「外壁塗装にかかる期間を知りたい」
「外壁塗装はどんな流れで行われるのかを知りたい」
こうお考えの方のために、外壁塗装にかかる期間や、工期を短縮する方法などを解説いたします。
記事を読めば外壁塗装の工期についてわかりますので、ぜひご覧ください。
もくじ
外壁塗装の工事期間は何日かかる?
一般的な戸建ての場合、外壁塗装の工事期間は、7〜10日が目安です。
外壁塗装に加えて屋根塗装をする場合は、10〜14日程度かかります。
外壁塗装の工事期間は、以下の要素で決まります。
・職人の数
・塗装範囲
・天候
外壁塗装の工事中に外出は可能ですが、少なからず生活に影響があります。
そのため、工事期間が短い方がうれしいと感じる方もいるでしょう。
しかし、外壁塗装で7日以内に終わる工事を提案する業者には、注意が必要です。
短縮された工事期間では、正しい工程で工事が行われず、工事した部分の耐久性が著しく低下する恐れがあるからです。
塗装業者を選ぶときには、価格だけでなく工事期間に注目して選びましょう。
外壁塗装の流れと具体的な工事期間
外壁塗装の工事期間は7〜10日程度、屋根塗装を含む場合は、10〜14日程度かかります。
外壁塗装の工程は、大きく7つの工程に分けられます。
1.近隣へのあいさつ回り・工事準備
2.仮設足場設置・飛散防止シート張り
3.高圧洗浄
4.下地処理・養生
5.塗装作業
6.点検・見直し
7.片付け・足場撤去
7つの工程について詳しくみてみましょう。
近隣へのあいさつ回り・工事準備
近隣へのあいさつ回りは、工事期間が10日前後に及ぶため、トラブルを避ける上で必須です。
適切な時間帯は、土日祝日の10〜17時の間が望ましいと言われています。
工事開始の1週間程度前にあいさつをするのが一般的です。
最近では、業者があいさつを代行するケースも増えていますが、お客様自身が直接あいさつをすると、より誠意が伝わるでしょう。
ただし、直接のあいさつ回りは、近所との関係性によっては必須ではありません。
状況に応じて、あいさつ状の配布など他の方法を検討しましょう。
仮設足場設置・飛散防止シート張り
仮設足場の設置は、通常1日で完了します。
仮説足場は、外壁塗装工事を安全かつ効率的に進めるために欠かせません。
飛散防止ネットを足場に張ることで、高圧洗浄や塗装時の洗浄水や塗料の飛散を防ぎます。
塗装業者が足場設置を専門業者に依頼する場合、設置に1〜2日余分にかかることも。
このため、工事全体のスケジュールに影響を与える可能性がある点に注意が必要です。
高圧洗浄
高圧洗浄は、半日から1日、乾燥には1〜2日かかります。
高圧洗浄により、外壁や屋根の古い塗膜や、汚れ、ホコリ、コケ、藻、カビを洗い落とします。
外壁や屋根の汚れを徹底的に除去することで、塗装の品質と耐久性を高めることが可能です。
乾燥時間は、天候や季節によって異なり、晴天時には24時間以内に乾燥することもあります。
汚れがひどい場合や外壁の形状が特殊な場合は、手作業での洗浄が必要になることがあり、その場合はさらに時間が必要です。
高圧洗浄機の騒音は大きいため、作業時間中は家の中にいない方が快適にすごせるでしょう。
下地処理・養生
下地処理は、古い塗装膜を剥がす作業です。
劣化が少ない場合、この作業は1日で完了しますが、外壁の劣化が激しい場合は、作業量が増えて2〜3日かかることがあります。
サイディング外壁では、コーキング工事が必要になることが多く、他の素材に比べて時間が長くかかる可能性もあります。
養生は、塗装しない部分を保護する作業です。
マスキングテープやビニールシートを使い、窓や扉、植木など塗料が付いては困る箇所を覆い、塗ってはいけない部分への塗料の付着を防ぎます。
塗装作業
塗装作業は、以下の3つの工程から成り立っています。
・下塗り
・中塗り
・上塗り
各工程にはそれぞれ1日ずつかかり、合計で3日の期間を要します。
下塗りは、塗装の基礎となる工程です。
塗料の密着を高めるための専用の下塗り塗料を塗り、中塗り、上塗りの塗料がしっかりと定着する土台を作ります。
中塗りは、下塗りの上に行う塗装工程です。
本塗料を均一に塗り、外壁の色や質感を整え、塗装の厚みを出し、耐久性を高める役割も担っています。
上塗りは、仕上げの工程で、最も重要です。
最終的な色味と光沢を決定し、塗装の保護層として機能します。
上塗りを丁寧に行うことで、塗装の見た目と耐候性が向上します。
点検と見直し
点検と見直しは、塗装工事の最終段階です。
この工程では、業者と共に塗装の仕上がりを細かく確認します。
仕上がりに不備があれば、その場で修正を依頼します。
万全を期すため、この作業には1日を見込むことが大切です。
片付け・足場撤去
全ての塗装工程が終了した後は、作業場所の清掃と足場の撤去が行われます。
通常、これらの作業は1日あれば完了します。
作業終了後、改めて近隣の方々へあいさつをすることは、非常に大切です。
外壁塗装の日数が延びるケース
外壁塗装の日数が予定よりも延びることがあります。
外壁塗装の日数が延びるケースは以下の4点です。
・経年劣化が激しい場合
・塗料が乾かない場合
・乾燥に時間がかかる塗料の場合
・日照時間が短い場合
以下では、この4点について詳しく説明します。
経年劣化が激しい場合
経年劣化が著しい場合、外壁の下地補修や下塗りに手間がかかります。
経年劣化が著しい外壁では、剥がれやひび割れなどの補修が必要になることが多く、通常よりも丁寧な作業が求められます。
そのため、塗装工事の日数が延びることがあるでしょう。
塗料が乾かない場合
外壁塗装は屋外作業であるため、雨天時には作業を行うことができません。
塗装面が雨によってぬれてしまった場合、完全に乾燥するまで次の工程に進むことができないため、工事の日数が延びる原因となります。
乾燥に時間がかかる塗料を使用した場合
各塗料メーカーは、使用する塗料ごとに適切な乾燥時間を定めています。
乾燥に時間がかかる塗料を使用する場合、その指定された時間を守る必要があり、結果として工事の日数が延びることがあります。
日照時間が短い場合
冬季は日照時間が短いため、夏場に比べて作業時間が短縮されます。
また、外壁塗装には適さない以下のような条件も存在します。
・気温5℃以下
・湿度85%以上
・雨や雪が降っている
・強風が吹いている
気温5℃以下、湿度85%以上の場合、塗料の乾燥が不十分になる恐れがあります。
雨や雪が降っている時、または強風が吹いている状況では、塗装作業は適切に行えません。
外壁塗装が日常生活に及ぼす影響
外壁塗装は、私たちの日常生活にいくつかの影響を与えます。
工事期間中は、洗濯物を外に干せなかったり、窓をあけられなかったりと、生活に不便を感じることがあります。
このような不便を最小限に抑えるためにも、工事期間をできるだけ短くする工夫が求められるのです。
工事による生活への影響を考えると、やはり工事期間の短縮は大きなメリットとなります。
快適な生活空間を早く取り戻すためにも、効率的な工事の進行が不可欠です。
洗濯物の外干しが不可
塗装工事中は、塗料の飛散やほこりが洗濯物に付着する可能性があるため、外干しは避けるべきです。
これにより、洗濯物を室内で干すなどの対策が必要になります。
窓の開閉が不可
塗装作業中は、塗料の臭いや飛散物が室内に入るのを防ぐため、窓の開閉を控える必要があります。
ただし、窓をあけられなくても、エアコンの使用は可能です。
外壁塗装の工事期間を短くする方法
外壁塗装の工事期間は通常7〜10日程度かかりますが、この期間を短縮する方法が2つあります。
職人や作業員の増員と、施工時期の見直しです。
以下で、工事期間を短縮できる理由を説明します。
職人や作業員の増員
作業員を通常よりも増やすと、作業を同時進行させ、工事期間を短縮することが可能です。
しかし、人員を増やすことはコストアップにもつながるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。
施工時期の見直し
塗装工事は天候に左右されるため、雨が少なく乾燥している春や秋に施工することで、乾燥時間を短縮し効率的に工事を進められます。
ただし、これらの季節は予約が取りにくく、また価格が高くなる可能性がある点も考慮する必要があります。
信頼できる外壁塗装業者選びのポイント
信頼できる外壁塗装業者の選び方のポイントは3つあります。
・劣化診断に対応
・施工実績を確認
・保証内容やアフターフォローをチェック
以下で、この3つについて詳しく説明します。
劣化診断に対応
見積もりと劣化診断はセットで行うべきです。
劣化診断を行わずに見積もりを出す業者は、適切な修繕が見込めないため避けるべきです。
劣化診断により、建物の現状が正確に把握でき、必要な工事の範囲や方法が明確になります。
見積もりでは、以下のポイントに注目しましょう。
・塗料のメーカー名と商品名
・使用する塗料の缶数
・塗装面積とその計算根拠
・「一式」という表記の有無と内容
「一式」と記載されている場合は、具体的に何が含まれているのか、また含まれていない工事項目は何かを確認することが重要です。
見積もりを行う社員の対応も重要なポイントです。
見積もりにきた社員は、下記の項目を満たしているかチェックしましょう。
・診断が丁寧か
・診断結果を書面で提供しているか
・診断結果に基づいた見積もりを作成しているか
外壁塗装工事は、家の見た目を左右する大事な工事です。
担当社員の対応も含めて、信頼できる業者と契約しましょう。
施工実績を確認
施工実績の確認は企業の信頼度を判断する上で重要です。
施工実績をチェックする際には、以下の5つのポイントを確認すると良いでしょう。
・施工件数
・施工エリア
・施工前後の写真
・顧客の声
・保証期間
5つのポイントを総合的に見ることで、より確かな業者選びにつながります。
保証内容やアフターフォローをチェック
外壁塗装における保証内容とアフターフォローは、以下のように整理されます。
・メーカー保証
・自社保証
メーカー保証は、塗料メーカーが提供する塗料の品質に関する保証です。
自社保証は、施工店が工事に対して提供する保証で、不具合が生じた場合に適用されます。
外壁塗装の保証対象は、会社によって変わります。
保証内容を確認する際には、どのような状況が保証されるのかを明確にすることが大切です。
保証期間や保証範囲、アフターフォローの詳細についても、契約前にしっかりと確認しましょう。
外壁塗装の工期と流れを把握して優良業者に依頼しよう!
外壁塗装の工事期間は、7〜10日前後を要することが多いです。
工事期間が延びないように工事を進めるためには、職人の増員や施工時期の見直しが有効です。
また、工事期間中は洗濯物の外干しや窓の開閉が制限されるなど、日常生活に影響が出ることがあります。
日常生活の不便を最小限に抑えるためにも、信頼できる外壁塗装業者選びが重要です。
外壁塗装の工事期間と流れを正確に把握し、信頼できる外壁塗装業者に依頼することで、工事期間を快適に過ごし、満足のいく仕上がりを実現しましょう。