「アスファルトシングル屋根って塗装すべき?」
「アスファルトシングル屋根の塗装にかかる費用はどのくらい?」
「アスファルトシングル屋根を塗装するメリットやデメリットが知りたい」
屋根材であるアスファルトシングルの塗装に関して、お悩みの方も多いでしょう。
本記事では、アスファルトシングルの屋根の塗装の必要性や、費用相場を知りたい方の疑問を解消していきます。
具体的には、以下の内容を確認できます。
・アスファルトシングルの屋根は塗装が必要か
・アスファルトシングルの屋根塗装におけるメリット
・アスファルトシングルの屋根塗装におけるデメリット
・アスファルトシングル屋根を塗装する場合の費用相場
・アスファルトシングルの屋根で気を付けたい劣化症状
・アスファルトシングル屋根の補修にかかる費用相場
この記事を読むことで、アスファルトシングルの特性がわかり、適切なメンテナンスができるため、お住まいのアスファルトシングルの屋根を長持ちさせられるでしょう。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
もくじ
アスファルトシングルの屋根は塗装が必要?
北米の定番屋根建材のアスファルトシングルは、塗装が必要なのでしょうか?
アスファルトシングルは必ず塗装すべきというわけではなく、塗装しなくても良いとされている屋根材です。
アスファルトシングルは防水性に優れている上、柔軟性もあり、ひび割れなどが起こりにくいため、必ずしも塗装で保護する必要はありません。
アスファルトシングル自体の寿命は製造時期や製品により異なりますが、15~30年と言われており、せっかく塗装しても屋根材自体の寿命を先に迎えてしまうこともあり得ます。
よって、アスファルトシングルの塗装は、メリットとデメリットを理解した上で行うかどうかを判断すべきと言えるでしょう。
アスファルトシングルの屋根塗装におけるメリット
アスファルトシングルを塗装する一番のメリットは、綺麗な外観を維持できることです。
塗装によりアスファルトシングルの表面を覆う小石や砂の落下や、汚れを防ぐ効果が期待できます。
塗装で美しさを再現し、素材自体の色から好みの色に変えて外観を楽しめることもメリットと言えるでしょう。
アスファルトシングルの屋根塗装におけるデメリット
アスファルトシングルの屋根の塗装を検討する際は、必ず以下のデメリットを確認してください。
本章では以下2点のデメリットを紹介します。
・使える塗料が限られている
・棟板金の交換費用もかかる場合がある
以下でそれぞれ詳しくみていきましょう。
使える塗料が限られている
アスファルトシングルの屋根の塗装には、水性塗料しか使えません。
溶剤系である油性塗料で塗装するとアスファルトが溶け出してしまうため、アスファルトシングルの塗装は水性塗料しか適しておらず、塗料選びに注意が必要です。
また艶あり塗料は、屋根材が塗料を吸収してしまうため、仕上がりにムラが出ます。
アスファルトシングル専用塗料も販売されているので、専用塗料の使用もおすすめです。
塗装の際は、使用する塗料の機能に注意して選びましょう。
棟板金の交換費用もかかる場合がある
アスファルトシングルを塗装する際、棟板金(むねばんきん)の交換費用もかかる場合があります。
棟板金とは、戸建住宅の屋根の一番高い場所に取り付けられる、への字の屋根部材を指し、屋根同士を隙間なく繋ぎあわせ、雨水などの浸入を防ぐ役割があります。
アスファルトシングル屋根を塗装する場合、この棟板金の交換も同時に行うケースが多いため、その分の費用もかかることが多いでしょう。
アスファルトシングル屋根を塗装する場合の費用相場
アスファルトシングル屋根を塗装する場合の費用相場は、どのくらいなのでしょうか。
アスファルトシングル屋根への塗装は、一般の塗装相場と変わりないと考えて良いでしょう。
戸建住宅の塗装における坪数別の相場は、以下になります。
・20坪:15万円~40万円
・30坪:20万円~60万円
・40坪:25万円~80万円
・50坪:30万円~100万円
・60坪:40万円~130万円
より詳しく費用を知りたい場合は、アスファルトシングルの屋根塗装の実績がある業者に、見積書の作成を依頼しましょう。
アスファルトシングルの屋根で気を付けたい劣化症状
アスファルトシングル屋根には、どのような劣化の症状が出てくるのでしょうか。
耐用性が高いアスファルトシングルも、以下の劣化症状が出た場合は、塗装以外のメンテナンスが必要となるため、注意が必要です。
本章では、アスファルトシングル屋根に見られる、気をつけたい3つの劣化症状を紹介します。
・反っている箇所がある
・剥がれている箇所がある
・雨漏りしている
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
反っている箇所がある
劣化症状で気をつけたい1つ目の症状は、アスファルトシングルの反りです。
屋根は常に雨風や紫外線によるダメージを受けているため、アスファルトシングルも劣化が進むと反ってしまう箇所が出てきます。
上記の症状がみられる場合は、メンテナンスを検討する時期と思って良いでしょう。
剥がれている箇所がある
アスファルトシングルの剥がれも劣化のサインです。
軽い素材であるアスファルトシングルは、風の影響を受けて剥がれてしまう場合があります。
アスファルトシングルが剥がれると下の防水シートに雨水が染みて、雨漏りの原因にもなりかねません。
剥がれの範囲が狭い段階で、早急にメンテナンスする必要があります。
雨漏りしている
内部に雨漏りしている場合は、アスファルトシングルを新しく交換する葺き替え工事が必要です。
アスファルトシングル自体の寿命より先に、内部の防水シートが傷んでしまうこともあります。
上記の場合は防水シート自体の葺き替えと屋根の下地材の交換や補修が必要になり、アスファルトシングルも新しいものに葺き替えます。
アスファルトシングル屋根の補修にかかる費用相場
アスファルトシングルを長持ちさせるためのメンテナンス費用は、いくらぐらいするのでしょうか。
本章では、2つのメンテナンスの内容と費用相場についてご紹介します。
・重ね葺き工事(カバー工事)
・葺き替え工事
下記でそれぞれ説明します。
重ね葺き工事(カバー工事)
重ね葺き工事(カバー工事)とは、古いアスファルトシングルの上に新しいアスファルトシングルを重ねて貼る工事方法をいいます。
古くなったアスファルトシングルを剥がして処分する必要もなく、コストも抑えられるため、人気の工事方法と言えるでしょう。
重ね葺き工事の場合、使用する材料により左右しますが、費用相場は80万円~150万円ほどです。
費用は、屋根の面積により異なるため、より詳しく費用を確認したい場合は、アスファルトシングル屋根の補修実績がある業者へ点検と見積もりを依頼しましょう。
葺き替え工事
葺き替え工事は、古くなったアスファルトシングルを剥がし、新しいアスファルトシングルに張り替えていく工事方法です。
古くなったアスファルトシングルを剥がす手間のほか、下地も葺き直していくため、重ね葺き工事と比べて費用は高くなります。
ただし、雨漏りの有無の確認や、必要があれば下地を葺き替えることもできます。
アスファルトシングルの葺き替え工事の費用相場は、120万円~200万円ほどと考えて良いでしょう。
アスファルトシングル屋根のリフォーム実績がある業者へ点検を依頼し、重ね葺き工法とどちらが適しているか検討するのがおすすめです。
アスファルトシングルの屋根は定期的に業者に点検してもらおう
アスファルトシングルの屋根の塗装は、必ずしも必要ではありません。
塗装する場合は、メリットとデメリットを見極めた上で判断することが重要です。
アスファルトシングルの屋根を長持ちさせるには、適切なメンテナンスが欠かせません。
本記事で紹介した劣化症状が見られる場合は、早めにメンテナンスした方が良いでしょう。
定期的に専門業者に点検してもらうことを、おすすめします。