新築時の美しさをそのままに！外壁クリア塗装の極意をプロが解説

投稿日 2025年4月5日

監修者

「株式会社やまもとくん」本部長。資格：外壁診断士。外壁・屋根診断のプロとして、お客様の大切なお家を守るという責任感を持ち、お客様のニーズを把握して最適な解決策を提案する職人気質な専門家。

戸建て住宅の外壁は、年月の経過とともに色褪せ、汚れ、小さなひび割れなどの劣化が少しずつ進行していきます。「できるだけ新築時の外観を長持ちさせたい」「今の外壁デザインをそのまま活かしたい」と考える方に注目されているのが、「外壁クリア塗装」です。

透明な塗料で外壁をコーティングすることで、意匠性を損なうことなく外壁を保護できるこの施工方法。しかし、全ての住宅に適用できるわけではなく、施工前の見極めや塗料の選定が非常に重要です。

この記事では、外壁クリア塗装のメリット・デメリット、最適な活用方法、失敗しないための注意点、そして【やまもとくん】の無料外壁診断サービスについて、詳しく解説します！

外壁クリア塗装とは？

外壁クリア塗装とは、無色透明の塗料を使用し、既存の外壁デザインを塗りつぶさずにそのまま残した状態で、表面を保護する工法です。

通常の塗装が「着色」によって美観を整えるのに対し、クリア塗装はあくまで“コーティング”として機能します。そのため、特にタイル調・レンガ調・石材調のサイディングに採用されることが多く、意匠性を維持しながら外壁の寿命を延ばせるのが魅力です。

レンガ風、木目調、タイル調など、美しい意匠を施したサイディングは、普通の塗装で色を乗せると風合いが損なわれてしまいます。クリア塗装なら、素材本来の美しさをそのまま維持可能。

とくに以下のような外壁に効果的です：

「外観の雰囲気を変えたくない」「見た目にこだわりたい」という方には、最適な選択肢です。

クリア塗装は、塗料の使用量が比較的少なく、下塗りが不要なケースもあるため、工期が短縮され、その分の人件費も圧縮できます。

【費用目安】

ただし、使用する塗料のグレードによって価格は変動しますので、必ず見積もりで詳細を確認しましょう。

外壁クリア塗装は、古い塗膜を剥がす工程が不要なため、廃材がほとんど出ません。さらに、低VOC（揮発性有機化合物）塗料を選ぶことで、地球環境や人体への影響も抑えられます。

サステナブルな住宅メンテナンスを目指す方にとっても、大きなメリットです。

クリア塗装は「透明」であるがゆえに、下地の傷みがそのまま透けて見えてしまいます。以下の症状が見られる場合は、先に補修や色付き塗装が必要です。

これらがある状態でクリア塗装を行うと、美観が回復せず、施工の意味が半減してしまいます。

以下のような外壁には、クリア塗装が密着しづらく、剥離や浮きが起きやすいため適用不可となるケースがあります。

事前に「素材確認」を行い、クリア塗装が可能かどうかを診断することが重要です。

透明塗料は種類によって性能に大きな差があります。予算やメンテナンス周期に応じて、下記のようなグレード選びを行いましょう。