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外壁塗装の見積りに「付帯部(ふたいぶ)」という項目がありますが、具体的にどの部分かイメージできない方も多いのではないでしょうか。外壁塗装は費用も大きく掛かるので重要度が低い項目は省いてなるべく出費を抑えたいと思いがちです。
しかし外壁と同時に付帯部の塗装をしてけば、お住まいの維持管理にかかるトータルコストを抑えられます。
この記事では長い目でみて安心してご自宅でお住まい頂くために、付帯部を塗装する重要性について解説します。外壁塗装の長期的なコストを抑えたい方は、是非ご参考にしてください。

付帯部の塗装を外壁と一緒にやってもらうべき理由3選

付帯部は以下の3つの理由から外壁と一緒に塗装することをお勧めします。

・トータルの費用を下げられる
・住宅の耐久性を高められる
・全体的な景観が良くなる

それぞれ順番に解説します。

トータルの費用を下げられる

付帯部は外壁と一緒に塗装することでお住まいの維持管理に掛かるトータルのコストを抑えられます。同時に塗装すれば工事に必要な経費を圧縮できるからです。具体的には足場に関連する費用と塗装職人の人件費を抑えられます。

高所作業には足場が必要になります。外壁と付帯部を時期をずらして塗装する場合はその都度足場を組まなくてはなりません。足場を組む際、立地条件によっては近隣への安全配慮にガードマンの手配が必要になります。

また警察署へ道路使用許可や道路占有許可の届け出が必要な場合もあります。時期をずらすとこういった関連する経費まで二重に掛かってしまいます。

外壁と同時施工の場合と付帯部だけを単独で塗装する場合では職人の人件費も変わってきます。現地に向かうまでの移動にかかる経費や1日の最低賃金が関わってくるからです。同じ付帯部塗装作業でも外壁と同時に作業した場合の費用が費用を大きく抑えられます。

一旦外壁塗装をした後に付帯部だけを単独で塗装する人は極めて少ないです。付帯部の塗装は外壁塗装と同時に行うことで費用を安く抑えられます。

住宅の耐久性を高められる

付帯部を塗装すれば住宅の耐久性を高められます。塗装により付帯部分が紫外線や外部環境から保護できるからです。

部位によっては塗装することで経年劣化による破損を防げます。錆止め処置をすれば金属部分の腐食を防げるでしょう。付帯部をきちんと塗装すれば劣化を遅らせ、トータルの修繕コストを抑えられます。

全体的な景観が良くなる

付帯部分の塗装も行うと、全体的な景観が良くなります。外壁塗装の際に付帯部を塗装しないと、傷みや汚れが目立ってしまうからです。せっかく費用を掛けて外壁を綺麗にしたのに付帯部を塗装しなかったことで全体の印象が損なわれてしまい後悔される方もいます。

付帯部も塗装すれば、仕上がりの質が全体的に高まります。耐久性だけでなく美観上の品質も向上するでしょう。外壁塗装をする際は付帯部を同時に塗装することで、統一感ある外観になります。

外壁塗装と一緒に塗装すべき付帯部9選!

外壁塗装と一緒に塗装すべき付帯部は主に以下の9か所です。

・雨樋
・幕板
・軒天
・破風板
・水切り
・雨戸
・霧除け
・換気フード
・ウッドデッキ

それぞれ順番に説明します。

雨樋(あまどい)

雨樋とは屋根から流れ落ちる雨水を集めて排水口に流すためのものです。雨樋はプラスチック素材のものが一般的です。紫外線や風雨に当たり続けると劣化して割れてしまいます。塗装をすれば、外部環境による劣化を防げるでしょう。

幕板(まくいた)

幕板は住宅の1階部分と2階部分の間や、瓦屋根の淵の部分などの境界部分に設けられる板材です。風雨や紫外線に晒されて劣化しやすい部分になります。劣化すると割れや欠けにより見た目が悪くなります。外壁と一緒に塗装すれば耐久性が向上し、統一感のある外見を長持ちさせられます。

軒天(のきてん)

軒天は屋根の軒先の天井部分です。主にケイカル板でできており、塗装をせずに長期間放置してしまうとカビや剥がれが生じます。劣化すると見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りのリスクも高まります。塗装すれば耐久力が上がり建物を保護できます。

破風板(はふいた)

破風板は屋根の軒先の端に付いている板の部分です。材質は木材やケイカル板が一般的です。塗装をしないと紫外線や風雨により劣化し、景観の悪化や雨漏りのリスクがあります。塗装をすることで防水性能が上がり劣化しにくくなるでしょう。

水切り(みずきり)

水切りは建物の壁や庇(ひさし)の端に取り付けられ、雨水が直接壁面や基礎に当たらないようにするための金属性の部材です。定期的に塗装をしないとサビや穴開きがおこります。建物内への雨水漏れやシロアリ被害に繋がる恐れがあるので注意が必要です。塗装により水切りの耐久性を高められます。

雨戸(あまど)

雨戸は防犯やプライバシー保護の役割があります。さまざまな種類がありますが、スチール製の固定式の引き戸タイプのみ塗装可能です。他の種類のものは、塗装による効果は得られにくいでしょう。塗装しないと雨風にさらされ、サビや穴が開きやすくなります。サビの発生を防ぎ、雨戸の寿命を延ばすためには定期的な塗装が重要です。

霧除け(きりよけ)

霧除けは、窓や玄関などの上にある小さな屋根です。主にスチールや木材で作られ、建物の壁面に湿気や水分が直接当たるのを防ぐ役割を持っています。定期的に塗装しないと、金属はサビ、木材は腐食し始め、最終的には雨漏りの原因となる恐れがあります。塗装により劣化を抑え、長期的に建物を保護します。

換気フード

換気フードは、主に鉄やステンレスやアルミ製で、室内の空気を外部に排出する設備です。これらの金属素材は塗装されていないと、サビが生じ穴が開く可能性があります。定期的な塗装によってサビの発生を防ぎ、耐久性を向上させることができます。

ウッドデッキ

ウッドデッキは庭の一部を屋内と一体で使用することができる木製の部材です。リビングの延長として使うケースが多くあります。雨や風にさらされ湿気を含むと、腐敗や破損のリスクがあります。塗装をすれば水分の浸透を防ぎ、デッキの耐久性と寿命の向上が可能です。

付帯部の塗装失敗をさける3つの注意点

付帯部の塗装を業者に依頼する際には失敗をさけるための以下の3点にご注意ください。

・外壁塗装の見積もり費用を細かく確認する
・素材に適した塗料を使用してもらう
・全体のバランスに合わせて色を決める

それぞれ順番に解説します。

外壁塗装の見積もり費用を細かく確認する

見積もりを受ける際には、細部まで目を通すのが肝心です。業者によっては見積りに雨樋や破風板などの付帯部分の表記がない場合があります。付帯部が塗装範囲に含まれていなければ、塗装は行われないでしょう。

単に塗装を施すだけでなく、下処理が適切に行われているかの確認も必要です。適切な下処理がなされていなければ、塗装はその効果を長く保持できません。結果として劣化が早まります。

見積もりを受ける際は各項目を細かくチェックし、全ての工程が含まれていることを確認するようにしましょう。

素材に適した塗料を使用してもらう

外壁塗装の塗料だけで付帯部を塗装する事はできません。素材に合った塗料でなければ、施工後に不具合がおきトラブルの原因になるからです。外壁を塗装することを想定している塗料と付帯部の塗装に適した塗料は異なります。

雨樋や幕板といった付帯部は部位によってそれぞれ素材が違うため、個別に塗料を用意する必要があります。塗料の効果をしっかりと発揮させるには、素材に適した塗料を使用しているか確認するとよいでしょう。

全体のバランスに合わせて色を決める

付帯部を塗装する際は、全体の統一感を重視しましょう。シンプルかつ統一感のある色合いにすることで、洗練された外観となります。

たとえば外壁や屋根といった施工面積が大きい部分とのバランスを考えないとアンバランスな印象を与えます。また家全体の色数を多くしすぎると、まとまりがなくなるでしょう。シンプルかつ統一感のある色合いにすれば、洗練された外観となります。

使用する色は住宅全体で3色前後に絞るのがおすすめです。全体のバランスを考慮すれば、個々の部分が目立つことなく、自然な美しさの演出が可能です。

付帯部の塗装は外壁塗装と一緒にやってもらおう!

付帯部を塗装する重要性について解説しました。外壁塗装の際に付帯部も塗装をすれば、お住まいの耐久性が向上し、トータルの修繕コストを削減できます。ご自宅を美しく長持ちさせるため、付帯部の塗装は外壁塗装と一緒にやってもらいましょう。

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