大和ハウスは、品質や先進技術などに定評のある大手ハウスメーカーです。
大和ハウスの住宅を外壁塗装するか検討されていて、注意点や費用などが気になることはありませんか。
この記事では大和ハウスの住宅を外壁塗装する際の注意点と、依頼先別の費用相場について解説します。
具体的に解説する内容は、以下の通りです。
・外壁塗装における6つの注意点
・外壁塗装の耐用年数
・依頼先別の費用相場
・大和ハウスに依頼するメリット
・大和ハウスに依頼するデメリット
外壁塗装を行うなら、大和ハウスに関する知識が豊富で技術力の高い業者に依頼することが大切です。
この記事を読めば、大和ハウスの住宅を外壁塗装する際の注意点が分かり、優良な業者を選びやすくなります。
もくじ
大和ハウスの住宅を外壁塗装する際の6つの注意点
大和ハウスの住宅は、6つの注意点を押さえて外壁塗装する必要があります。
具体的な注意点は、以下の項目です。
・コーキング材の量
・住宅を建てた年数
・DXウォールの塗料
・ヒートブリッジ現象
・外壁の種類
・不具合の可能性
美しく長持ちする仕上がりを実現するには、6つの注意点を押さえた施工を行うことが大切です。
それぞれの注意点について、くわしく解説します。
コーキング材の量が多くなる
他メーカーよりコーキング材を多く使うため、かかる費用も高くなります。
大和ハウスのサイディングは分厚く、外壁の隙間やひび割れを埋めるコーキング材もたくさん必要になるためです。
サイディングとは外壁に使用される材料で、建物を保護し外観を美しく仕上げる効果があります。
大和ハウスの住宅はサイディングが分厚いため、コーキングにかかる費用が高くなることを知っておいてください。
住宅を建てた年数を確認しておく
大和ハウスの場合、築年数も塗料の選択に影響する可能性があります。
2000年以前の住宅では、エナメル系の塗料によるトラブルの報告があるためです。
エナメル系の塗料は、外壁塗装後に予期せぬ剥がれや膨れなどのリスクがあります。
大和ハウスによって調査と修繕対応を行いましたが、濃い色の使用で熱膨れを起こすリスクはあります。
住宅を建てた年数が2000年以前の場合、塗料の知識が豊富な業者を選ぶと安心です。
DXウォールは光触媒塗料で塗装しなくてもいい
大和ハウス独自の外壁材DXウォールは、光触媒塗料の使用が必須ではありません。
DXウォールは光触媒塗料を使用していますが、塗り替え時は異なる性能やグレードの塗料でも問題ないとされています。
もちろん光触媒塗料を使っても良いのですが、費用が高くなるのがネックです。
高額な光触媒塗料を使用しなくても、DXウォールの外壁塗装は行えます。
ヒートブリッジ現象が気になる場合は断熱塗料を使用する
ヒートブリッジ現象が気になる方は、断熱塗料を使うと一定の効果が期待できます。
ヒートブリッジ現象とは、柱や窓枠など住宅の一部分が、外部の熱を室内に伝えてしまう現象です。
熱橋とも呼ばれ、暑い時期は温度が上昇し寒い時期になると冷気を伝えてしまいます。
結果として冷暖房効率を低下させたり、結露を発生させたりといった問題を引き起こします。
またヒートブリッジ現象によって、鉄骨柱部分の色が変わり浮き上がって見えるのも問題です。
対策としては、熱の移動を抑制する機能のある断熱塗料を使用する方法があります。
ただし断熱塗料はヒートブリッジ現象を完全に抑制するものではなく、マシになる程度と思っていてください。
ヒートブリッジ現象が気になる方は、外壁塗装に断熱塗料を使用するのも良いでしょう。
塗装できない外壁の種類がある
アクリル樹脂でコーティングされている外壁など、塗装自体ができない種類もあります。
塗料が密着しなかったり、塗装すると膨れが発生したりする可能性があるためです。
塗装できない外壁かどうかは、経験豊富な業者に依頼することで判断できます。
外壁によっては塗装ができない場合もあるので、依頼時に確認してください。
数年後に不具合が発生するケースもある
大和ハウスの住宅では、外壁塗装した数年後の不具合が報告されています。
よくある例は、数年後に塗料の膜に膨れが発生したケースです。
ほかにも、溶剤膨れや熱膨れが発生することもあります。
不具合の原因で多いのは施工不良によるものです。
施工不良によるトラブルは、知識や技術力のない業者が工事すると起こりやすくなります。
数年後の不具合を避けるためにも、大和ハウスを熟知した業者に工事を依頼するようにしましょう。
大和ハウスの外壁塗装の耐用年数
大和ハウスの外壁塗装は、他と同様に耐用年数は10〜15年程度です。
耐用年数とは、塗装の性能を維持し建物を天候や紫外線などから保護できる期間のことを言います。
ただし耐用年数は、劣化状況や使用する塗料などによって異なるものです。
外壁塗装に使用する塗料別の、耐用年数は以下の通りです。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年
もし耐用年数を過ぎていたら、外壁塗装を検討した方が良いでしょう。
大和ハウスの住宅を外壁塗装する場合の費用相場
大和ハウスは施工範囲が広く材料費もかかるため、相場より費用は高くなります。
また外壁塗装の費用は、建物の状況だけではなく依頼する業者によっても変わるものです。
本章で大和ハウスと塗装業者、それぞれの費用相場をお伝えします。
大和ハウスに依頼する場合
大和ハウスに依頼した場合、大和ハウスリフォームを通して下請けの工務店が施工を行います。
公式サイトによると、30坪の家に外壁塗装+シーリング工事をした場合の費用は160万円〜です。
一般的な30坪の家を外壁塗装する際の相場は約60万円〜120万円のため、大和ハウスへの依頼は割高と言えます。
大和ハウスに依頼する安心感はありますが、かかる費用は高くなるでしょう。
塗装業者に依頼する場合
塗装業者に直接依頼すると、大和ハウスより費用を抑えられます。
一般的な外壁塗装における、坪数別での相場は以下の金額です。
・30坪:約60万円~120万円
・40坪:約70万円~130万円
・50坪:約90万円~160万円
・60坪:約100万円~200万円
大和ハウスの住宅を外壁塗装する場合、シーリングの費用が通常よりかかります。
加えて凸凹の激しい外壁の場合は塗装面積が多くなり、費用が高くなる可能性もあります。
塗装業者を選ぶ手間はありますが、大和ハウスに依頼するよりは費用を抑えられるでしょう。
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリット
外壁塗装を大和ハウスに依頼すると、さまざまなメリットがあります。
具体的なメリットは以下の通りです。
・安心して任せられる
・塗装業者を選ぶ手間がない
・保証期間を延長できる
大和ハウスに外壁塗装を依頼するメリットは、手間をかけずに安心感のある施工を受けられることです。
それぞれのメリットについて、順番に解説します。
安心して任せられる
大和ハウスに依頼すれば、住宅に最適な施工ができるので安心して任せられます。
自社が建てた住宅なので、建物の構造や使用する塗料なども知り尽くしているためです。
また大和ハウスは外壁塗装の実績も豊富であり、技術力も保証されています。
知識や技術が豊富な大和ハウスなら、不安なく任せられます。
わざわざ塗装業者を選ぶ手間がない
業者選びの手間がかからないのも、メリットの1つです。
大和ハウスに依頼すると、提携の塗装業者が工事を行ってくれるためです。
他の塗装業者に依頼するとなると、数社に見積もりを取って見比べる手間がかかります。
大和ハウスに依頼すれば、信頼できる塗装業者を探す手間が省けるでしょう。
保証期間を延長できる
大和ハウスには、有料のメンテナンスを依頼することで、保証期間を延長できるサービスがあります。
不具合は施工して数年経ってから出るケースがあるため、保証期間を延長できると安心です。
大和ハウスの保証期間が延長できるサービスは、長く住み続ける住宅に適しています。
大和ハウスに外壁塗装を依頼するデメリット
一方で、大和ハウスに外壁塗装を依頼するデメリットは以下の通りです。
・費用が高くなりやすい
・下請け工務店に情報が正確に伝わらないこともある
大和ハウスに依頼すると下請け業者が間に入るため、費用や情報伝達といった点でデメリットが生じます。
メリットだけではなくデメリットも知ることで正確に判断しやすくなるでしょう。
費用が高くなりやすい
大和ハウスの外壁塗装は、直接塗装業者に依頼するより費用が高くなります。
業者が間に入れば入るほど、仲介手数料が工事代金に上乗せされるためです。
大和ハウスのような大手ハウスメーカーの場合、多数の下請け業者が工事に関わっています。
また大手ハウスメーカーは広告宣伝費などのコストが高いことも、費用に影響しています。
大和ハウスに依頼した場合、相場よりかなり費用が高くなると考えておいた方が良いでしょう。
下請けの工務店に情報が正確に伝わらないこともある
間に業者を介しているため、下請けの工務店に情報が正確に伝えられていないトラブルも起こりやすいです。
大和ハウスに依頼した内容は、大和ハウスリフォーム経由で下請けの工務店に伝わります。
間接的に話すことになるので、話のニュアンスや背景など細かい部分までは正確に伝わりにくい状況があります。
言った・言わないといった状況になりやすく、トラブルに発展する場合も少なくありません。
下請けの工務店と直接やり取りしないため、細かな要望や希望に応えてもらいにくい可能性があります。
大和ハウスの外壁塗装は、大和ハウスの外壁の特性を熟知している業者に依頼しよう
大和ハウスの住宅を外壁塗装する場合、特性を熟知して施工することが求められます。
また外壁塗装を行う範囲の広さや材料費がかかりやすいことから、費用は相場より高額になります。
外壁塗装を大和ハウスに依頼すると安心感はあるものの、費用の高さや情報伝達の問題が起こりやすい点はネックです。
費用を抑えながら希望通りの外壁塗装を実現するには、大和ハウスの施工実績が豊富な優良業者に依頼するのをおすすめします。