結露抑制効果
最後に、ガイナの結露抑制効果について説明します。
ガイナは、結露の原因である熱の移動を抑えることが可能です。
集合住宅の内装にガイナを塗布したところ、結露の発生が抑制されたという実験結果があります。
また、電車の床下機器箱の内部の結露を抑制したという実験結果も出ているのです。
ガイナを塗装すると、塗装面と室内の空気の温度差が小さくなります。
温度の差が小さくなることによって、結露が発生する原因の熱移動が少なくなるため、結露の抑制につながるのです。
ガイナで塗装した場合の耐久性
本章では、ガイナで塗装した場合の耐久性について解説します。
ガイナは、主成分である特殊セラミックが紫外線に強いため15〜20年もちます。
シリコン塗料やフッ素塗料、無機塗料の耐用年数と比べてみましょう。
これらの塗料の外壁塗装時の耐用年数は以下の通りです。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
つまり、ガイナはシリコン塗料よりも長持ちし、フッ素塗料や無機塗料と比較しても耐久性は劣らないと言えるでしょう。
ガイナはその耐久性の高さから、建物だけでなく、紫外線量が多く海水のダメージも受けやすい船舶にも使用されています。
ガイナで塗装する際の費用相場
本章では、ガイナで塗装する際の費用相場について解説します。
ガイナで塗装する際の費用は、住宅の大きさや形状によって変わってきます。
たとえば約30坪の住宅の外壁や屋根、付帯部などにガイナを塗装する場合は、120万~160万円程度の費用がかかる計算です。
この金額について、一見高く感じるでしょう。
しかし、ガイナの耐久性や機能性、ガイナを塗布することによる省エネ性などを考えると、必ずしも高額というわけでもありません。
たとえば、ガイナを塗装すると断熱効果や遮熱効果があるため、冷暖房の使用量を抑えられます。
前章でお伝えしたように、ガイナは耐久性にも優れているため、一度塗装すればしばらくは塗装の必要がありません。
このように、ガイナは長い目で見ると経済性の高い塗料であると言えるでしょう。
屋根や外壁をガイナで塗装する際の注意点
本章では、屋根や外壁をガイナで塗装する際の注意点について解説します。
・汚れが付着しやすい
・艶を出せない
・選べる色が限られている
・高い塗装技術が必要である
機能性に優れたガイナですが、上記のように注意すべき点もあります。
それぞれについて、詳しく確認していきましょう。
汚れが付着しやすい
ガイナは汚れ防止に特化していなかったり、塗装した表面が粗くなったりするため、汚れが付着しやすいという特徴があります。
また、防カビ性もないため、カビやコケ、藻が発生してしまうケースもあります。
多機能なガイナですが、汚れが付着しやすい点には注意しておくと良いでしょう。
艶を出せない
ガイナでは、艶を出せません。
そのため、マットな仕上がりになります。
艶のある外観を希望する場合には、イメージと異なる仕上がりになってしまうかもしれません。
このような特徴があることにも気を付けておくと良いでしょう。
選べる色が限られている
ガイナでは、選べる色が限られています。
ガイナは52色展開していますが、基本色は白です。
白を混ぜて色を作るため、濃い色は作りにくくなります。
そのため、希望の色が見つからない場合があることも、想定しておくと良いでしょう。
高い塗装技術が必要である
ガイナは高い塗装技術を必要とします。
ガイナは他の塗料に比べると扱いにくく、塗りにくい塗料と言えます。
ガイナの主成分はセラミックのため、攪拌機でしっかり混ぜないと均一にならない点も、高度な技術を必要とする要因です。
ガイナを塗布したい場合には、確かな技術を持つ業者に依頼する必要があるでしょう。
外壁や屋根をガイナで塗装する際はガイナの塗装実績が豊富な業者に依頼しよう
ガイナは機能性が高く、費用対効果にも優れた塗料です。
ガイナを塗布することで、夏は住まいを涼しく、冬は暖かく保てます。
防音性や防臭性があり、結露を抑制することもできるので、ガイナを使用するメリットは多いでしょう。
しかし、ガイナをきちんと塗布するためには注意しなければならない点もあります。
ガイナを塗装する際の失敗を避けるためには、確かな技術を持ったプロに頼むのが1番です。
外壁や屋根をガイナで塗装する際は、ガイナの塗装実績が豊富な業者に依頼しましょう。