「外壁塗装の足場の費用相場はいくら?」
「外壁塗装の足場って絶対に必要?」
「外壁塗装の足場の費用をできるだけ抑えたい」
外壁塗装の足場代について、気になっている方は多いでしょう。
本記事では、外壁塗装の足場の相場や必要性、費用をできるだけ抑える方法などについて解説します。
記事を読んでおくことで、外壁塗装での後悔を避けやすくなるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
もくじ
外壁塗装で設置する足場の費用相場
外壁塗装で設置する足場の費用相場について解説します。
足場の設置と解体の相場は、1平方メートルあたり600円~900円です。
坪数ごとの足場の費用相場を計算すると、以下のようになります。
カッコ内の数字は、坪数ごとのおおよその外壁面積です。
・20坪(79.2平方メートル):4万7,520円~7万1,280円
・30坪(118.8平方メートル):7万1,280円~10万6,920円
・35坪(138.6平方メートル):8万3,160円~12万4,740円
・40坪(158.4平方メートル):9万5,040円~14万2,560円
・45坪(178.2平方メートル):10万6,920円~16万380円
・50坪(198平方メートル):11万8,800円~17万8,200円
家の坪数に応じて、このように費用が変動します。
外壁塗装で設置する足場代の計算方法
本章では、外壁塗装で設置する足場代の計算方法について解説します。
まずは足場架面積を求めましょう。
足場架面積を求めるには、住宅の外周に8メートル足した数値に、住宅の高さをかけます。
足場は、外壁から少し離して設置するため、外壁から足場までの数値として8メートルを足すということです。
ここで算出した足場架面積に、1平方メートルあたりの足場費用をかけると、足場代が求められます。
足場費用はこのように自分で計算することが可能なため、計算方法を知っておくと役立つでしょう。
外壁塗装の足場代が相場よりも安い場合は注意
外壁塗装の足場代が相場よりも安い場合は注意が必要です。
費用が安い場合には、業者が他の現場を1日にいくつも掛け持ちしている可能性が考えられます。
本来であれば足場を組むのに1日かかり、解体には半日~1日かかるものです。
業者が現場を掛け持ちしている場合には、過密スケジュールが原因となり事故なども起こりやすくなります。
また「足場代無料」を売りにしている業者では、他の費用にその分が上乗せされている可能性もあるので注意しましょう。
外壁塗装の足場にかかる費用を安く抑える方法
本章では、外壁塗装の足場にかかる費用を安く抑える方法について解説します。
屋根も一緒に塗装したり、自社で足場を持つ業者に依頼をしたりする方法があります。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
屋根も一緒に塗装する
外壁塗装の足場にかかる費用を安く抑える方法として、屋根も一緒に塗装する方法があります。
外壁塗装と屋根塗装は、どちらも作業時に足場を組む必要があります。
そのため、これらを同時に依頼すれば、足場設置および解体の費用は1回分しかかかりません。
少しでも費用を抑えたい場合は、外壁と屋根をまとめて塗装することを検討してみるとよいでしょう。
自社で足場を持っているかつ自社で組み立てる業者に依頼する
外壁塗装の足場にかかる費用を安く抑える方法として、自社で足場を持っていて、なおかつ組み立てられる業者に依頼する方法もあります。
依頼した業者が足場を持っていない場合、足場をリースすることがあります。
また、依頼した業者が自社で足場を組めない場合は、足場職人に外注して組んでもらうこともあるのです。
リース代や外注費を考えると、すでに足場を持っており、自社で組み立てられる業者に依頼するのが最も費用が安く済むと考えられます。
外壁塗装の足場費用が高くなるケース
本章では、外壁塗装の足場費用が高くなる3つのケースについて紹介します。
・3階以上の住宅
・道路と住宅に高低差がある
・トラックを住宅の近くに停められない
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
3階以上の住宅の場合
3階以上の住宅の場合、足場費用が高くなります。
安全な作業のため必要不可欠な足場ですが、住宅の高さがあればあるほど足場も高く組まなければなりません。
そのため、3階以上の高さのある住宅の場合は、その分費用が高くなりやすいのです。
道路と住宅に高低差がある場合
道路と住宅に高低差がある場合、足場費用が高くなります。
住宅によっては、道路から住宅までの間に高低差があるタイプの家があります。
道路から住宅まで階段を上る必要があれば、その分の足場の高さも必要になるため、費用は高くなりやすいでしょう。
トラックを住宅の近くに停められない場合
トラックを住宅の近くに停められない場合も、足場費用が高くなります。
道路から住宅までの間に細い道しかなく、トラックが住宅の近くまでたどり着けないケースがあります。
その場合、足場材を運搬するのが大変になるため、費用も高くなりやすいでしょう。
外壁塗装で足場が絶対に必要な理由
外壁塗装で足場は絶対に必要です。
費用を安くしたいからといって、足場を組まないのは危険なため避けましょう。
本章では、外壁塗装で足場が絶対に必要な3つの理由について説明します。
・作業員の安全を確保する
・丁寧かつ効率的な作業ができる
・近隣へ塗料が飛び散るのを防ぐ
それぞれについて、詳しく解説します。
作業員の安全を確保する
外壁塗装で足場が絶対に必要な理由の1つは、作業員の安全を確保するためです。
足場ではなくハシゴで作業する場合、もしハシゴが倒れれば大怪我に繋がりかねません。
その点、足場であれば安定性が高いため、事故が起こりにくいと言えます。
丁寧かつ効率的な作業ができる
外壁塗装で足場が絶対に必要な理由として、丁寧かつ効率的な作業ができる点も挙げられます。
足場なしで作業する場合、不安定な高所での作業でムラができたり、綺麗に塗れなかったりすることもあるでしょう。
また、塗装自体に時間がかかってしまう可能性もあります。
丁寧かつ効率よく作業を進めるためには、足場の設置が必要なのです。
近隣へ塗料が飛び散るのを防ぐ
外壁塗装で足場が絶対に必要な理由の3つ目は、近隣へ塗料が飛び散るのを防げるからです。
足場を組むことで、その部分に飛散防止ネットを設置できます。
これにより塗料が周囲に飛び散るのを防げます。
近隣住宅へ迷惑をかけないためにも、足場の設置は大切です。
外壁塗装で足場を組む前の注意点
本章では、外壁塗装で足場を組む前の注意点を5つ紹介します。
・足場の種類を事前に聞いておく
・業者が保険に加入しているか確認する
・外壁の近くに停めている車は移動させる
・花壇の植え替えが必要か確認する
・隣家に事前に工事する旨を伝えておく
それぞれについて、詳しく説明します。
足場の種類を事前に聞いておく
外壁塗装で足場を組む前には、足場の種類を事前に聞いておきましょう。
現在主流になっているクサビ(ビケ)足場は、安全性の高い足場です。
しかし、クサビ(ビケ)足場が設置できないような狭い場所では、単管足場を使用することがあります。
単管足場の場合、作業員は2本のパイプの上に乗って作業するため、2階建て以上の建物での作業は安全性に欠けてしまいます。
どんな足場を組む予定か、事前に聞いておくとよいでしょう。
業者が保険に加入しているか確認する
外壁塗装で足場を組む前には、業者が保険に加入しているか確認しましょう。
万が一、足場を組み立てる際に車や外壁、窓に傷がついたり破損したりしてしまうと、一大事です。
もしもの場合に備え、どこまで保険で対処できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
外壁の近くに停めている車は移動させる
外壁塗装で足場を組む前には、外壁の近くに停めている車は移動させましょう。
足場の組み立て作業時に、車を傷つけてしまう可能性も全くないとは言えません。
業者が保険に入っていたとしても、車は念のため外壁から離れた場所に停めておくと安心でしょう。
花壇の植え替えが必要か確認する
外壁塗装で足場を組む前には、花壇の植え替えが必要か確認しましょう。
鉢植えは移動可能ですが、もし花壇がある場合には足場を組む際に邪魔になってしまうかもしれません。
事前に移動させたり、植え替えしたりするべきかを確認しておくことで、後からのトラブルを避けやすくなるでしょう。
隣家に事前に工事する旨を伝えておく
外壁塗装で足場を組む前には、隣家に事前に工事する旨を伝えておきましょう。
足場設置の作業中には騒音も出るため、近隣の方の生活にも少なからず影響があります。
事前に何も知らされず、近隣の方が窓をあけた際に作業員が近くにいて驚かせてしまうなど、相手に迷惑のかかるケースもあります。
トラブル防止のためにも、工事予定であることを事前に伝えておきましょう。
外壁塗装は自社が足場を持っているかつ自社で組み立て可能な業者に依頼しよう
外壁塗装の見積もりを依頼すると、足場代が高いように感じることがあるでしょう。
しかし、安全な作業のためにも足場は必ず組まなければなりません。
自社で足場を持たない業者の場合、足場のリース料や組み立ての外注費が発生します。
それらの費用を抑えるだけでも、外壁塗装全体にかかるコストを下げられます。
外壁塗装の費用を少しでも抑えたい場合には、自社で足場を持ち、組み立てまで可能な業者に依頼するようにしましょう。