「外壁も屋根の塗装は、同時に行っても大丈夫かな?」
「なるべく手間と費用をかけずに、塗装工事を済ませる方法を知りたい」
外壁と屋根の定期的なメンテナンスを、一度にまとめて行いたいと思われることはありませんか。
本記事では外壁と屋根を同時塗装するメリット・デメリット、かかる費用についてご紹介します。
具体的にご紹介するのは、下記の内容です。
・同時塗装のメリット
・同時塗装のデメリット
・塗装時期の目安
・同時塗装する場合の費用相場
・同時塗装で費用を抑える方法
同時塗装は一時的な時間や金銭面の負担はかかりますが、長期的に見るとメリットの大きい方法です。
本記事を読めば余計な手間や費用をかけずに、外壁と屋根の塗装を依頼できるようになるでしょう。
もくじ
外壁と屋根を同時に塗装するメリット
外壁と屋根を同時に塗装するメリットは、下記の通りです。
・別々に塗装するより費用を抑えられる
・手間を削減できる
・色選びの自由度が高い
それぞれの項目について、順に解説します。
別々に塗装するより費用を抑えられる
外壁と屋根を同時に塗装すれば、足場の設置にかかる費用を抑えられます。
足場は高所作業を行うには必要不可欠なもので、費用相場は600円〜900円/平方メートルです。
外壁や屋根の塗装はどちらも高所作業のため、工事のたびに足場代がかかってきます。
具体的に外壁と屋根の塗装面積が合計200平方メートルの場合を例に、足場代がどのくらい抑えられるのかご紹介します。
もし外壁と屋根を別々に塗装する場合、足場代は24万円〜36万円必要です。
一方で同時に塗装すれば、足場代は12万円〜18万円となり半額で済みます。
同時塗装なら足場代1回分が節約になるため、金銭的な負担を少なくできるのです。
塗装工事に関わる手間を削減できる
外壁と屋根をまとめて工事することで、時間や労力を減らせる点もメリットです。
別々に塗装工事を依頼すると業者探しや打ち合わせ、建物点検、支払いなどを都度行う必要があります。
それぞれ重複する点も多く、別々に依頼すると効率が悪くなりやすいです。
なるべく手間を減らしたい方は、同時塗装をおすすめします。
色選びの自由度が高い
外壁と屋根の色をまとめて選ぶことで、好みのデザインを実現しやすくなります。
別々に塗装を依頼する場合、既存の外壁または屋根に合う色か、といった点を考慮しなくてはなりません。
同時に塗装すれば外壁と屋根両方を新しい色にできるため、選択肢が広くなります。
お住まいを好みの色やグラデーションにしやすくなり、仕上がりの満足度も上がります。
外壁と屋根を同時に塗装するデメリット
基本的に外壁と屋根は同時塗装をおすすめしていますが、デメリットが全くないわけではありません。
同時塗装のデメリットは下記の通りです。
・まとまったお金が必要になる
・塗装工事の期間が長くなる
・ほかの工事も必要な可能性がある
デメリットを把握した上で、同時に塗装するか検討するのをおすすめします。
まとまったお金が必要になる
一度に支払う工事費の高さによって、負担を感じるケースがあります。
外壁や屋根の塗装は単独でも高額ですが、同時塗装だと一度に2か所分を支払わなくてはなりません。
もし手持ちのお金で支払うのが難しい場合は、ローンを組んで一度の支払額を抑えることもできます。
同時塗装はまとまったお金が必要になるため、支払い計画を良く考えておく必要があります。
塗装工事の期間が長い
塗装工事にかかる期間が、少し長くなる点もデメリットです。
同時塗装を行う場合、作業する面積や工程などが増えるためです。
また、工事期間が長くなることで、騒音が発生したり洗濯物を外に干せなかったりする日も増えます。
工事期間が少し長くなることは、あらかじめ承知しておいた方が良いでしょう。
複数の業者に依頼する必要が出てくる可能性もある
不具合や経年劣化の状況によっては、複数の業者に依頼する必要が出てくるケースもあります。
具体的には、屋根が雨漏りしていたり棟板金の交換が必要であったりする場合です。
もし塗装業者に対応できないと判断された場合は、分離発注をおすすめします。
分離発注とは依頼者が直接、必要な工事をそれぞれの専門業者に依頼することです。
たとえば屋根のメンテナンス時に、塗装は塗装業者、棟板金の交換は板金工事業者に直接依頼するのが分離発注です。
費用を抑えつつ専門的な工事を行えるメリットはありますが、やりとりに手間はかかります。
屋根の状況によっては同時塗装ができず、ほかのメンテナンス方法をおすすめされる場合もあります。
外壁と屋根を塗装する時期の目安
外壁と屋根を塗装する時期の目安は、使用している塗料によって変化するものです。
外壁塗装における、各塗料の耐用年数は下記の通りです。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
屋根塗装の耐用年数は、外壁より短くなります。
また、外壁にひび割れやサビ、チョーキングなどが見られる場合は早急に塗装するのをおすすめします。
チョーキングとは塗料の劣化によって、チョークのような白い粉が表面に出てくる現象です。
ひび割れやサビ、チョーキングは、塗装本来の性能を発揮できていないサインです。
ご紹介した耐用年数は参考程度とし、劣化が気になる場合は業者に塗装が必要か確認してください。
外壁と屋根を一緒に塗装する際にかかる費用相場
工事を依頼する前に費用相場を知っておくと、予算や家計管理を考える時に役立ちます。
外壁と屋根を同時塗装する際にかかる、坪数別の費用相場は下記の通りです。
・20坪:60万円~110万円
・30坪:80万円~160万円
・40坪:95万円~180万円
お住まいの条件や使用する塗料などによって、実際の費用は前後します。
具体的な費用を知りたい場合は、業者に見積もりをとって確認すると良いでしょう。
外壁塗装と屋根塗装にかかる費用を抑える方法
外壁や屋根塗装は単体でも高額になりやすいため、なるべく費用を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。
本項目では塗装にかかる費用を抑えつつ、仕上がりも満足できる方法をご紹介します。
具体的にご紹介する方法は、下記の通りです。
・補助金や助成金を活用する
・塗料を見直す
・地元の塗装業者に依頼する
それぞれの方法について、順に解説します。
補助金や助成金を活用する
地域によっては、外壁や屋根塗装で補助金や助成金を活用できる場合があります。
補助金や助成金を活用すれば、同じ工事内容でも費用負担を抑えることが可能です。
ただし補助金や助成金を活用するには条件があり、着工前に手続きを必要とするケースもあります。
利用条件や手続き方法が気になる方は、見積もり段階で各自治体や業者に相談してください。
塗料を見直す
性能が高すぎる塗料を選んでいた場合は、見直しによって費用を抑えられます。
高機能・高耐久性の塗料は高額であり、必ずしもお住まいにベストな選択とは限りません。
たとえば数年後に建て替える可能性の高い住宅であれば、見合った耐久性の塗料であるか、といった点を見直すと効果的です。
お住まいの状況に合った塗料を選択しているか、一度見直してみると良いでしょう。
地元の塗装業者に依頼する
地元の塗装業者に依頼すれば、費用を抑えながら質の高いサービスを受けられます。
大手企業や住宅を建てたメーカーに依頼すると、下請け業者の仲介手数料も支払う必要があるためです。
直接地元の塗装業者に依頼すれば、仲介手数料がかからずに済み費用を抑えられます。
また地元の塗装業者は地域の特徴にくわしいため、立地条件に合った施工を提案してもらえる点もメリットです。
質を落とさずに費用を抑えたいなら、仲介手数料のかからない地元の塗装業者を選んでみてください。
外壁と屋根を同時に塗装する場合は地元密着型の業者に依頼しよう
外壁と屋根を同時塗装すると、トータルの費用や手間を抑えつつ、好みの外観も実現しやすくなります。
一時的な支払い額や時間の負担は大きくなりやすいものの、長期的に見ても同時塗装はメリットの大きい方法です。
かかる費用を抑える方法としては適切な塗料や業者の選択、補助金や助成金の活用が挙げられます。
外壁と屋根の同時塗装なら、高品質な施工を適正価格で提供する、地元密着型の業者に依頼するのをおすすめします。