「外壁の2色塗り分け塗装って何?」
「2色塗り分け塗装するメリット・デメリットについて知りたい」
2色塗り分け塗装について、上記のように疑問を持つ人も多いかと思います。
この記事では、以下の内容について解説します。
・2色塗り分け塗装とは?
・2色塗り分け塗装するメリット
・2色塗り分け塗装するデメリット
・2色塗り分け塗装が向いている人
・2色塗り分け以外におすすめな塗装方法
・2色塗り分け外壁塗装の事例
この記事を読むことで2色塗り分け塗装について理解が深まり、自宅の外壁の施工に向いているか判断できるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
外壁塗装における2色塗り分け塗装とは?
外壁塗装においての2色塗り分け塗装とは、色の異なる2色で、外壁材であるサイディングの凹凸を塗り分ける手法です。
サイディングとは、外壁材の種類のことで、レンガ調やタイル調などのデザインが多く採用されています。
たとえばレンガ調のサイディングの場合、目地部分を白、目地以外を茶色などで塗装し、レンガ調の風合いを引き立てることが多いでしょう。
その他、1階部分と2階部分で色を塗り分けたり、ベランダ部分だけ別の色を使ったりという塗り方をする場合もあります。
上記のような塗り方の場合、業者によっては「2色塗り分け」ではなく「ツートンカラー」といった言葉を使うことが多いです。
外壁を2色塗り分け塗装するメリット
外壁を2色塗り分け塗装するメリットは、主に以下の通りです。
・立体感のある印象にできる
・オシャレな外観を演出できる
2色塗り分け塗装は、1色で塗装した場合よりも外観が良く見えるのが最大の魅力です。
それぞれ、以下で具体的に解説します。
立体感のある印象にできる
外壁を2色塗り分け塗装にすると、外壁に立体感が生まれます。
1色でベタ塗りするとのっぺりとした印象になりがちですが、凹凸に合わせて色を変えることで、奥行きのある仕上がりになるためです。
表面にメリハリも生まれ、よりこだわりを感じられるような外壁が完成します。
オシャレな外観を演出できる
2色塗り分け塗装にすることで、オシャレな外観を演出できます。
サイディング特有の素材の凹凸を活かせるので、デザイン性が高い仕上がりになるためです。
色の組み合わせによって、外壁にさまざまな表情が出せるのも2色塗り分け塗装の魅力と言えるでしょう。
外壁を2色塗り分け塗装するデメリット
外壁を2色塗り分け塗装するデメリットは、主に以下の通りです。
・1色塗りより費用や時間がかかる
・色の組み合わせを選ぶのが難しい
とくに費用や作業時間の増加については、デメリットに感じる方が多いでしょう。
以下で具体的に解説します。
1色塗りより費用や時間がかかる
外壁を2色塗り分け塗装をした場合、1色塗りよりも費用や時間がかかる傾向にあります。
2色の塗料を使用することで、作業工程が増えることが大きな理由です。
通常、1色の外壁塗装であれば、下塗り、中塗り、上塗りの3回の工程で終了します。
しかし、2色塗り分けの場合は、1色目の上塗りの後に2色目の塗料を塗り始めるため、どうしても作業工程が増えてしまうのです。
また、サイディングの種類によっては塗装の回数が増えることもあります。
筆を使用して細かい箇所を仕上げることもあるため、費用や作業時間の増加は避けにくいでしょう。
色の組み合わせを選ぶのが難しい
中には、2色塗り分け塗装は「色の組み合わせを選ぶのが難しい」と感じる方もいるでしょう。
基本的に、外壁に立体感を出すためには、異なるトーンの色を選ぶ必要があります。
しかし、色の組み合わせによってはうるさい印象になったり、色が主張し合ってぶつかり、うまく馴染まなかったりするケースもあります。
このように、どんな色を組み合わせるかによって仕上がりが大きく左右されるため、色を選ぶのが難しいと感じる方が多いのです。
外壁塗装で2色塗り分け塗装が向いている人
メリット・デメリットを知ると、どんな人が外壁塗装の2色塗り分け塗装に向いているか気になるという方も多いでしょう。
外壁塗装で2色塗り分け塗装が向いている人は、主に以下の通りです。
・本来のサイディングの雰囲気を活かしたい人
・外壁が色褪せている人
それぞれ、以下で詳しく解説します。
本来のサイディングの雰囲気を活かしたい人
タイル調・レンガ調など、本来のサイディングの雰囲気を活かしたい人は、2色塗り分け塗装に向いています。
1色のみの塗装だと、ベタ塗り感が出やすく、なかなか元の素材の良さを引き出せません。
そのため、少し離れた場所から見たときに、タイルやレンガっぽさを表現しにくい傾向にあります。
しかし、2色塗り分け塗装であれば、くっきりと色の違いを出せるため、サイディングの質感や雰囲気を最大限に引き出すことが可能です。
「塗装によってサイディングの良さを損ないたくない」という方に、2色塗り分け塗装は大変おすすめです。
外壁が色褪せている人
2色塗り分け塗装は、現在の外壁が色褪せていると感じる人にも向いています。
2色塗り分け塗装であれば、元の素材感を活かしながら、見た目の美しさも取り戻せるためです。
家を建ててから、もしくは前回の塗装からかなり時間が経っていると、経年劣化により外壁が色褪せてくることも多いでしょう。
元のサイディングの質感などを活かす方法としては、透明な「クリア塗料」を使って塗装することもあります。
クリア塗料を使う場合、外壁をコーティングするだけで、見た目は色褪せた古い印象のままです。
しかし2色塗り分け塗装にすることで、元のサイディングの良さを損なわないほか、見た目の美しさも取り戻せます。
2色塗り分け以外におすすめな塗装方法
外壁塗装には、2色塗り分け塗装以外にもさまざまな塗装方法があります。
ここでおすすめする塗装方法は以下の3つです。
・クリア塗料を使う塗装
・多色使いの塗装
・多彩模様塗料を使う塗装
どのような塗装方法なのか、以下で詳しく解説します。
クリア塗料を使う塗装
本来の外壁のデザインを活かしたい場合は、クリア塗料を使う塗装もおすすめです。
クリア塗料とは、顔料の入っていない無色透明な塗料のことです。
透明であるため、外壁のデザインを損なわず、防水性・防サビ性といった保護機能の向上のほか、外壁の表面にツヤが出せます。
ただし、裏を返せば、サイディングについた傷や色褪せを隠すことはできません。
そのため、外壁に目立った劣化がなく、機能性の向上を目的とした場合に採用するといいでしょう。
多色使いの塗装
外壁をより表情豊かに仕上げたい方は、多色使いの塗装をする方法もおすすめです。
2色以上の塗料を使用することで、よりコントラストが引き立ち、表情豊かな印象の外壁に仕上がります。
ただし、外壁に使用する色は3色以上を使ってしまうとまとまりがなく見えてしまうため、3色以内に留めておくのがおすすめです。
多彩模様塗料を使う塗装
高級感や重厚感を出したい人は、多彩模様塗料を使った塗装もおすすめです。
多彩模様塗料とは、塗料に色がついた粒やチップが混ぜ込まれた塗料のことです。
塗るだけで、天然石のような風合いと独得の質感を演出してくれます。
多彩模様塗料は薄膜であるため、外壁に負担をかけず塗装が長持ちするのもメリットです。
2色塗り分け外壁塗装の事例
2色塗り分け外壁塗装において、実際の塗装事例を見て参考にしたいという方もいるでしょう。
ここでは、以下の色の組み合わせの事例を紹介します。
・薄いブラウン×ホワイト
・ブラウン×グレー
どちらも素敵な外壁に仕上がっているので、ぜひ参考にしてください。
薄いブラウン×ホワイト
こちらは、1階部分の外壁に2色塗り分け塗装を行った事例です。
薄いブラウンとホワイト系を組み合わせ、暖かみのある印象に仕上がっています。
また1階に濃い目の色、2階に明るい色を使用することで、建物を高く見せる効果があります。
ブラウン×グレー
こちらは、玄関付近の外壁に2色塗り分け塗装を行った事例です。
少し遠目からの写真でも、玄関付近に立体感が出て、高級な印象を与えているのがわかります。
2色塗り分け塗装をすることで、レンガのような質感を損なうことなく美しく塗装できています。
外壁を2色塗り分け塗装する場合は技術の高い業者に依頼しよう
外壁の2色塗り分け塗装とは、色の異なる2色で、サイディングの凹凸を塗り分ける手法です。
本来の外壁のデザインを活かし、立体感があってオシャレな外観を演出できる塗装方法として多くの住宅で採用されています。
しかし、1色塗りより費用や時間がかかる傾向にある点は注意が必要です。
2色塗り分け塗装はサイディングの雰囲気を損ないたくない人や、外壁の色褪せをカバーしたい人に向いていると言えるでしょう。
また、2色塗り分け塗装は難しい塗装であり、作業者の技術によって仕上がりを左右する塗装方法です。
そのため、依頼をする場合は、技術力の高い業者を選ぶことが重要です。
2色塗り分け塗装を考えている場合は、知識や経験、実績が豊富な「やまもとくん」にぜひお任せください。