「マンションの外壁塗装はいくらかかるの?」
「マンションを所有してるけど、外壁塗装は必要?」
「マンションの外壁塗装をするタイミングはいつ?」
大切なマンションの外壁塗装に、悩まれるオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか?
外壁塗装しない場合、入居率の低下に加え、建物の劣化が進んで高額な修繕費用がかかることにもなりかねません。
本記事では、マンションの外壁塗装を悩まれるオーナー様に、外壁の劣化のサインや塗装の費用相場、塗装すべきタイミングを徹底的に解説します。
具体的には以下の情報を説明します。
・マンションの外壁塗装が必要な理由
・マンションの外壁塗装を行うタイミング
・マンションの外壁を塗装すべき劣化のサイン
・マンションの外壁塗装にかかる費用相場
・マンションの外壁塗装にかかる期間
・マンションの外壁塗装に使用する塗料の種類
・マンションの外壁塗装をする際の工程
・マンションの外壁塗装をする際の注意点
この記事を読めば、マンションの入居率や資産価値に大きく左右する外壁塗装を、適切なタイミングで行えるようになるでしょう。
もくじ
マンションの外壁塗装が必要な理由
マンションに外壁塗装は必要なのでしょうか。
本章では、マンションの外壁塗装が必要な2つの理由を紹介します。
・入居者数に影響するため
・外壁材を守るため
以下で詳しく説明します。
入居者数に影響するため
外壁塗装しない場合、入居者数の低下は避けられません。
外観が悪いと「ここに住みたい」と思う人が減るため、マンション経営に大きく影響します。
また、将来的にマンションを売却するなら、資産価値を維持・向上するためにも定期的な外壁塗装は非常に重要です。
外壁材を守るため
塗装することで外壁材を守れます。
一軒家などの住宅と同様、マンションも時間と共に雨風や紫外線などの影響により劣化していきます。
定期的に塗装しない場合、雨風や紫外線などが外壁に直接影響し、カビや藻、サビなどが発生して塗装以上の修繕費用がかかってしまうでしょう。
外壁塗装することで、劣化から外壁材を最大限に防いでくれる効果があります。
マンションの外壁塗装を行うタイミング
マンションの外壁塗装を行うタイミングはいつなのでしょうか。
一般的には、マンションが建ってから10年〜15年と言われています。
気になる劣化箇所があれば、それ以前の時期でも専門家にチェックしてもらいましょう。
マンションの外壁を塗装すべき劣化のサインは、次章で詳しく解説します。
マンションの外壁を塗装すべき劣化のサイン
マンションの外壁を塗装すべき劣化のサインがあります。
劣化が著しい場合は、10年〜15年の推奨時期を待たずに塗装した方が良いでしょう。
本章では、注意すべき5つの劣化のサインを解説します。
・ひび割れが目立つ
・欠けや剥がれている箇所が多い
・タイルが浮きや剥がれが目立つ
・雨漏りや漏水している
・バルコニーの手すりにひび割れがあり
以下で詳しくお伝えします。
ひび割れが目立つ
外壁に目立つひび割れが表れたら、早急に塗装が必要です。
ひび割れを放置した場合、割れた部分から浸水し、建物が劣化することで耐用性とともに構造の強度も低下してしまいます。
ひび割れを見逃さないよう、建物をチェックしましょう。
欠けや剥がれてる箇所が多い
外壁に欠けや剥がれが出てくるのも、劣化のサインです。
耐用年数を過ぎた塗料は水分を含んで、古い塗料が剥がれていきます。
傷んだ箇所から雨水の影響を受け、外壁の劣化が進行するため、欠けや剥がれを見つけたら外壁塗装の検討が必要です。
タイルの浮きや剥がれが目立つ
外壁のタイルの浮きや剥がれも、目安の1つです。
タイルそのものは劣化が目立たなくても、下地は気温や湿度により伸縮を繰り返すため、タイルの浮きや剥がれが起きやすいです。
タイルの浮きや剥がれは美観を大きく損なうため、早めに塗装を行いましょう。
雨漏りや漏水している
雨漏りや漏水は、早急に対処が必要なサインです。
雨漏りや漏水を放置した場合、建物内部が腐食し、マンション経営の維持にも影響しかねません。
ただし雨漏りや漏水は外壁塗装では直せないため、屋根工事や水道の専門業者などに工事を依頼しましょう。
バルコニーの手すりにひび割れがある
バルコニーの手すりのひび割れもチェックするべき箇所です。
バルコニーは雨風や紫外線に常にさらされるため、ひび割れが起こりやすい箇所と言えます。
ひび割れは建物内部の劣化につながるため、バルコニーの手すりのひび割れも欠かさずチェックしましょう。
マンションの外壁塗装にかかる費用相場
マンション建設後初めての外壁塗装であれば、ますます見当がつきにくいのが費用相場でしょう。
マンションの外壁塗装を考える際、まず必要なことは相場の把握です。
建物の劣化状況や使用する塗料、作業範囲等により異なりますが、階数別のおおよその目安は以下になります。
・3階建て:130万~410万円
・5階建て:300万~670万円
・7階建て:600万~950万円
安く抑えることを優先した場合、塗料の耐用年数が低く、次回の外壁塗装までのスパンが短くなる、ということもあります。
目安を知った上で費用対効果も考え、外壁塗装を検討しましょう。
マンションの外壁塗装にかかる期間
マンションの外壁塗装にかかる期間は、戸数により異なります。
おおよその目安は以下になります。
・50戸未満のマンション:1~3か月
・50戸以上のマンション:3~5か月
・大規模なマンション:半年以上
建物の大きさや施工する季節により変わるため、あくまでも目安として参考にしてください。
マンションの外壁塗装に使用する塗料の種類
本章では、マンションの外壁塗装に使用する塗料の種類について紹介します。
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料
・その他の塗料
以下で1つずつ説明していきます。
シリコン塗料
シリコン塗料は、耐用性と費用のバランスが良いとされ、外壁塗装では標準的な塗料です。
耐用年数の目安は7〜15年です。
シリコン塗料は塗装後硬くなる特性があるため、紫外線による熱や雨水により劣化しにくい反面、ひび割れしやすい特徴があります。
フッ素塗料
フッ素塗料は耐用年数が長く、12〜20年もつといわれています。
シリコン塗料は耐熱性・耐摩耗性・防汚性に優れ、高い機能性を持つ塗料です。
他の塗料に比べ取り扱いが難しいため、フッ素塗料の扱いに慣れている業者に施工を依頼しましょう。
無機塗料
無機塗料は鉱物などの無機物が含まれているため劣化が遅く、18〜20年の耐用年数があります。
紫外線の影響を受けづらく、防汚性・不燃性にも優れていることも特徴です。
フッ素加工と同様、職人の知識と高い技術を必要とするため、無機塗料の扱いの実績がある業者選びが必要です。
その他の塗料
そのほか、特定の機能をもつ塗料があります。
太陽光を遮断し熱の発生を抑える遮熱塗料や、屋内に外気を影響させづらい効果がある断熱塗料、光により汚れを分解し雨により洗い流す機能をもつ光触媒塗料などがあります。
マンションの外壁塗装をする際の工程
マンションの外壁塗装はどのような工程で行われるのでしょうか。
集合住宅であるマンションは入居者への説明会から始まります。
本章では以下8つの工程を紹介します。
1.工事内容説明会
2.足場の設置
3.養生
4.高圧洗浄
5.下地処理
6.塗装
7.オーナーによる確認
8.足場の解体
以下で1つずつ内容を見ていきましょう。
1.工事内容説明会
施工会社から入居者に対して説明が行われます。
施工期間や、想定される日常生活への影響を口頭や文書などで伝えます。
2.足場の設置
マンションの周囲に足場を設置します。
職人の作業スペースの確保のため、足場の設置は欠かせません。
3.養生
足場を覆うように養生シートが取り付けられます。
作業中に出るゴミや塗料が周りに飛散しないよう、養生シートが必要になります。
4.高圧洗浄
高圧洗浄で外壁を洗い流します。
新しい塗料の密着をよくするため、外壁の汚れや古い塗料を取り除く作業です。
5.下地処理
高圧洗浄で落としきれなかったサビや汚れ、古い塗料をこすり落とし、ひび割れや欠けなどの傷んでいる箇所を修繕します。
塗料の密着度を高くする下地処理は、非常に重要な工程です。
6.塗装
下塗り、中塗り、上塗りの3回に分け、塗料を塗布します。
塗り重ねることでムラなく美しい見た目に仕上げます。
7.オーナーによる確認
契約通りに施工されたか、不具合がないかなどを、マンションオーナーが立ち会って確認します。
8. 足場の解体
工事開始時に設置した足場を解体し、マンション外壁塗装が完了します。
マンションの外壁塗装をする際の注意点
マンションの外壁塗装をする際、押さえておきたい2つの注意点があります。
・事前に住民へ告知する
・業者は自分で選ぶ
以下でそれぞれについて説明します。
事前に住民へ告知する
工事内容の説明会は事前に行われますが、細かい注意点はその都度告知しましょう。
たとえば以下のような告知が必要です。
・〇日から〇日にかけて騒音作業があるため、大きい音が発生します
・〇日は高圧洗浄を実施するため、洗濯物などはベランダから撤去してください
入居者の日常生活への支障が最小限に収まるよう、配慮が必要です。
業者は自分で選ぶ
外壁塗装業者は、オーナー自身で選びましょう。
不動産会社へ依頼すると仲介手数料が発生するため、手間はかかりますがオーナー自身で業者を選んだほうが工事費用を抑えられます。
マンションの外壁塗装は不動産管理会社ではなく塗装業者に依頼しよう
マンションの外壁塗装は、マンションの資産価値を守る欠かせないメンテナンスです。
外壁のひび割れや雨漏りなど、劣化のサインが表れたら、推奨時期を待たずに塗装を行いましょう。
適切な時期に外壁塗装を行うことで、建物内部と外観が維持され入居者減少も避けられます。
マンションは一軒家やアパートと異なり戸数も多く、塗装する面積も大きいため、費用がかさみやすいです。
そのため、マンションの外壁塗装は不動産会社ではなく、費用が抑えられる塗装業者へ依頼しましょう。