「外壁塗装で使うシリコン塗料ってどんな塗料?」
「外壁塗装で使うシリコン塗料のメリットやデメリットが気になる」
「外壁塗装でシリコン塗料を使う際の注意点はある?」
このように、外壁塗装で使うシリコン塗料について詳しく知りたい方は多いでしょう。
この記事では、以下について解説します。
・外壁や屋根塗装によく使われるシリコン塗料とは?
・シリコン塗料を使って外壁塗装するメリット
・シリコン塗料を使って外壁塗装するデメリット
・外壁塗装でシリコン塗料を使わない方が良いケース
・外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際のポイント
この記事を読むことでシリコン塗料について知識が深まり、外壁塗装に使用する塗料を選ぶ際に役立つでしょう。
ぜひ参考にしてください。
もくじ
外壁や屋根塗装によく使われるシリコン塗料とは?
本章では、外壁や屋根塗装によく使われるシリコン塗料について解説します。
塗料は、樹脂や顔料、添加剤、溶剤などの成分によって構成されています。
シリコン塗料とは、樹脂に含まれる主な成分がシリコンである塗料です。
とても人気の高い塗料で、コストパフォーマンスが良く汚れにくいなどの特徴があります。
色や価格帯、性能の異なるシリコン塗料が各メーカーから販売されており、幅広いバリエーションから選択可能な点もポイントです。
シリコン塗料を使うことで光沢感が出るので、ツヤのある仕上がりにしたい場合にも適しています。
シリコン塗料を使って外壁塗装するメリット
本章では、シリコン塗料を使って外壁塗装するメリットについて解説します。
具体的には、以下のメリットがあります。
・価格と耐久性のバランスが良い
・さまざまな効果が期待できる
・色や性能のバリエーションが豊富である
それぞれについて、詳しくお伝えします。
価格と耐久性のバランスが良い
外壁塗装にシリコン塗料を使うメリットは、価格と耐久性のバランスが良いことです。
シリコン塗料は、価格はそこまで高くないながらも、割と耐久性のある塗料です。
費用相場は1,800円~3,500円/平方メートルなので、外壁塗装で使われるフッ素塗料や無機塗料に比べても手の届きやすい価格帯と言えるでしょう。
ちなみにフッ素塗料の費用相場は3,000円~5,000円/平方メートル、無機塗料の費用相場は3,500円~6,000円/平方メートルです。
シリコン塗料の耐用年数は7〜15年であるため、シリコン塗料は耐用年数と費用相場のバランスが良いことがわかります。
さまざまな効果が期待できる
シリコン塗料を使って外壁塗装するメリットは、さまざまな効果が期待できる点です。
シリコン塗料には、熱に強い特性があります。
熱に強いことで、太陽光にさらされても劣化しにくいのです。
また、シリコン塗料には汚れが付着しにくい性質もあります。
シリコン塗料で塗装すると艶のある仕上がりになる点もポイントです。
艶が長持ちし、外壁を綺麗な状態で維持できる点はメリットと言えるでしょう。
色や性能のバリエーションが豊富である
外壁塗装にシリコン塗料を使うメリットの1つに、色や性能のバリエーションが豊富な点も挙げられます。
塗料によって、色や性能のバリエーションが多いものや少ないものがあります。
シリコン塗料は人気の高い塗料のため、多くのメーカーが様々な製品を開発・販売しているのです。
そのため、さまざまな色や性質の塗料を選べます。
性能としては太陽光や雨などに耐えられる性質を示す耐候性や、高温に耐える性質を示す耐熱性、水への強さを示す耐水性、水蒸気を通す透湿性、汚れを防ぐ防汚性を兼ね備えているものがあります。
また、色の種類が豊富で、多彩な色から自分の好みに合わせて選択できる点も魅力の1つと言えるでしょう。
シリコン塗料を使って外壁塗装するデメリット
本章では、シリコン塗料を使って外壁塗装するデメリットについて解説します。
具体的には、以下のデメリットがあります。
・ひび割れが起きやすい
・選択肢が多すぎる
・長期的に見るとコストパフォーマンスが低い
それぞれについて、以下で詳しくお伝えします。
ひび割れが起きやすい
シリコン塗料を使って外壁塗装するデメリットの1つに、ひび割れが起きやすいことがあります。
弾性のある塗料の場合は、ゴムのような性質によって伸び縮みするためひび割れしにくく、乾いた後の塗料の膜も柔らかくなります。
しかし、シリコン塗料は他の塗料に比べて弾性が低いのです。
そのため、シリコン塗料は乾燥後の塗料の膜が硬く、ひび割れが起きやすくなります。
選択肢が多すぎる
シリコン塗料で外壁塗装するデメリットの1つに、選択肢が多すぎることがあります。
メリットでも説明した通り、シリコン塗料の製品は多種多様です。
そのため、自身の好みや希望に近い塗料を探すのに、手間や時間がかかってしまうこともあるでしょう。
長期的に見るとコストパフォーマンスが低い
外壁塗装にシリコン塗料を使うデメリットの1つに、長期的に見るとコストパフォーマンスが低い点があります。
シリコン塗料の価格は手頃ですが、最長20年長持ちするフッ素塗料や無機塗料に比べると、耐用年数は最長でも15年です。
次の塗装までのスパンを考えると、コストパフォーマンスがやや悪いと言えるでしょう。
外壁塗装でシリコン塗料を使わない方が良いケース
本章では、外壁塗装でシリコン塗料を使わない方が良いケースについて解説します。
シリコン塗料は多くの住宅に向いている塗料ですが、使用しない方が良い場合もあるのです。
・外壁素材がモルタルの場合
・重ね塗りが必要な場合
・数年以内に解体や建て替えの予定がある場合
以下で詳しく説明します。
外壁素材がモルタルの場合
外壁素材がモルタルの場合、シリコン素材は使わない方が良いでしょう。
シリコン塗料は塗料の膜が硬くなりやすいため、元々ひび割れの起こりやすいモルタル素材とはあまり相性が良くありません。
ただし、モルタルに合った下塗り塗料を使うなど工夫をして、モルタル外壁でもシリコン塗料で塗装するケースもあります。
重ね塗りが必要な場合
重ね塗りが必要な場合、シリコン素材は使わない方が良いでしょう。
通常は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗装しますが、下地の劣化状況などによっては3回以上塗装が必要な場合があります。
シリコン塗料には撥水性があるため、重ね塗りをする場合に、既にある塗料の膜の撥水性が影響し、新たな塗料の膜が密着しにくい場合もあるのです。
数年以内に解体や建て替えの予定がある場合
数年以内に解体や建て替えの予定がある場合も、シリコン素材は使わない方が良いでしょう。
シリコン塗料の耐用年数は7~15年です。
そのため、建物自体が老朽化しているなどの理由で、寿命より前に解体や建て替えの予定がある場合は、なるべく耐用年数の短い塗料を選んだ方が費用を抑えやすくなるでしょう。
外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際のポイント
本章では、外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際のポイントを解説します。
具体的には、以下のポイントに気を付けると良いでしょう。
・色は業者に相談しながら選ぶ
・一番希望している効果を業者に伝える
・シリコンの含有率を確認する
・臭いに敏感な場合は水性塗料を選ぶ
それぞれについて、以下で詳しく説明します。
色は業者に相談しながら選ぶ
外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際、色は業者に相談しながら選びましょう。
たとえば、同じ茶色でもメーカーによって薄い茶色だったり濃い茶色だったりとさまざまです。
その中でどの色味が住宅にマッチするかを業者に相談しながら決めると、色見本やカラーシミュレーションの確認ができます。
シリコン塗料を選ぶ際は、業者に相談しながら選ぶと失敗が少ないでしょう。
一番希望している効果を業者に伝える
外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際、一番希望している効果を業者に伝えましょう。
シリコン塗料のメリットとしても挙げられているように、シリコン塗料にはたくさんの種類があり、1つ1つの性能が異なります。
そのため、業者に希望を伝えると良いでしょう。
たとえば、日当たりが良い環境のため耐熱性に優れた塗料が良いと業者に伝えると、いくつかピックアップしてくれるため、自身で1から探す手間が省けるのです。
シリコンの含有率を確認する
外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際、シリコンの含有率を確認しましょう。
シリコン塗料においては、シリコンの含有率が高いほど耐久性や防汚性も高くなります。
シリコンの含有率は製品によって異なり、価格の安いものではシリコンが少ししか含まれていないものもあります。
シリコンの含有率の低いものを選んでしまうと十分な効果が得られない場合もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
臭いに敏感な場合は水性塗料を選ぶ
外壁塗装に使うシリコン塗料を選ぶ際、臭いに敏感な場合は水性塗料を選びましょう。
塗料は、水やシンナーで薄めて使用します。
水で薄めた水性塗料とシンナーで薄めた油性塗料があり、それぞれ特徴は異なりますが、油性塗料はシンナーの臭いがきついものが多いです。
従って、臭いに敏感な場合は水性塗料を選ぶと良いでしょう。
外壁塗装でシリコン塗料を使用する際は業者に相談しながら住宅に適した塗料を選ぼう
シリコン塗料はコストパフォーマンスが良く、機能面でも優れた性質を持っています。
人気が高い塗料なので、色や性能などのバリエーションも豊富です。
豊富な種類の中から、希望する効果が得られるシリコン塗料を選ぶためには、プロのアドバイスがあると安心です。
外壁塗装でシリコン塗料を使用する際は、業者に相談しながら住宅に適した塗料を選びましょう。