雨漏りを発見し修理する前に、必要となるのが雨漏り調査です。
なぜ雨漏りを修理する前に調査が必要なのか、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
本記事では雨漏りの調査方法や費用相場、雨漏り調査業者を選ぶ方法について解説します。
具体的に解説するのは、以下の内容になります。
・雨漏り調査方法別の費用相場
・調査費用が高くなる要因
・事前調査が必須な理由
・優良な雨漏り調査業者の特徴
雨漏りの事前調査は原因となっている箇所を特定し、修理にかかる時間や費用を抑えるために必要です。
また、効果的な調査を行うには、実績や口コミが豊富な雨漏り調査業者を選ぶこともポイントです。
本記事を読めば雨漏り調査の方法や必要性が理解でき、優良業者を見極められるようになります。
もくじ
【方法別】雨漏りの調査にかかる費用相場

雨漏りの調査にかかる費用相場は、行う方法によって差があります。
今回ご紹介するのは、以下の方法における費用相場です。
・目視による調査
・散水調査
・発光液調査
・ガス感知調査
・赤外線(サーモグラフィー)調査
・電気抵抗調査
それぞれの調査方法や費用相場について、くわしく解説します。
目視による調査
目視による調査の費用相場は、無料〜3万円です。
目視による調査は、雨漏りの原因となる劣化状況を目に見える範囲で確認する方法です。
明らかなズレやひび割れなどがある場合は、目視による調査のみで特定できる場合もあります。
細かな劣化や内部の状態に関しては、目視で確認するのは困難です。
散水調査
散水調査にかかる費用相場は、3万円〜35万円です。
散水調査では原因と考えられる箇所に水をかけ、雨漏りが発生するか調査します。
晴れていたり、雨漏りが一時的に止まっていたりする場合に効果的です。
屋根やベランダなどから水をかけるため、場所によっては近隣への配慮が必要です。
発光液調査
発光液調査にかかる費用相場は、5万円〜30万円となります。
発光液調査とは紫外線で光る調査液を散布し、ブラックライトを当てて雨漏りの経路を特定する方法です。
雨漏りを繰り返すケースや、複数箇所で発生している可能性がある場合に行われます。
使用する調査液によって変色したり、色が残ったりすることはないため安心してください。
ガス感知調査
ガス感知調査の費用相場は、15万円〜40万円です。
ガス感知調査では専用のガスを注入し、センサーで漏れ出る箇所を検出することで雨漏りしている箇所を特定します。
迅速に調査でき、細かい亀裂や隠れた漏水も発見できる精度の高い方法です。
一方で調査工程が多く専用の機械も必要なため、ほかの方法と比較すると費用は高額です。
赤外線(サーモグラフィー)調査
赤外線(サーモグラフィー)調査の費用相場は、2万円〜50万円になります。
赤外線調査とは特殊な機械で建物の表面温度差を測定し、雨漏り箇所を特定する方法です。
一度に広範囲を調査できる方法ですが、対応できる業者は限られています。
電気抵抗調査
電気抵抗調査にかかる費用相場は、3万円〜10万円です。
電気抵抗調査では雨漏りで濡れた箇所に電気を通し、原因箇所を特定します。
晴れて乾燥した日でも調査可能で、建物を痛めるリスクが少ない方法です。
建物の種類によっては、電気抵抗調査が適さない場合もあります。
雨漏りの調査費用が高くなる要因

以下にあてはまるケースでは、雨漏りの調査費用が高くなる傾向にあります。
・足場の設置
・高所作業車の使用
・調査する箇所の多さ
・調査報告書の作成
それぞれの要因について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
足場の設置
高所での調査を要するケースでは、別途で足場の設置費用が必要です。
屋根や外壁など高所を調査する作業では、安全を確保するために足場の設置が欠かせません。
足場の設置と解体にかかる費用は、600円〜900円/平方メートルが相場です。
高所作業車の使用
マンションやビルで雨漏り調査をする際に、高所作業車を使用する場合があります。
高所作業車とは、高所作業ができる装置の付いた特殊車両です。
立地条件によっては調査費用にプラスして、高所作業車の料金が別途でかかります。
調査する箇所の多さ
雨漏り調査をする箇所の多さも、費用が高くなる要因です。
大きい建物や広い範囲を調査するケースは、費用が高くなりやすい傾向にあります。
具体的には複数箇所から雨漏りしていたり、広く複雑な構造の住宅であったりする場合が該当します。
調査する箇所や範囲によっても費用は変動するため、気になる方はあらかじめ業者に相談すると良いでしょう。
調査報告書の作成
業者によっては、調査報告書の作成が別料金な場合もあります。
調査報告書は、火災保険申請用やトラブルの証拠として必要になるケースがあります。
詳細な報告書を希望する方は、あらかじめ業者にかかる費用を確認しておくと安心です。
雨漏りの修理費用を抑えたいなら事前調査は必須

中には事前調査を省けば、修理にかかる費用を抑えられるのではと考える方もいるかもしれません。
実は事前調査が必須とされるのは、雨漏りの修理にかかる費用を抑えるためでもあります。
雨漏りの原因箇所が正確に分からないまま工事を始めてしまうと、修理する範囲が広くなってしまいます。
修理範囲が広くなれば、かかる費用も高くなるのは必然といえるでしょう。
また、修理範囲が広くなれば費用だけではなく工期もかかるため、生活への影響も大きくなります。
修理にムダな費用をかけたくない方こそ、事前調査で原因を特定するのがおすすめです。
優良な雨漏り調査業者の特徴

正確に雨漏りの原因箇所を特定するには、優良な雨漏り調査業者に依頼するのが重要なポイントです。
優良業者を見分けるポイントは以下になります。
・豊富な調査実績がある
・口コミ数が多く評価が高い
・調査結果を報告書でまとめてくれる
・アフターフォローが充実している
各ポイントをくわしく解説しますので、業者選びの参考になれば幸いです。
豊富な調査実績がある
調査実績の豊富さは、優良業者を選ぶ重要なポイントです。
雨漏り調査には専門的な知識や技術、経験が必要になります。
調査実績が豊富な業者なら建物や構造、状況に合わせた方法を選択し正確に調査してくれます。
調査実績は多くの人に選ばれてきた証拠でもあり、安心して任せられる指標といえるでしょう。
口コミ数が多く評価が高い
口コミ数や評価内容も、雨漏り調査を依頼する業者選びの参考になります。
ただし、悪質な業者は口コミを捏造する場合もあるため、鵜呑みにするのはリスクです。
コメントだけの口コミではなく、施工事例と一緒に記載されているものを参考にすると良いでしょう。
また、複数の情報源から調査し、信頼できる内容かを確認するのも大切です。
調査結果を報告書でまとめてくれる
調査結果を記録し、報告書でまとめてくれる業者は信頼できます。
業者によっては簡易的な調査のみで済ませ、記録を残さないケースがあるためです。
また、報告書には将来的なメンテナンスの参考になる側面もあります。
記録を残さないと、今後雨漏りを繰り返した際に原因が分からなくなってしまいます。
今後のためにも、調査結果を報告書で残してくれる業者を選ぶと安心です。
アフターフォローが充実している
雨漏り調査後のアフターフォロー体制も、業者を選ぶ際には重要なポイントとなります。
現在雨漏りしている箇所の修理が完了しても、今後雨漏りをまったくしないとは限りません。
定期点検や保証制度のある業者に依頼すれば、トラブルが発生した際に対応してもらいやすくなります。
長く住み続ける住宅の雨漏り調査を依頼するなら、アフターフォロー体制が充実している業者を選びましょう。
雨漏りの修理費用を抑えるためにも事前調査は必ず依頼しよう

事前調査は雨漏りの原因箇所を特定し、的確な修理をするのに必要不可欠です。
雨漏りしている原因が特定できれば必要な箇所のみを修理できるため、雨漏りの修理費用を抑えられます。
適切な方法を用いて正確に雨漏りの原因を調査するには、専門的な知識や技術が必要です。
雨漏り調査を依頼するなら、実績豊富で口コミ評価の良い優良業者に依頼するのがおすすめです。