「外壁塗装の価格表が知りたい!」
「外壁塗装を考えているけれど、予想より費用がかからないか不安」
外壁塗装を検討する際に、価格表があると予算を組むのに役立ちます。
しかし具体的な作業内容が分からず、どの価格表を見れば良いか迷われてはいませんか。
本記事では外壁塗装の作業内容と価格表について解説します。
具体的に解説するのは、下記の内容です。
・外壁塗装の工程別価格表
・外壁塗装の坪数別価格表
・外壁以外も塗装する際の価格表
・外壁塗装の費用を抑える方法
外壁塗装の工程と照らし合わせながら価格表を確認すれば、かかる費用を把握しやすくなります。
また、工程ごとの価格表を理解しておけば、悪質業者を見分けるのに効果的です。
本記事を読めば外壁塗装の価格帯を把握でき、費用を抑えつつ満足する仕上がりを実現できるでしょう。
もくじ
【外壁塗装の価格表1】足場設置と解体

足場設置と解体の単価は、600円〜900円/平方メートルです。
外壁塗装は高所作業になるため、足場の設置は必須です。
足場には職人の作業場所を確保する目的があり、外壁周辺に設置されます。
【外壁塗装の価格表2】飛散防止ネットの設置

飛散防止ネット設置作業の単価は、100円~200円/平方メートルです。
足場を設置した後、外壁全体に飛散防止ネットを設置します。
設置する理由は、外部に塗料やほこりなどが飛び散るのを防ぐためです。
塗装業者によっては、足場費用に含まれている場合があります。
【外壁塗装の価格表3】汚れの除去

外壁塗装では、汚れや古い塗料を落とし塗料の密着を高める目的で、必ず洗浄を行います。
洗浄方法は、高圧洗浄またはバイオ洗浄が一般的です。
それぞれの方法や単価について、くわしく解説します。
高圧洗浄
高圧洗浄の単価は、100円〜300円/平方メートルです。
また、上記の単価以外に、水道代が別途で必要となります。
高圧洗浄とは、水と高圧洗浄機を用いて汚れを落とす方法です。
強い水圧によって、汚れや古い塗料を効率良く落とせます。
外壁の状況によっては、高圧洗浄ができないケースもあります。
バイオ洗浄
バイオ洗浄の単価は300円~900円/平方メートルで、高圧洗浄よりも高価です。
高圧洗浄と同様に、水道代は別途で必要になります。
バイオ洗浄とは、専用のバイオ洗浄液を使用して汚れを浮かせた後に、高圧洗浄する方法です。
カビや藻に効果が高く、高圧洗浄だけでは落としきれない汚れも落とせます。
【外壁塗装の価格表4】養生

養生の単価は、250円〜500円/平方メートルです。
養生とはマスキングテープや養生テープなどを用いて、表札や花壇など塗装しない箇所を保護する作業です。
【外壁塗装の価格表5】下地補修

外壁塗装を美しく仕上げるのに、下地補修は重要な作業になります。
下地補修とは外壁のサビや古い塗料を除去したり、劣化部分を補修したりする作業です。
具体的な作業内容や単価について、くわしく解説します。
サビや古い塗料の除去
下地補修の代表的な方法が、ケレン作業です。
ケレン作業における、種類別の単価は下記になります。
・1種:3,000円~6,000円/平方メートル
・2種:1,300円~2,200円/平方メートル
・3種:500円~1,200円/平方メートル
・4種:200円~500円/平方メートル
ケレン作業とは、専用の道具を用いてサビや古い塗料を落とす工程です。
1種〜4種があり、それぞれ作業内容や使用する道具が異なります。
ケレン作業は外壁を塗装しやすい表面に整え、塗料の密着を高めるのに欠かせない作業です。
行う種類は外壁の状況によって決まるため、費用が気になる場合はあらかじめ業者に確認すると良いでしょう。
ひび割れの補修
外壁のひび割れは、シーリング充填またはカット工法で補修します。
シーリング充填での補修は、直接シーリング材をひび割れに刷り込む工法です。
比較的浅く小さいひび割れに用いられる補修方法で、単価は300円〜900円/メートルとなります。
カット工法(カットしてシーリング充填)は、ひび割れに沿って溝を作った上から、シーリング材を充填する工法です。
再発や水が浸入するリスクのある大きなひび割れに用いられ、単価は1,500円〜2,000円/メートルです。
塗装前にひび割れを補修することで、美しく仕上がり耐久性も向上できます。
【外壁塗装の価格表6】下塗り

下塗りの単価は、600円~1,000円/平方メートルです。
外壁塗装は一般的に下塗りと中塗り、上塗りの3回行います。
最初に行う下塗りとは、プライマーやシーラーなどで外壁表面を整える塗装を指します。
プライマーやシーラーとは、下塗り塗料の一種です。
接着性を高めたり補強したりする効果が期待できるため、下塗りで多く用いられます。
下塗りは塗装のムラや剥がれを防ぎ、美しく仕上げる効果がある重要な工程です。
【外壁塗装の価格表7】中塗りと上塗り

中塗りと上塗りには、外壁に色を付け保護する役割があります。
2回塗装する理由は、厚みを付けることで塗料の性能を十分発揮させるためです。
色ムラを防ぐために、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用するのが一般的です。
中塗りと上塗りに使用する塗料と単価について、くわしく解説します。
主な塗料
中塗りと上塗りにかかる費用は、使用する塗料によって大きく異なるのが特徴です。
主に外壁塗装で用いられる、塗料単価相場は下記になります。
・シリコン塗料:1,800円~3,500円/平方メートル
・フッ素塗料:3,000円~5,000円/平方メートル
・無機塗料:3,500円~6,000円/平方メートル
外壁塗装は使用する塗料によって、仕上がりや耐久性などが異なってきます。
塗料は価格だけで選ばず、業者と相談しながら選ぶのがおすすめです。
特殊塗料
外壁塗装では、特別な機能を持つ塗料を使用する場合もあります。
主に外壁塗装で用いられる特殊塗料の、単価相場は下記になります。
・遮熱塗料:2,300円〜5,000円/平方メートル
・断熱塗料:3,000円~6,000円/平方メートル
・光触媒塗料:3,500円〜5,500円/平方メートル
遮熱塗料は熱を反射する効果により、室温の上昇を防ぐ塗料です。
一方で断熱塗料には熱の移動を抑える機能があり、暑さと寒さ両方に効果を発揮します。
光触媒塗料は太陽光で汚れを分解し、雨によって洗い流すセルフクリーニング機能を持った塗料です。
【坪数別】外壁塗装の価格表

外壁塗装は住宅の坪数によっても、価格が変わります。
外壁塗装における、坪数別単価は下記のとおりです。
・30坪(118.8平方メートル):約60万円~120万円
・40坪(158.4平方メートル):約70万円~130万円
・50坪(198.0平方メートル):約90万円~160万円
坪数以外にも、住宅の高さや立地条件などによって価格は変動します。
外壁以外も一緒に塗装する際に確認すべき価格表

外壁塗装を行う際には、他の箇所も一緒に塗装する場合が多いです。
一緒に塗装や補修することで、統一感のある仕上がりにできるのがメリットです。
具体的に、外壁と一緒に塗装や補修するケースが多い箇所は下記になります。
・コーキング
・付帯部
・ベランダ
・屋根
それぞれの作業内容と、価格表を紹介します。
コーキング補修
コーキングとは、外壁間にある隙間やひび割れなどを埋めるゴム状の素材です。
コーキング補修には、増し打ちと打ち替えという方法があります。
増し打ちとは、古いコーキングの上から新たに充填する作業方法です。
単価は500円〜900円/メートルと比較的安価ではあるものの、剥がれやすいデメリットがあります。
一方で打ち換えとは、古いコーキングを取り除いてから充填する作業方法です。
単価は800円~1,200円/メートルと費用はかかりますが、補修効果は確実です。
付帯部の塗装
付帯部とは、外壁と屋根以外の細かい箇所を指します。
ここでは、雨樋(あまどい)と雨戸を塗装する際の単価を説明します。
塗装する際にかかる単価は、下記のとおりです。
・雨樋:500円~1,500円/メートル
・雨戸:2,000円~4,000円/1枚
雨樋は屋根付近にあり、雨水を集めて建物外に排水する箇所を指します。
ベランダの防水塗装
ベランダの防水塗装はウレタン防水工法か、FRP防水工法を用いるケースが多いです。
ウレタン防水工法は、液体のウレタン樹脂を塗り重ね防水層を作る工法です。
単価は3,000円〜9,000円/平方メートルと比較的安価ですが、耐久性が劣る欠点はあります。
FRP防水工法は、ガラス繊維強化プラスチックを敷いた上に樹脂で固めて仕上げる工法です。
強力な防水効果や耐久性がある一方で、単価は4,000円〜13,000円/平方メートルと高めとなります。
屋根塗装
屋根塗装の作業にかかる費用は、外壁塗装と同じです。
ただし外壁と一緒に屋根も塗装する場合は、足場代が1回分で済みます。
屋根塗装における、坪数別単価は下記のとおりです。
・20坪:15万円~40万円
・30坪:20万円~60万円
・40坪:25万円~80万円
・50坪:30万円~100万円
・60坪:40万円~130万円
上記は屋根塗装のみの単価であり、外壁塗装は含みません。
外壁塗装の費用を抑える方法

外壁塗装にかかる費用をなるべく抑えたい方は、下記の方法を活用してみてください。
・助成金や補助金を活用する
・地域密着型の業者に依頼する
・閑散期に依頼する
それぞれの方法を、くわしく解説します。
助成金や補助金を活用する
地域によっては、外壁塗装に利用できる助成金や補助金があります。
助成金や補助金を活用すれば、作業内容を変えずに費用を抑えることが可能です。
活用するには条件があるため、見積もり段階で業者に相談すると良いでしょう。
地域密着型の業者に依頼する
地域密着型の業者に依頼すると、良心的な価格で高品質な施工が受けられます。
一方で大手メーカーに依頼すると、下請け業者に支払う仲介手数料が上乗せされるケースがほとんどです。
費用は抑えたいけれど品質にもこだわりたい方は、地域密着型の優良業者に依頼するのがおすすめです。
閑散期に依頼する
あえて利用者の少ない、閑散期に依頼する方法もあります。
閑散期は業者が顧客獲得のために、割引キャンペーンを行っている場合も多いです。
時期にこだわりがなければ、閑散期の依頼も検討してみてください。
外壁塗装は価格をよく把握した上で依頼しよう

外壁塗装は高額な買い物になるため、価格表を確認してから依頼するのをおすすめします。
見積もりとの差が分かりやすくなり、適正価格で業者に依頼しやすくなるためです。
また、適正価格を知っておくことで、悪質業者に引っかかるリスクも低くなります。
費用を抑えるには制度や割引を活用したり、地域密着型の優良業者に依頼したりするのが効果的です。