「外壁塗装の吹き付け工法ってどんなことをするの?」
「外壁塗装を吹き付け工法で行うメリットやデメリットが気になる」
「吹き付け工法は、どんな場合におすすめなの?」
このように、外壁塗装の吹き付け工法について知りたい方も多いでしょう。
この記事では、外壁塗装の手法である吹き付け工法について、様々な角度から解説します。
具体的には、以下についてお伝えします。
・外壁塗装時に用いられる「吹き付け塗装工法」とは?
・外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するメリット
・外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するデメリット
・外壁塗装で吹き付け工法がおすすめなケース
・外壁塗装で用いられる吹き付け工法の種類
この記事を読めば、吹き付け工法について詳しく理解できます。
メリットやデメリットを把握した上で依頼すれば、外壁塗装における失敗や後悔を防ぎやすくなるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
外壁塗装時に用いられる「吹き付け塗装工法」とは?
本章では、外壁塗装時に用いられる「吹き付け塗装工法」とはどんな工法なのか解説します。
吹き付け塗装工法とは、外壁塗装の塗装方法の一種です。
外壁塗装の塗装方法には、吹き付け工法の他に手塗り工法があります。
手塗り工法ではローラーや刷毛を使用しますが、吹き付け工法ではスプレーガンを使って塗装します。
スプレーガンとは、塗料を噴射できる工具です。
霧状にした塗料をスプレーガンで外壁に吹き付けることで、塗装面は凸凹した立体的な仕上がりになります。
吹き付け工法で外壁を塗装した場合、ローラー塗装や刷毛で塗装する外壁に比べてざらざらした質感が出て、重量感が生まれます。
近年の主流は手塗り工法ではあるものの、外壁を高級感のある雰囲気にしたい場合などは、吹き付け塗装工法が向いているでしょう。
外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するメリット
本章では、外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するメリットについて解説します。
吹き付け工法を行うとデザイン性の高い仕上がりにできたり、作業時間が短縮できたりというメリットがあります。
それぞれについて、以下で詳しくお伝えします。
デザイン性の高い仕上がりにできる
外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するメリットは、デザイン性の高い仕上がりにできることです。
複雑な模様を描いたり、立体感を出したりと手塗り塗装では再現できないようなデザインにできます。
また、重厚感や高級感を演出することもできます。
外観にこだわりがある方や、おしゃれな外壁にしたい方には適しているでしょう。
作業時間が短い
外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するメリットに、作業時間が短い点があります。
ローラー塗装の場合は手作業で塗っていくため時間がかかりますが、吹き付け工法の場合は一度に広範囲の塗装ができるので、作業が早く進みます。
作業が早く進められることで、その分の人件費なども少なく済むでしょう。
その結果、全体的な費用も抑えられるので、吹き付け工法の作業時間が短い点はメリットの1つと言えます。
外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するデメリット
本章では、外壁塗装時に吹き付け工法で塗装するデメリットについて解説します。
具体的には、以下のようなデメリットがあります。
・塗料が飛び散りやすい
・大きな機械音が発生する
・高い技術力が必要となる
それぞれについて、詳しく説明します。
塗料が飛び散りやすい
吹き付け工法で塗装するデメリットの1つに、塗料が飛び散りやすい点があります。
吹き付け工法では、スプレーガンなどで塗料を粒子にして吹き付けながら塗装するため、空気中や周囲に塗料が飛び散りやすくなります。
そのため、風が強い場合などは作業中断となるケースもあるのです。
吹き付け工法で塗装する際には、塗料がかからないよう、塗装しない場所や庭の植物などにはしっかりと養生しておくことが大切です。
また、近隣住宅にも塗料が飛び散らないよう注意する必要があるでしょう。
大きな機械音が発生する
吹き付け工法で塗装するデメリットの1つに、大きな機械音が発生する点があります。
吹き付け工法ではスプレーガンを使用するため、手作業で行うローラー工法とは異なり、騒音が発生します。
大きな機械音が発生することによるトラブルを避けるため、事前に近隣住宅へ告知しておいた方が良いでしょう。
高い技術力が必要となる
吹き付け工法で塗装するデメリットの1つに、高い技術力が必要となる点があります。
吹き付け工法では、屋根や外壁の広範囲に塗料を吹き付けていきます。
この時に一定の速度で横や縦に移動しながら塗料を吹き付けていかないと、場所によって色の濃淡が異なったり、色ムラが出来やすくなったりしてしまうのです。
そのため、素人ではなく、吹き付け工法の技術を持った塗装のプロに依頼する必要があります。
吹き付け工法で外壁塗装するのがおすすめなケース
本章では、吹き付け工法で外壁塗装するのがおすすめなケースをお伝えします。
吹き付け工法は、デザイン性の高い外壁を維持したい場合や、できるだけ費用を抑えたい場合におすすめです。
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
デザイン性の高い質感の外壁を維持したい
デザイン性の高い質感の外壁を維持したい場合には、吹き付け工法がおすすめです。
吹き付け工法では、模様や立体感などデザイン性の高い仕上がりを実現できます。
自宅の外壁がすでに立体感や重厚感のある仕上がりの場合、他の塗装方法で塗り替えてしまうと、外観の雰囲気が変わってしまう恐れがあります。
今後も塗装方法を変更せず、今のデザインを維持したいという場合におすすめです。
できるだけ費用を抑えたい
できるだけ費用を抑えたい場合にも、吹き付け工法がおすすめです。
手塗り塗装に比べて、吹き付け工法の方が費用相場は安くなります。
吹き付け工法の費用相場は、以下の通りです。
・リシン吹き付け:1,000円~2,000円/平方メートル
・スタッコ仕上げ:2,300円~3,000円/平方メートル
・吹き付けタイル仕上げ:2,000円~4,700円/平方メートル
工程数や塗料の種類により、全体の費用は変わります。
また、住宅の面積や近隣住宅との距離などによっても価格は異なります。
そのため、上記の費用相場はあくまで目安と考えておくと良いでしょう。
外壁塗装で用いられる吹き付け工法の種類
本章では、外壁塗装で用いられる吹き付け工法の種類について解説します。
吹き付け工法の種類には、以下があります。
・リシン吹き付け
・スタッコ仕上げ
・吹き付けタイル仕上げ
工法や仕上がりはそれぞれ異なります。
順番に見ていきましょう。
リシン吹き付け
リシン吹き付けとは、仕上げの際、上塗り塗料に砂や小さな石を混ぜて外壁に吹き付ける方法です。
リシン吹き付けで仕上げた外壁は、ザラザラとした砂壁のようになり、艶はありません。
そのため、落ち着きのあるおしゃれな印象に仕上がります。
しかし、塗料の膜が薄いためにひび割れが起こりやすかったり、表面の凸凹の隙間に汚れが付着しやすかったりというデメリットもあります。
スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げとは、スタッコという石灰やセメントなどを混ぜた仕上げ材を用いて行う仕上げ方法です。
専用の機械で吹き付ける方法が一般的です。
スタッコ仕上げを施した塗料の膜は、前述のリシン吹き付けよりも厚みがあります。
そのため、重厚感や高級感のある仕上がりが期待できます。
一方で、塗装面がひび割れしやすい点はデメリットと言えるでしょう。
また、塗装面の表面が凸凹しているため隙間に汚れがたまりやすく、定期的に掃除やメンテナンスをする必要があります。
吹き付けタイル仕上げ
吹き付けタイル仕上げとは、樹脂や軽量骨材などを混ぜた専用の塗料を吹き付ける仕上げ方法です。
専用のスプレーガンを用いて下塗り・中塗り・上塗りの3段階で行います。
塗料の吹き付け後は、そのまま何も手を加えず仕上げる方法や、固まる前にローラーで表面を押さえる方法があります。
吹き付けタイル仕上げを施すと、表面が滑らかで柔らかい印象になる点が特徴です。
また、ひび割れが起こりにくい点や、表面が滑らかで汚れが落ちやすい点もポイントです。
しかし、吹き付けタイル仕上げは高度な技術を要します。
そのため、高い技術や経験を持つ職人に依頼する必要があるでしょう。
吹き付け工法で外壁塗装したい場合は高い技術と豊富な実績を持つ業者に依頼しよう
吹き付け工法で外壁塗装すると、デザイン性に優れた仕上がりを期待できます。
手塗り工法に比べて作業時間も短く、費用面でもメリットがあるため、吹き付け工法で外壁塗装をしたいと考える方も多いでしょう。
しかし、スプレーガンで塗料を均一に塗布する作業は難易度が高く、失敗するとムラになってしまう恐れもあります。
吹き付け工法で外壁塗装したい場合は、高い技術と豊富な実績を持つ業者に依頼しましょう。