「外壁に色ムラを見つけてしまったけれど、どうすれば良いのか分からない」
「色ムラはなぜ起こるのか知りたい」
住宅の外壁にある色ムラを、そのままにして良いか迷われる方は多いです。
本記事では外壁塗装で色ムラができる原因や対処法、予防策について解説します。
具体的に解説するのは、下記の内容です。
・色ムラを見つけた場合の対処法
・色ムラを放置した場合に考えられるリスク
・色ムラが発生する7つの原因
・色ムラを防ぐ方法
色ムラの原因によっては外壁が劣化する原因になるため、放置せず業者に相談するのをおすすめします。
また、色ムラを予防するには、優良業者に塗装してもらうのがもっとも効果的です。
本記事を読めば色ムラの原因や予防法が理解でき、色ムラを発見しても焦らず適切な対処が行えます。
もくじ
【4STEP】外壁塗装で色ムラを見つけた場合の対処法

外壁塗装で色ムラを見つけた際は、以下の4ステップにならって対処しましょう。
1.補修が必要か見極める
2.他の場所にもないか確認する
3.早急に塗装業者に伝える
4.必要なら第三者機関へ相談する
具体的な対処法を、ステップごとに解説します。
STEP1.補修が必要な色ムラなのか見極める
色ムラを発見した際には、補修すべきかの見極めが重要です。
色ムラは大きく分けて、以下の2つが原因になります。
・業者の施工不良
・光の当たり方や外壁を見る角度
光や見る角度による色ムラは、塗装の耐久性に問題はなく補修する必要がありません。
一方で施工不良による色ムラは、濃い部分と薄い部分に差が大きかったり、広範囲に発生していたりします。
施工不良による色ムラは美観を損ねるだけではなく、保護機能や防水機能を失っている状態であり補修が必要です。
外壁に色ムラを発見したら、耐久性に影響するかどうかの確認が大切です。
STEP2.他の場所にも色ムラがないか確認する
補修をまとめて依頼できるように、他の場所にも色ムラがないか確認します。
色ムラを発見するたびに補修を依頼すると、余分な手間や費用がかかってしまうためです。
外壁の確認はベランダや庭先など、ハシゴを使用しない安全な場所で行ってください。
安全に留意しながら、他の場所にも色ムラがないか確認しておくとより効率的です。
STEP3.早急に塗装業者に伝える
塗装作業中に色ムラを発見したら、早急に塗装業者に相談しましょう。
新たに足場を組まずに済むため、すぐに補修してもらいやすくなります。
足場が残っているうちに、色ムラを伝え補修してもらうのをおすすめします。
STEP4.業者が対処してくれない場合は第三者機関へ相談する
業者に伝えても対処してもらえない場合は、第三者機関へ相談するのも方法の1つです。
特に色ムラは補修が必要な基準について、明確な決まりがありません。
自分では色ムラだと思っていても、業者に補修は不要だと判断されることもあり得ます。
もし業者が対応してくれない場合、消費者センターや住まいるダイヤルに相談するのをおすすめします。
消費者センターとは、商品やサービスなどに関するトラブルを、専門の相談員に相談できる窓口です。
消費者ホットライン(188)や、全国各地にある消費生活センターに直接相談もできます。
住まいるダイヤルは、国土交通省が運営する住宅専門の相談窓口です。
電話相談や、弁護士や建築士に直接相談するサービスを提供しています。
業者の対応に不満がある場合、第三者機関への相談も検討してみてください。
外壁塗装の色ムラを放置した場合に考えられるリスク

外壁塗装の色ムラを放置した場合、以下のリスクが考えられます。
・経年劣化が早くなる
・雨水が浸入しやすくなる
それぞれのリスクについて、くわしく解説します。
経年劣化が早くなる
色ムラによって塗料の膜が薄くなると、経年劣化も早くなりやすいです。
塗料の膜が薄くなっていると、紫外線や温度変化など外部環境により劣化しやすくなります。
もともと外壁は、厳しい外部環境にさらされやすい箇所です。
色ムラを放置してしまうと、経年劣化の症状が早く出現するリスクを高めてしまいます。
雨水が浸入しやすくなる
塗料の膜が色ムラによって薄くなると、雨水の浸入をまねきます。
雨水の浸入は建物内部で湿気が溜まりやすくなったり、雨漏りしたりする原因です。
カビも発生しやすくなるため、住宅だけではなく人体にも悪影響を及ぼします。
雨水の浸入は外壁や住宅全体を傷める原因であり、補修による予防が重要です。
外壁塗装で色ムラが発生する7つの原因

外壁塗装で色ムラが発生する原因は、以下の7つです。
・下塗り材が外壁材に適していない
・下塗りの回数が少ない
・規定の希釈量を守っていない
・規定の塗布量を守っていない
・乾燥時間が不十分である
・中塗りと上塗りの色が異なる
・職人の知識や技術が不十分である
それぞれの理由について、くわしく解説します。
外壁材に適していない下塗り材で塗装している
外壁材に適していない下塗り剤や中塗り・上塗り剤の使用は、色ムラを発生させる原因です。
相性が悪い下塗り材を使ってしまうと、塗料がうまく密着せず色ムラになってしまいます。
外壁塗装の際は、住宅に合った下塗り材を選択する必要があります。
下塗りの回数が少ない
下塗りの回数が少ないのも、色ムラの原因になりかねません。
外壁に塗料が吸い込まれることで、色ムラを発生させてしまうためです。
下塗りの回数は、職人が外壁や使用する下塗り材に合わせ判断します。
外壁の劣化状況に合わせた下塗りを行わないことは、色ムラを発生する原因になります。
規定の希釈量を守っていない
規定の希釈量以上に薄めてしまうのも、色ムラを発生させる原因です。
塗料は使用する前に、シンナーや水で薄める希釈作業が必要です。
職人が規定した希釈量を守らず薄めすぎると、施工不良を起こしやすくなります。
規定の塗布量を守っていない
規定の塗布量を守らないで塗装すると、色ムラが生じてしまいます。
塗布量とは各メーカーが規定している、性能を発揮するために必要な塗料の量です。
塗布量を守らないと塗料の膜が適切な厚みにならず、色ムラになってしまいます。
乾燥時間が不十分である
乾燥時間が不十分なのも、色ムラの原因です。
塗料を乾燥させるのに必要な時間を乾燥時間といい、各メーカーが定めています。
乾燥時間を守らずに次の塗装を始めると密着しにくく、色ムラを起こす可能性が高いです。
中塗りと上塗りの色が異なる
中塗りと上塗りの色が異なると、色ムラのように見えやすくなります。
中塗りの色が上塗りより濃いと、透けて見えたり混ざってしまったりするためです。
経年劣化で塗装の剥がれを起こした際に、中塗りした箇所が見えることで、色ムラになる可能性もあります。
職人の知識や技術が不十分である
色ムラを含む施工不良は、職人の知識や技術による影響が少なくありません。
美しい塗装にするには塗料の選択や施工方法、住宅に合わせた判断などが必要不可欠です。
経験や技術力が不足していたり、手抜きをしたりする業者を選ばないことは、色ムラを予防するために大変重要です。
外壁塗装で色ムラを防ぐ方法

外壁塗装で色ムラを防ぐには、以下の方法があります。
・適した気候条件で塗装する
・下地処理を丁寧に行う
・均一に塗装する
・各塗料の使い方に従う
それぞれの方法について解説しますので、色ムラを防ぐ参考になれば幸いです。
塗装に適した気候条件の日に施工する
塗装は天候の影響を大きく受けるため、色ムラを防ぐには気象条件も重要になります。
一般的には下記の項目が、塗装に適していない条件です。
・気温が5度未満
・湿度が85%以上
上記の気象条件が発生しやすい時期に施工する場合、業者と相談しながらスケジュールを組むと良いでしょう。
下地処理を丁寧に行う
丁寧に下地処理を行うと、色ムラが起きにくくなります。
下地処理とは汚れや古い塗料の膜をしっかりと除去し、表面を滑らかにする作業です。
外壁表面を滑らかにすることで、塗料が均一に密着しやすくなり色ムラを防げます。
均一に塗装する
施工の際に、薄く均一に塗装するのも重要なポイントです。
一度に厚塗りしてしまうと、色ムラの原因になる可能性があります。
特に機能性の高い塗料は、均一に塗装する難易度が高く要注意です。
各塗料の使い方に従って塗装する
塗料の使用方法を熟知した上で塗装を行えば、色ムラを防ぎやすくなります。
塗料には、それぞれ希釈量や塗布量、乾燥時間など決められたルールがあります。
ルールを守って適切に扱うことで、塗料本来の性能も発揮しやすくなるでしょう。
塗料の使い方を守ってもらうには、信頼できる優良業者を選ぶのがポイントです。
外壁塗装で色ムラを防ぐためには優良の塗装業者に依頼しよう

外壁に色ムラが発生する原因は光の当たり具合や見る角度、施工不良が考えられます。
ルール通りに塗料を使用しなかったり、業者の技術力が不足していたりすると色ムラは起こりやすくなります。
外壁塗装で色ムラを予防するには、優良の塗装業者に依頼するのが何よりも重要です。
優良業者であれば塗料の知識も豊富で技術力も高いため、色ムラを防ぎやすくなります。