「外壁塗装しないと、どのような問題があるのか知りたい」
「なぜ外壁塗装しないといけないの?」
「できるだけ外壁塗装したくないんだけど…」
外壁塗装について、上記のように思う人は多いのではないでしょうか?
外壁塗装の必要性を理解せず塗装しなかった場合、建物の劣化が進み、塗装では修繕できず、大がかりな工事が必要になりかねません。
この記事では、外壁塗装しない場合に起こり得る問題や、塗装が必要ないケースをわかりやすくまとめて解説します。
具体的には以下の情報を確認できます。
・外壁塗装しない場合に起こり得るトラブル
・外壁塗装しない場合に考えられる最悪なケース
・外壁塗装を行う必要性
・外壁塗装が必要ないケース
・外壁塗装を行うべきタイミング
・外壁塗装をできる限り長持ちさせる方法
この記事では外壁塗装の必要性が理解できるので、無駄な出費を出さずに住宅を維持できるでしょう。
もくじ
外壁塗装しないとどうなる?起こり得るトラブル
外壁塗装しないとどのようなことが起こるのでしょうか。
少し壁が黒ずんできたけれど、住む分には問題がない。
上記のように考える方が多いかもしれません。
外壁は見た目の問題だけではなく、経年劣化により生じたひび割れや欠けた部分により、内部に劣化が広がっていきます。
本章では、外壁塗装しない場合に起こり得るトラブル5つをご紹介します。
・雨漏りが発生する
・快適な室温を保てない
・害虫や害獣が住み着く
・建物自体の耐久性が低くなる
・外観の印象が悪くなる
以下で詳しく解説します。
雨漏りが発生する
外壁塗装しない場合、一番に心配すべきトラブルは雨漏りです。
経年劣化によるひび割れなどから雨水が浸入しやすくなり、雨漏りの原因となります。
快適な室温を保てない
外壁塗装を放置すると、快適な室温を保てなくなることにもつながります。
外壁塗装しない場合、外壁全体や目地にひび割れなどが起こりやすくなり、隙間風が入り込み快適な室温を維持できません。
夏はエアコンの涼しい空気が外へ流れ、冬は暖かい空気が外へ逃げてしまいます。
害虫や害獣が住み着く
外壁塗装しない場合、害虫や害獣が住み着く原因となります。
外壁材自体や目地にひび割れなどが起きやすくなり、害虫や害獣が入り込んでしまうからです。
ひび割れや欠けた部分を放置すると、まずシロアリなどの害虫の侵入が考えられます。
外壁材がさらに劣化した場合は隙間や穴があき、ネズミや小動物などの害獣が入り込みやすくなります。
内部の破損や糞尿の影響が出るため、外壁塗装だけでは済まず、大がかりなリフォームが必要になりかねません。
建物自体の耐久性が低くなる
外壁塗装しない場合、建物自体の耐用性が低くなります。
適切な外壁塗装を行わないと、外壁材を雨風や紫外線、汚れなどから保護できなくなり建物自体の耐用性にも影響しかねません。
建物の寿命を長く保つために外壁塗装は非常に重要と言えます。
外観の印象が悪くなる
外壁塗装しない場合、外観の印象が悪くなります。
塗装の剥がれや色褪せ、汚れなどが発生し、外から見て汚らしい・古い・みすぼらしいなどの印象を与えてしまうでしょう。
外壁塗装しない場合、内部はもちろん、外観の印象にも大きな影響を与えます。
【最悪なケース】外壁塗装しないとどうなる?
外壁塗装を放置した場合、塗装では間に合わず最悪なケースを招いてしまいます。
本章では最も避けたい2つのケースをご紹介します。
・大がかりなリフォームが必要となる
・住宅が将来売れなくなる
以下でそれぞれ説明します。
大がかりなリフォームが必要となる
外壁塗装しなかった場合、大がかりなリフォームが必要になる可能性があります。
雨漏りや害虫・害獣の侵入など、前章で説明したようなトラブルが発生し、外壁だけではなく建物の構造にも問題が出た場合、外壁塗装では修繕ができません。
最悪の場合、柱や土台の補修、交換が必要となり、大がかりなリフォームになる可能性が高くなります。
住宅が将来売れなくなる
外壁塗装しなかった場合、住宅の売却が難しくなる可能性があります。
将来住宅を売ろうとしても、雨漏りや害虫・害獣の侵入など前章で紹介したようなトラブルを放置すれば、建物の資産価値が低下します。
その結果、思うように売却できない可能性が高いでしょう。
外壁塗装を行う必要性
本章では外壁塗装の役割と必要性を、改めて見ていきましょう。
・外壁材を保護する
・住宅を長持ちさせる
・全体的な補修費用を抑える
以下で詳しくお伝えします。
外壁材を保護する
外壁塗装を行うことで、外壁材を保護します。
雨風や紫外線、砂、排気ガスなどにさらされる外壁を、塗装することにより守っています。
住宅を長持ちさせる
定期的な外壁塗装は、住宅を長持ちさせます。
外壁塗装で外壁材を守ることは、建物全体を守ることにつながります。
住宅を長持ちさせることは、資産価値の低下を防ぐことにもつながるでしょう。
全体的な補修費用を抑える
適切な外壁塗装を行うことで、全体的・長期的に補修費用を抑えられます。
外壁塗装を定期的に行えば外壁塗装の費用だけで済みますが、適切な塗装を行わず建物内部に不具合が出た場合は、それ以上の出費となります。
大がかりな工事となった場合、建物の柱や土台の補修・交換など高額な費用の発生が避けられません。
外壁塗装が必要ないケース
場合により、外壁塗装が必要ないケースがあります。
外壁の素材や今後の建て替え予定など、状況に応じて外壁塗装を検討していく必要があります。
以下で2つのケースを見ていきましょう。
塗装が必要ない外壁材を使っている
素材により外壁塗装が必要ないケースがあります。
タイルやレンガ、樹脂系サイディングなどは外壁塗装の必要がありません。
ただし、コーキングの定期的な補修は必要なため、注意が必要です。
外壁塗装を検討する場合は、外壁の素材を先に確認しましょう。
建て替えもしくは解体する予定がある
建て替えや解体する予定がある場合は、当然ながら外壁塗装の必要はありません。
建物を今後どうするかによって、外壁塗装を検討しましょう。
外壁塗装を行うべきタイミング
外壁塗装すべきタイミングは、いつなのでしょうか。
ここではだいたいの目安と、塗装すべき劣化のサインについて説明していきます。
約10年が1つの目安
外壁塗装を行う時期は、建物を建ててから約10年後を目安とすると良いでしょう。
ただし、使用している塗料により塗装の推奨時期は異なるため、あくまでも目安として考えてください。
外壁塗装すべき劣化のサイン
もう1つの目安は、目で見てわかる外壁の劣化のサインです。
こちらで紹介する5つの内、1つでも劣化のサインが確認できたら、まずは塗装業者に相談してみてください。
・チョーキング
・幅0.3ミリ以上のひび割れ
・色褪せ
・剥がれや膨れ
・サビやコケ、藻が多い
上記のような症状が見られる場合は、早めに外壁塗装すべきです。
外壁塗装をできる限り長持ちさせる方法
できるだけ次回の外壁塗装までの期間を伸ばしたい、そう思われる方も多いでしょう。
本章では、外壁塗装をできる限り長持ちさせる4つの方法をご紹介します。
・耐用年数の長い塗料を選ぶ
・定期的にメンテナンスする
・塗装が必要ない外壁材に交換する
・高い技術力を持つ業者に依頼する
以下で詳しく解説します。
耐用年数の長い塗料を選ぶ
耐用年数の長い塗料を選ぶことにより、外壁塗装を長持ちさせられます。
外壁塗装に使用される主な塗料の耐用年数は以下です。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
どの塗料にするか迷う場合は、業者へ各塗料を使った場合の見積もりを依頼すると良いでしょう。
定期的にメンテナンスする
定期的なメンテナンスで、外壁塗装の寿命を伸ばすことが可能です。
日頃から拭き掃除などで汚れをこまめに取りましょう。
塗装が必要ない外壁材に交換する
外壁塗装が必要ない外壁材に交換するのも1つの方法です。
タイルやレンガ、樹脂系サイディングなどは、外壁塗装の必要がありません。
外壁材を変える工事は費用がかさみますが、今後の塗装の必要がないため長い目で見れば費用が抑えられる場合があります。
高い技術力を持つ業者に依頼する
最後は、高い技術力を持つ業者へ外壁塗装を依頼する方法です。
技術が低いもしくは知識不足などで、外壁材と相性の悪い塗料を使用したり、塗りムラが起きたりといった業者もいます。
業者を選ぶ際は、施工実績や口コミなどで、業者の技術力を確認しましょう。
外壁塗装は住宅を長持ちさせるために適切なタイミングで必ず行おう
外壁塗装を行わない場合、建物の劣化が進み、修繕に大がかりな工事が必要になることがあります。
適切な外壁塗装を行わないと、資産価値が落ち、将来住宅を売却する際に悪影響が出かねません。
日頃から住宅の劣化状況をチェックし、劣化が進む前に外壁塗装を行うことが重要です。
外壁塗装は住宅を長持ちさせるために適切なタイミングで必ず行いましょう。